東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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大いなる力、大いなる責任(※画像多め)

『マーベル・スパイダーマン』クリア

 スクリーンショット色々、基本的にネタバレは無しの方向で。

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〔なんとなくアイキャッチ風〕
 いやぁ、面白かった!
 オープンワールドな摩天楼をウェブスイングで飛び回り、悪漢どもを蹴散らして回るヒーローアクションゲーム、満足の出来でした。箱庭世界としてのマンハッタンという場が、ファンタジーかと思うような都合の良さでオープンワールドアクションと抜群の相性を発揮し、非常にまとまりが良かったです。
 ニューヨークの街並み再現に関しては知識が無いのでなんともですが、ビルとビルの間を縫うように飛び回るスイング移動は爽快感抜群で、高層ビルの壁を駆け上がったりそこから急降下ダイブするのも楽しく、そこかしこにコミック世界の建造物が存在している遊び心も小粋。
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フォトモード映えする例のビル〕
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〔多分あのいけすかないヒゲの家〕
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〔スイング移動のスピード感は、フォトモードだと伝わりにくくて残念〕
 “スパイダーマンの居るニューヨーク”を緻密に構築した上で、その盤上で展開するヒーローとヴィランの戦いがリズミカルに進行し、収集要素と強化要素を連動させる事で、“スパイダーマンとして出来る事”を余さず盛り込む、という作り。
 ゲームの基軸として「移動」に重点を置いたデザインなのですが、ミッションの目的地に移動 → その過程で操作に習熟する → 途中でチンピラの犯罪を解決する → 移動中のアクセント&操作に習熟&経験値&改造ポイント入手 → ストーリーミッション進行、という基本の流れがスムーズでまとまりよく、またそれを後半まで単調にさせない為の工夫がストーリーとしっかり連動しているのが完成度の高い部分。
 ヒーローとそれを取り巻く人々の距離感を様々な角度から丁寧に積み重ねていくストーリーも秀逸で、後半になるほど、ヒーロー物好きとしてはグッと来る展開が続きます、
 今作のスパイダーマンはヒーロー生活8年目であり、基本中の基本設定に関しては「プレイヤーが知っている事前提」の作りでありますが、キャラクター紹介による補完含めて原作に詳しくなくても楽しめる内容だと思いますし、逆に原作知識が無いゆえの驚きもあったり。
 軽口や小話の類は知っている人はニヤリ系のネタが結構ある感じですが……スパイダー・コップ、とはいったい。
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〔ビルの谷間に地獄からの使者〕
 スパイダーマンは、LVの上昇によるスキルのアンロックの他に、チンピラ退治やアジトの襲撃など、様々なミニミッションで稼いだポイントを使って新たなスーツやガジェットを開発する事で強化可能。スーツにはそれぞれ特殊スキルとしてスーツパワーが内臓されているのですが、一度解放したスーツパワーは別のスーツに装備可能なので、お気に入りのスーツと使い勝手のいいパワーを組み合わせられる、というのが嬉しい仕様。
 あと、どのスーツ着ていても、QTEなどで違和感全く無いのが、地味に凄い。
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〔お気に入りのノワール・スーツ〕
 スーツはちょこちょこ着替えて楽しんでいましたが、パワーは概ね、殴った敵とその周辺を感電させる《エレクトリック・パンチ》固定でした。また、補助的な効果を3つまでオプションとして装備できるのですが、《対射撃》《対近接》《回復力UP》というチキン仕様(笑) 油断しているとー、その辺りのチンピラにー、バットで殴り倒されるからーー。
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〔鋼鉄の蜘蛛の脚〕
 ガジェット類の使い勝手は正直微妙というか、操作技術や使い方次第なのかもですが、あまりガジェット切り替えの操作性が良くなくて、同系統の先達である傑作『バットマンアーカム・シティ』と比べると、そこは弱かったところ。
 基本中の基本であるウェブ・シューターの有用性が高いので、それと跳ねる・殴る・蹴るの組み合わせだけで、十分に戦闘は楽しいですが。
 あと、ステルス的なアクション要素もあり、頭上から悪党どもをブランブランと吊っていくの、楽しいです。
 基本的に不殺路線のスパイダーマンですが、ビルの上から思い切り蹴り落とした敵をウェブで壁に貼り付けるのはいいけど、場所によってはそれ、誰がどうやって助けるのか……と考えると、だいぶドキドキ。
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〔街のゴミをお掃除〕
 最近のオープンワールドアクションらしく充実のフォトモード付きも、当初いまいち面白写真の撮り方がわからなくて自撮り(というモードがある)ばかりになっていたのですが、割と後半になってから、フォトモード用に用意されているフレームを使うと楽しいという事に気付き、以降は雑誌の表紙っぽいやつなどを一生懸命作っていました(笑)
 色々作ったのですが、タイミング的に後半のネタバレ気味なのが多かったので、それ以外では例えばこんな感じとか。
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アベンジャーズに入りたい〕
 マンハッタン島という“世界の境界”に納得できるオープンワールド、映像表現のレベルの高さ、舞台と密接に繋がった物語、多様なアクションのギミック、ヒーロー物としてのツボの抑え方、と充実の内容で、満足の一作でした。
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〔愛する街を守る為、駆けろ! スパイダーマン!〕