東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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1/11付けレスと妄想『ルーブ』

 一日経ってちょっと考えたのですが、『ルーブ』は、アサヒちゃん大好きな幼なじみの男2人(家族ではない)が、アサヒちゃんにいいとこ見せようと毎度張り合いながら共にウルトラマンとして戦う話、とかの方が面白かったのではないか(笑) 片やスポーツマン、片や研究者、という設定も活きますし。愛染社長は、薔薇の花束持ってアサヒちゃんにプロポーズしてくる恋のライバルポジションだが、(色々な意味で)ラスボスは謎の転校生美少女・美剣サキなのであった!

主題歌は割と好きでした

◆さやまきさん
 >なんかやたらとバイオマンのピーボを思い出してしまうキャラ付けがされていたというのがむしろ気になったくらい
ああ、なんかこういう感じのいたような……と思っていたのですが、成る程(笑)
 >今までのさやかの言動も含めてちゃんと狙って演出していたんだなと解るのでまるで掘り下げ方のお手本を見ているようでした(笑)
積み重ねてはたく、というのが物凄く鮮やかに決まり、姉弟の気持ちにもきちっとシンクロ出来る、とホントここの拾い方はお見事でしたね。
 >シーマを含めドグマのキャラ達も薄皮を1枚づつ剥がすように回を追って徐々に出してきていて
 >どちらの側から見ても面白くなってきてるなぁと感じています
ヒーロー側を掘り下げると同時にぬかりなくゴズマ側も掘り下げていくバランスが非常に上手くて、これは曽田さんが自らノって書いた作品と言うわけだ、と好調時の曽田さんの脚本力に改めて唸っています。
 >2018年になってようやく実現した兄弟ものがこんな兄弟である意味も必然も希薄な作品だったのかと思うと
円谷的には、色々と因縁があるアイデアだったと聞くと更に残念さが増しますが、本来は、兄弟2人のヒーローが融合して最強フォームになるとか物凄くドラマチックの筈なのに、どうしてああなったんですかね……。
 >まぁいちばん寒かったのは中盤以降は居なかった事にされた黒オーブが
 >最後まで玩具CMでは宣伝され続けていたのがなによりも寒かったんですが(苦笑)
やむにやまれぬ商業的事情があったのかもですが、今作のオーブ要素はホントなんだったのでしょうね……。使わなければならないならならないで真剣に組み込めばいいのに、出したからそれでいいでしょ、というのも実に今作的というかなんというか。
 >ギンガS以降(X、オーブ、ジード)は展開してるのは狭い世界でも世界や宇宙との接続感は描けてたので
今作の後だと、作品構造的には『ジード』はまだちゃんとしていたな! と(笑)
 >ルーブに関しては外の世界が今まで以上に描けてなくてホントにご町内だけで完結してしまってる狭さしか感じなくて
「家族」の延長線に「地球」がある、というニュアンス自体はわかるのですけど、劇中のカツミが「家族」しか見ていないので、突然「地球を救う」とか言い出しても、「え?」としかならないのがホント残念でしたね……。そこを接続する為の何かが、半年間の物語のどこにも見当たらないという……。
 >それならむしろギンガ(無印)のように狭いなら狭さを敢えて売りにする作りにしてしまったほうが
そこで突き抜けてしまえば別の面白さが生まれた可能性はあると思うのですが、描けている事と、描いたつもりになっている事が、最後までちぐはぐなままでしたね。
 >ただでさえ薄っぺらいキャラ像に最後まで厚みもなく終わってしまったなぁと思ってしまいました…
基本的に「家族」か「敵」としか関わらないので、半年間、最初から最後まで一定のパターンのリアクションしかないんですよね……。

◆つるさん
 >その「やりたいことをどう描くか」が物語だと思うのですが、今作はそこを全く考えておらず、その象徴が「じゃない」からの「なんだ」だったのかな…と思ってしまいます
結局、途中途中で期待された短所の修正がなされないまま、むしろトドメを刺して大爆発、という事になってしまいましたね……。それなりのキャリアのある脚本家陣が入っているのに、どうしてここまでの事態になってしまったのか、凄く残念です。
 >ほんとカツミの野球とか、イサミの夢とかはどこに消えてしまったのか…
例えば、商店会の青年団(野球仲間)で商店会振興のイベントを企画するカツミとか、大学の研究室で仲間を引っ張るイサミとか、そういうのを見たかったのですが、ここまでバッサリ何もないまま終わってしまうとはさすがに思いませんでした。
 >家族をポジティブに描きたいあまり、兄弟の価値観の違いとかに踏み込めなかったのは分からなくもないのですが、
 >だったら感想にもあるように、最初から家族をテーマに据えなければいい話なんですよね
結局、どの背景設定にも真っ向から向き合わずに流し気味だったのも残念でしたね。終始、「やりたいことをどう見せるのか」という部分でちぐはぐな作品であったなと……。