東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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6/2付けレス

 昨日は『チェンジマン』と『リュウソウジャー』の二本立てでした。ようやく『リュウソウジャー』、平常ペースに。『ジオウ』は……デッキ確認したら……2クール分溜まっていたとか。

宇宙の海は俺の海

◆さやまきさん
 >いきなりチェンジマンと絡ませるのでなくセミレギュラーと化していたナナを介在させる事で距離感が上手く転がせましたし
続くシーマに対してもですが、異星人女子であるナナちゃんというのが、ここに来て巧く、チェンジマンとゴズマの間のクッションとして機能しているのは、お見事ですね。
 >個人としての父親と組織として卵を孵す役割に挟まれてどうにもならなくなったゲーターの心情がよく現れてました
この辺りも、ころっと裏切るのではなく、思い詰めた末に……というのがゴズマを足抜けよしようとする事の重さが示されていて、良かったですねー。
 >個人の事情など知ったことかというスーパーギルークも司令官として完全に返り咲いたという感じですし
 >この状況で蚊帳の外にされてるアハメス様の憔悴と哀れさもちゃんと置いてある目配りも良かったです
この二人の対比も最後まで効果的で、ホント構造が巧く機能してますよね。ヒーローと悪役だけではなく、悪の組織内部でも、対比によってキャラが引き立て合っているのが素晴らしいですね。
 >そこから産まれきた新たな生命というのがゴズマ=バズーの未来をも暗示しているようで
バズーとギルークのやり取りから巧く繋がって、最終章への導入として綺麗でしたね。
 >今までのあれやこれやが凝縮された一戦で ドラゴンとの一騎打ちも良かったですし
途中ちょっと怪しげになった事もありましたが、最後にきちっと、ライバルとして描き抜いてくれたのは、ホント良かったですね。華々しく散って終わりではなく、シーマとのやり取りがあったのも情感が出てとても良く。
 >アハメス様視点で見るとシーマもブーバも自分(ゴズマ)を裏切ったんだというのを直接的に突き付けられた事になるので
 >むしろこのタイミングで正解だったんだなと思いました
活人剣の効能的には、もう少し後でないと困るような気がしつつ、このタイミングでこそドラマチックでありましたね。
 >しかし敵幹部が次々と味方側に付いていくというのも なかなか凄い絵面ではありますね
これホント、思い切りましたよねー。ここまでやってくるとは思いもよりませんでした。
 >支配からの解放というのを目に見える形ではっきりと示してくれてるので
 >実際以上にスケールの大きさが見えてきてホント上手いと思います
地球の局地戦ではあるが、ゴズマの支配体制の揺らぎを映像的にもハッキリわかりやすくする事で、それが宇宙スケールのマクロと繋がる、という見せ方が凄く、『チェンジマン』を貫く巧さですよね。

◆インザファイトさん
 >当時としてみればかなり珍しかったであろう敵幹部の裏切り展開。勿論組織内部で抗争が起こるのは戦隊シリーズの定番なのですが、
 >こうして分かりやすく正義側に付くのは珍しいパターンじゃないかなと思います(他の作品だとカーレンジャーだとか)
シーマなんかは改心はあってもその回で無念の戦死とかかな、と思ったらここまで状況の逆転が描かれるというのは、大変驚きました。それがしっかり、作品のテーマと繋がっている、というのが実に上手いですね。
 >いい作品はこの初期メンバーにいる、司令官よりは少し下の地位にいる辺りの男幹部をしっかりかっこよく書けているな(少なくとも最終局面では)、ということです。
この辺りのキャラクターに終盤きちっと手が行き届く、というのは作り手の目配りに余裕があってこそ、というのはあるのかもですね。最終盤まで生き残った幹部が格好良いところを見せてくれると、やはりイメージも締まりますし。
 >そういえば以前、「アハメス様には出来る限り、派手に、転げ落ちて最期を迎えていただきたい」とおっしゃっていましたが、
 >もしかして氏はそういう状況に愉悦を感じる性分なのですか(おぃ)
落ちぶれた悪の幹部がゴミ捨て場で転がっているのとか大好きですからね!(笑) 真面目な話としては、「悪役」というのは(100%そうとは限りませんが)「敗北」によって完成する面があると思っているので、「ヒーロー」にはない魅力として、出来る限りふさわしい最期を見たい、というのがあります。

◆KindoNichiyoさん
 >「ブーバ地球に死す」は、戦隊シリーズが40年以上積み上げたエピソードの中でも五指に入るほど好きな話です。
いやー、面白かったです。道中目立たない時期もありましたが、この最終盤、主要キャラをきちっと固め直して、誠実に使い切ってくれているのは素晴らしいですね。
 >ロボ戦など当時のフォーマット的なものもあって微妙な箇所もありますが、ブーバの漢気が熱すぎる話でした。
最後に、ゴズマ副官という立場を乗り越えて、ブーバが「個人」になる、という、ある意味では善悪を超越した領域に入って決着する、というのが凄く、格好良かったです。

