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駆け足アギト

仮面ライダーアギト』感想・第15-16話

(※サブタイトルは存在しない為、筆者が勝手につけています。あしからずご了承下さい)
◆第15話「勃発、女の戦い」◆ (監督:長石多可男 脚本:井上敏樹
 高熱で倒れた太一が癇癪を起こし、てんやわんやの真っ最中の美杉家を訪れる、そこはかとなく怪しげな女。
 出張中の美杉教授に依頼された家政婦を名乗る女――榊亜紀に母親の面影を見た太一は大人しく看病を受け……真魚ちゃんの視線が厳しい(笑)
 翔一は例の如く例のように亜紀に鼻の下を伸ばし……美女に弱い男性ヒーロー、というのは珍しくはないですが、ここまで露骨に脇が甘くなる主人公ともなると、なかなか珍しいでしょうか(主人公以外のレギュラーメンバーのキャラ付けとしては結構ありますが)。
 この辺りも翔一くんには“光の鈴村暁”(『超光戦士シャンゼリオン』)を感じるところですが、井上敏樹の作家的テーマとして“いい男”を書く為には、駄目な部分も書かなくてはならない、という陰影の付け方ではあるのかもしれません。
 警察では、機動隊と連携してアギト捕獲作戦の準備を進める北條が、上層部から却下された特殊ガス弾の使用を強行しようとし、謎のテープを独自に調べていた尾室は、音声が入っていた事を突き止め、それを増幅する。
 「こっちに来て……こっちに来て……」
 2クール目に入って、今度はホラーだ……!
 謎のテープに入っていた女性のものとおぼしき謎の音声、同じフレーズの繰り返しが普通に怖いのですが、G3チームはどうして平然と聞いてますかね……。
 一方、ダメな男共を籠絡し、着々と美杉家に入り込む亜紀は翔一と買い物に出かけ、高架線の影で上下を黒く潰し、連れだって歩く二人の姿をその間に収めてロングで見せるカットが、物凄く長石多可男
 浜辺に打ち上げられ、病室で目を覚ましてしばらくは人並みにショックを受けていた翔一くんだが……
 「どうやって立ち直ったんですか?」
 「はい。ある日目が覚めると、とても天気が良かったです」
 大変、翔一くんだった。
 前作『クウガ』には、「それでも日常は続いていく」というテーマがあったと思っているのですが、今作における翔一くんの現在肯定、今生きている自分をありのままに受け入れる態度――「世界はそこにあるし、私は生きている」(事への“気付き”)は、前作のそれを受ける意識があったのかな、と思う部分。
 俊速の辻斬り・ジャッカルアンノウンが出現して翔一くんはきゅぴーんし、鎌に対して久方ぶりの薙刀フォーム。何故かこの戦いを物陰から見つめて唇の端を持ち上げる亜紀は、アパートに戻ると何者かに連絡を取るが、その亜紀の家をなかなか出番の増えない涼が訪れて、つづく。

◆第16話「混沌、男の戦い」◆ (監督:長石多可男 脚本:井上敏樹
 「聞き覚えは無いですか。「あかつき号」という名前に」
 「……いいえ」
 手帳の名前を追い続ける涼は、亜紀の態度に不審を感じるとバイクで尾行を始め……基本的に、女の尻を追いかける男。
 ドラマ的に、涼と絡めるには女性ゲストの方がいいという判断があったのかとは思われますが、手帳の中から女性の名前だけ選んで探しているように見えて困ります葦原さん!!
 美杉家では太一と亜紀がすっかり仲良しで、この女は、敵だ……! とヒロインセンサーがレッドアラートを鳴らしまくりの真魚ちゃんは、引き続きご機嫌斜め。
 面白いか面白くないかはさておき、小娘は全部ダダ漏れだから扱いやすいわねぇ、と親切めかして部活の話題などを振りつつ、翔一と二人きりになった途端、「私が悪くて真魚さんを怒らせちゃったのかしら」とわざとらしく翔一くんに問いかける亜紀が、大っ変嫌な感じで、最終戦争に向けて軍備の拡張に余念がありません。
 一度は亜紀にまかれた涼は、翔一と涼が連れ立って歩いているのを目撃して困惑し、警察では不屈のメンタルで戦い続ける男・北條透が小沢と氷川に懲りずに厭味を飛ばし、無表情で「冗談ですよ冗談」と続けて誤魔化すスキルを最近修得しました。
 何かと北條を気に掛ける河野からラーメンを誘われるも断る北條さんですが、北條さんが「河野さん、私、ラーメンが食べたいです……」とか言い出したら、廃人一歩手前の危険サインなので、戦え北條透! 負けるな北條透!
