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電光超人グリッドマン』感想・第14話

◆第14話「あやつられた時間」◆ (監督:北村義樹 脚本:静谷伊佐夫
 一平、朝から盗撮行為。
 もう駄目だ、君は、さいてー墓場行きだ。
 名前も知らない他校の少女に懸想し、毎朝の通学時間をチェックして隠し撮りを続けていた一平は、ジャンクでツーショット写真を捏造するというさいてー墓場に顎の先までどっぷり使っていたが、ゆか情報により、少女の名前と、一週間後に引っ越してしまう事が判明。情熱の炎を燃やして立ち上がるとストーカーを卒業し、7日でプロポーズまでこぎ着ける妄想計画を設定する。
 一方、目覚まし時計の故障で遅刻した武史はその憤りを全世界にぶつけようと本日も逆恨みを拡大し、グリニッジ標準時センターに送り込まれるメカ結晶怪獣(再生強化怪獣のようですが、改造前にどこで出てきたか、覚えていない……)。
 初めは世界中の時計が10分ズレただけの被害だったが、怪獣の破壊活動が続くと時計から催眠光線が放射され、それを浴びた人々は、狂った時間に疑問を持たずにそれに合わせて行動するようになってしまう。
 朝のニュースは途中から昼のニュースに切り替わり、シドニーラソンは24時間終わらず、シュールな空間に飲み込まれていく世界はもはや、時計が狂っているのではなく“時計に支配された人々が狂っている”と主旨が変わってきており、恐るべきはCワールドの影響による催眠効果なのですが、認識した時間通りに行動する事に縛られ、開店と閉店を繰り返す一平父、ひたすら朝昼晩ご飯を作り続ける一平母など、ここまでやってくれるとぶっ飛んでいて面白い。
 「いいぞメカギラルス、その調子で人間社会を混乱させ、地獄に陥れるのだ!」
 ビルの谷間にシルエットまで浮かび上がらせ、かつてなく魔王っぽいカーンデジファー様だが、催眠を逃れていた直人とゆかがGコールを受け、アクセス・フラッシュ。人工衛星を経由し、国境を越えてグリニッジのCワールドに突入したグリッドマン、今日もピンチでジェット出動。
 ……仕方ない面はありますが、最近、素のグリッドマンがとっても役立たず。
 また、催眠の影響を受けた一平が機能停止中の為、戦闘の合間に挿入されるジャンク側のシーンが、工夫の無いゆかのアップの繰り返しになってしまったのは残念。最初は心ここにあらずの一平とボケツッコミもあったのですが、テンポが悪いという判断だったのか、はたまたネタが続かなかったのか、途中で一平の存在が完全に蚊帳の外に置かれてしまうのは、状況設定が活かされず面白くありませんでした。
 超人合体したグリッドマンは、拳にエネルギーを溜めて繰り出すサンダーグリッドビームで怪獣を撃破し、本命の必殺技があったのはホッとしました(笑)
 Cワールドの修復により人々の時間の認識は元に戻り、改めて憧れの君にアタックしようとする一平だったが、少女には既にボーイフレンドがおり、花束抱えて呆然と見送るのであった……でオチ。
 次回――「ゆか、目を覚ませ! 一平を撃っちゃいけない」
 なんだか、やたらと《レスキューポリス》シリーズっぽい予告(笑)