◆ハヤさん
 >ディメボルケーノが封じられたのは姿や力を恐れられたのではなく、クイズに間違うと焼かれるからなのでは……と割と本気で思ってました。
製造時のプログラムをどうもミスったぽいですよね……(笑)
 >真面目な話、リュウソウ族にとっての騎士竜のポジションが気になります。一方的な使役関係にあるわけではないようですが、
 >相棒というには絡みが少なく、崇拝の対象というわけでもなさそうです。 
ドルイドン族への対抗手段として作ったけど、使う機会がないまま封印しちゃった」(長老談)を額面通りに受け取ると、現代に甦った騎士竜とコウ達が「新たな関係を築いていく」というストーリー構想があったのでは……という気はするのですが、第1話に勢いで「ソウルを一つに」したままなし崩しなのが、響いている感じですよね。
 >ところで、ワイズルーが「ショータイムショータイム言ってる変なやつ」と言われていましたが、あれは仮面ライダーウィザードにかけたネタという説があります。
あー! なんか、急にくどい説明が入って違和感ある台詞だったのですが、成る程、そういう事でしたか。気付いた人がクスリと笑える程度の小ネタなら良いかとは思うので、内輪ウケになりすぎないようには、気をつけて欲しい感じですね(今作はちょっと、そういう傾向があるので)。

◆MOPさん
 >リュウソウ族の過去は映画でちょっと描かれそうですが、本編リュウソウジャーの行動を理解する助けになればいいなと思います。
ああ、そろそろ劇場版の季節なのですね。映画で触れるなら、そこからTV本編と巧くリンクしてくれるのを期待したいです。
 >バンバがいい感じで、兄弟も最初から普通に仲間だと良かったのにと思いましたよ。
今のところ正直、対立が話を面白くした部分はほとんど無いので、5人幼なじみパーティの方がスッキリだった感は凄いですよね……。
 >バンバ達の過去はどの辺りであかされて全員が「ソウルをひとつに」できるのはいつ頃になるのか気になります。
なんとなく、しばらく引っ張りそうな気配になってきましたよね……溜めすぎて地雷にならないと良いのですが。
 >と言うかいつも、どんなマイナソーだったかあまり記憶に残らないんですよね。
正直今回、ワイズルーがホタテを使ってどうやってボルケーノを丸め込むつもりだったのかさっぱりでしたしね……指向性を持った能力で作戦を展開できるわけでない、というも実に使いづらく、この辺りの設計も改善されていってほしいですね。
 >終盤のクライマックスだと言うのはありますが、短い時間の中に見せるべき物がぎゅっと詰まっていて無駄が一切無く、敵キャラが本当にカッコイイ。
積み重ねてきた物語に、80年代戦隊作劇の精髄が合わさって、凄く完成度の高い一本であったと思います。
 >近作の女性幹部の、着ぐるみで魅せるタイプも素晴らしいけれど、やはり生身の美人が戦う姿はひと味違いますね。
アハメス様はホント、よくぞ引っ張ってきた、という大当たりのキャストだなと。近年は、蜂須賀さんが凄すぎて、生身でなくてもいいか、感が凄く出来てしまいましたが、やはりそれぞれの魅力がありますよねー。
 >こういう顔を見ただけで人物像が納得できる役者さんが(私の小さい頃は)いっぱいいらしたんですよね。
チェンジマン』は特に、伊吹一座vsギルーク一座、という面も強い構造ですが、まだ“映画の時代”の名残が残っていた頃の作りですよねー。

◆つるさん
 >ここ数話、面白いけどゴズマ編ちょっと長すぎでは…と感じていたのですが、前回と今回で、きっちりその蓄積を活かして大ジャンプを決めてくれましたね
丁寧だけど状況に動きが無いのが若干物足りなかったのが、遂に山が動いた、という感じで見事に撥ねましたねー。
 >それについて作中で明言しない(ブーバ側の言い訳にしない)というのは凄くいいバランス感覚で、30年前にここまでの物が作れたというのは驚きでした
今も、戦隊シリーズ最高峰の一つと評価されているというのも納得で、とにかく全体の目配りが凄く良く出来ていますよね。
 >人間が当たり前に持っている過去(誕生日や故郷の名前)さえも奪ってしまうというのが強烈で、
 >単体のエピソードとしても素晴らしい出来の上に、最終決戦へ向けてきっちり盛り上げてくれたのが大満足の一本でした
バズーの作る世界とは何かが改めて強調され、まだ人間味を残すシーマとブーバに対し、自爆攻撃に一切疑問を抱かないダリル、というのも実に絶妙な対比になって、テーマを掘り下げテーゼを補強しつつ、それをあくまでもドラマとして見せてまとめる、というのがホント綺麗にはまって素晴らしかったですね。
 >元々デカレンジャーハリケンジャーでの岡本さんの演技は好きだったのですが、今回でさらに好きになってしまいました(笑)
アクションが出来て、癖の強い芝居も出来て、JAC系の俳優さん達の存在は、戦隊史においてホント大きいな、と思います。