 人間とは何か、について問答する病院の一室では、謎の青年が、冴えない営業マンの苦悩を沢木に体感させる謎の力を発動し、小川さんの一人芝居でたっぷりと時間を使うのですが……この辺りはまだ、不確定要素が多いので、不明瞭にならざるを得ないといった感じの見せ方で、ちょっとポカン。
 その中で、これも井上敏樹の作家的テーマといえる「俺を見てくれ」が営業マンの苦悩として持ち込まれるのは、今後の物語に影響してくるのか、書きやすい要素を持ってきただけなのかは、気になるところです。
 不機嫌真魚ちゃんは、氷川くんからテープに入っていた謎の音声について訪ねられるが心当たりはなく、父が隠し持っていたビデオテープの中身としては超ホラーなのですが、氷川くんにデリカシー機能はついていません!
 美杉家からの帰り道、本日も魚と交信している翔一くんを見かけて、思わずパトカーを降りて真似をしてみる氷川くん(笑)
 ところが、一緒に買い物をしていた亜紀が氷川くんを見ると表情を強張らせて慌てて逃げ出し、刑事の条件反射で思わず追いかける氷川……覆面パトカーを、さして広いとは思えない商店街の路上に放置して。
 「君! なぜ逃げるんです?! ……君は、どこかで……?」
 警察官に問い質された亜紀は、ストーカー候補生の葦原をけしかけ、口車に乗せられた葦原は、いきなりの顔面パンチ。
 これにてトリプル主人公の残り二人の顔面を殴った男になった涼ですが、思えばアギトとG3のファーストコンタクトも殺意溢れる肉体言語から始まったので、そういう世界観かもしれません。
 涼を足止めに使って逃走を続ける亜紀は、翔一くんと再開すると、胸の中にダイブ。
 「早く思い出して……! 私のこと」
 「え?」
 大変、いい感じに、こんがらがって参りました。
 翔一の恋人だったと主張する亜紀は、ヒロインセンサーがジャッジメントタイムを始めた真魚ちゃんによって強硬に美杉家を追い出された帰路、ジャッカルアンノウンの襲撃を受け、畑で考え込んでいた翔一くんのきゅぴーんに合わせて処刑ソングが流れ始める新機軸。
 だが、狭い空間でこそ本領を発揮するジャッカルの高速移動に翻弄されたアギトは自動車に埋まり、追い詰められた亜紀の窮地を救ったのは、葦原涼。
 ギルスに変身した涼はジャッカルに立ち向かい、逃げ去る亜紀、バイクを走らせるアギト……走行シーンが長いので、捕獲作戦がスタートするのかなーするのかなーと期待させておいて、スタートしないまま次回へ続いたのは肩すかしでしたが、ジャッカル怪人がアンノウンで初めて2話を越えて生き延び、次回に期待を持たせて、つづく。

出発と帰還

仮面ライダー鎧武』感想・第46話

◆第46話「運命の勝者」◆ (監督:石田秀範 脚本:虚淵玄
 「今その全てを滅ぼす力に手が届く! 貴様を越えた先に!」
 「越えさせない! 越えちゃならない! 戒斗、それがおまえにとっての俺だぁ!」
 ロード鎧武とロードバロンが激突し、戒斗と雌雄を決する最終決戦において、紘汰が己の位置を見定めるのは、格好良くはまりました。
 バロンの強烈な一撃が鎧武を縦一閃し、膝を付いた鎧武にトドメの一撃が振り下ろされるが、辛うじてそれを受け止めた鎧武はバロンの剣を叩き折り、その切っ先をバロンの腹に深々と突き刺す。
 「葛葉……何がおまえを……そこまで、強くした」
 「守りたいという祈り。見捨てないという誓い。それが俺の全てだ」
 「おまえは……本当に、強い」
 戒斗は紘汰の腕の中で力尽き、その亡骸を背負って紘汰は舞から黄金の果実を受け取り……ここで肝要なのは、“どちらかの生き死にでしか決着の付かない状況”を受け手に飲み込ませる物語の積み重ね、その納得度を高める場のテンションだと思うのですが、個人的にはそれを感じられず、画面の中と温度差が大きい決着になってしまいました。
 勿論、世界全体がヘルヘイムの森の侵食を受けているし、戒斗は世界をリセットする気満々だしで、刻一刻と人類文明の終焉が迫ってはいるのですが、この時点では、それが字面上の背景設定に後退してしまっていて、後半の構成は大失敗。
 今作における破滅感のピークといえるのは、王様が弾道ミサイルを消し飛ばして世界中にインベスの雨を降らせた第34-35話なのですが、そこから約10話、リアルタイムで二ヶ月半、時間にしておよそ3時間半、映画にしたら2本分、極限状況を表すテンションが保つわけがないので、残り1クールどうするのかと思ったら、特に仕掛けが無かったのは大変ガッカリ。
 なお悪い事に、第42話においてオーバーロードを全滅させて心理的な一段落をつけてしまい、その後にオーバーロードを倒してもヘルヘイムの侵食が止まるわけではない事は描いているものの、それは状況のエスカレートではない(むしろ後退)ので……今作が第43話以降のタイミングでやらなければならなかったのは、
 世界に対する、より破滅的な状況の到来による最終決戦へ向けた舞台設定――テンションの再構築
 ではなかったかな、と。
 舞の危機やミッチの苦悩など、個人単位(ミクロ)の極限状況は描かれているのですが、それが世界(マクロ)の極限状況の描写と同調できていないので、舞台と行為の間のテンションがズレてしまっており、ザックの決断と耀子の死が浮いてしまったのも、それが原因といえます。
 裏を返せば、文字情報にすると時に奇妙な言行に、納得できてしまう舞台を与えるのが優れた物語の作用といえるのですが、それを為しえるピーク構築の失敗に自覚はあったのかなかったのか、戒斗の行動の説得力を高める為の加速剤として投入されているのが、ヘルヘイム外傷によるタイムリミット。
 このままでは死ぬから選ばざるを得ない、という行動原理は確かに説得力がある一方、戒斗の信念や情念のコアを薄めてしまったのでは、と思う点なのですが、元来、『鎧武』世界が10年後の滅びを前にしていたと考えると、最終的に戒斗の置かれた状況は『鎧武』という物語そのものとの照応であったのかもしれません。
 (死を前にして何をなすべきなのか、というのは《平成ライダー》においては『ファイズ』のテーマの変奏曲ではあったり)
 一つ興味深いのは、戒斗がなぜこの致命的な外傷を受けたのかといえば、ミッチと紘汰の決裂を気にかけたが故であり、「そんな奴から先に死んでいった! 優しさが仇になって、本当の強さに至れなかった」とは戒斗にとって最大級の自虐であると同時に、一つの満足ではあったでしょうか。
 舞から受け取った黄金の果実を喰らった紘汰は、金髪+マント+鎧姿になり……配信のサムネイルがここなのは、どうかと思いました(笑)
 和風鎧×宇宙服、といったデザインの銀ピカアーマーに身を包んだゴッド紘汰は、それじゃどんなカタストロフにしちゃう? と、カタログを広げ出す勢いのDJに対し、地球の破壊と再生を拒否すると、宇宙最果ての暗黒の星で新たな創世を始めると宣言し、最後まで延々と、語り、語り、語り……。
 この地球ならイージーモードなのに、そんな辺境惑星だとハードモードだぜ、というのを、描写から視聴者に「感じてもらう」でのはなく、DJが「口で説明する」のが、最後の最後まで今作の悪癖として貫かれ、「脚本が映像への落とし込みについて考えていない」のか「脚本が映像/演出を信用していない」のか「映像/演出が脚本の要求に応えられていない」のか、どれにせよ、お互いの長所を引き立て合う事なく、麺とスープが喧嘩したままだったのは、映像作品として残念な着地点になりました。
 「輝きに満ちた青い星、命溢れる楽園」とか言っているけど、いやそれ、滅ぼすんじゃないの……? と、選択の困難さを口で説明しようとするがあまりにDJの発言も支離滅裂になってきて、最終的に、DJの誘惑に決然とノーを突きつける紘汰を描きたかったのはわかるのですが、「より困難な選択」というのもDJが言っているだけなので、視聴者が自発的にその困難さを感じ取らないと、なんら劇的な選択にならない、という視点が完っ璧に抜け落ちている――し、それを強調する為には現在の地球が「命溢れる楽園」である事を示さないといけないわけですが、そちらも抜け落ちている――のが、目を疑うレベル。
 「祝福された世界を追われ、荒野へと去った男と女。新たな創世の神話が、また一つ。さーて次は、どんな種族が進化の試練と向き合うやら」
 紘汰と舞は唐突に「一緒なら何も怖くない」とか言い出すと、侵食した森と一緒に星の彼方へと旅立ち、“蛇”を自認するDJが、一連の出来事を楽園追放になぞらえてくるっと納めるのですが、先程まで「予想外だぜ」とか言っていたのに、結局それだと予定調和という事になり(紘汰は「DJも驚く大変困難な道を選びました!」をDJの説明でしか表現できないからそうなるわけで)、何もかも摂理さんの手の平の上の出来事でーす、の中に面白さを見出す事が、ついぞ出来ないままでした。
 ――3ヶ月後。
 紘汰と舞が去り、ヘルヘイムの侵食が終わりを告げた世界は徐々にかつての姿を取り戻しつつあり、ユグドラシルタワーの解体が進む沢芽市では、松葉杖姿のザックが笑顔でストリートのダンスを見つめていた。
 壁に大量に貼られた行方不明者の捜索願が災害の傷跡を伝え、城乃内はそこに初瀬のそれを貼り付ける……。
 前回-今回と、ロードバロンに敗北後も城乃内&ピエールに役割があるのは嬉しく、特に城乃内は、若いライダー変身者の中では唯一、明確に「社会」に踏み出した事で、日常と非日常を繋ぐ連結点の意味を持つに至った――城乃内が災害の被害者として初瀬を探す姿により、ライダーバトルがこの世界における「過ぎ去った出来事」となって世界のスイッチングが行われている――のは、思わぬジャンプ。
 新装開店なったシャルモンでピエールと並ぶ城乃内は、初瀬のみならずミッチの事まで心配し……大変立派になりました。
 暗い瞳で遠巻きにストリートダンスを見つめていたミッチに気付いたザックは、あの戦いの真相を知る者同士、共に戦い抜いた仲間だろう、とミッチに声をかけ、ミッチの罪の意識を和らげようと言葉を選ぶ気遣いの男であるザックに、共に戦った事もある耀子爆殺の十字架を背負わせたのは、本当にどうなのか。
 「だからさ! もう一度一緒に踊らないか?! 俺たちと!」
 「……僕には、そんな資格なんてないよ」
 ザックの言葉も届かず、その場を立ち去ったミッチが訪れたのは、意識不明で眠る――呉島貴虎の病室。
 貴虎が死亡していると、直接手を下したミッチ救済の目が無くなるしな……と思ってはいましたが、愛される昭和ヒーロー属性の男は、海に沈んだぐらいでは、やはり死なず。
 だが、長時間の漂流により脳機能に障害を負った貴虎は医者も匙を投げた状態で目を覚まさず…………なんか、紘汰と会っていた(笑)
 「もう楽になってもいい。そうなんだろ?」
 「まぁね……だけど一つだけ、まだ頼みたい事がある」
 幻想の海辺で二人は会話をかわし、ゴッド紘汰が、限られた形とはいえ人類を救う為に偽りの神として咎を背負おうとしていた貴虎を慮るのは、良い距離感でした。
 「……この期に及んでか」
 「あんたにしか出来ない。他の誰でも駄目なんだ」
 「私に、何をしろと?」
 「ミッチのところに戻ってやってほしい」
 戒斗との決着時、「守りたいという祈り。見捨てないという誓い」と口にした割には、半ば廃人となったミッチ放置しているような……が気になっていたので、ミッチの事を覚えていてホッとしました。
 「諦めないでほしいんだ。人は変わる事ができる。俺みたいな奴でさえ、違った自分になれたんだ。変身だよ貴虎」
 「……葛葉」
 元来、キーワードのこういう使い方は好みなのですが、第1話から仕込んではいる一方で、紘汰に関しては「違った自分になれた」自己申告よりも、舞が繰り返す「紘汰はいつもそうだった」の方が印象が強く(なにぶん、物語全体における、紘汰の行動原理の根拠になっているので)、あまり劇的に「変わった」イメージが無いのが、正直。
 勿論、「変わる」部分と「変わらない」部分があるのは当然ですし、最終的にある決断を下してはいるのですが、そこに至るまでの茹で時間が長すぎた感があり、『鎧武』全体の感想とも繋がりますが、最後まで、紘汰とは呼吸が合わないままでした。
 物語的には、紘汰が何に「変わった」のかを見せたいのかがピンとこず仕舞いだった、という事になるのですが、最終章で明確に描かれた紘汰の変化といえば「ミッチに刺されてもいい紘汰」と「戒斗を刺す事に決めた紘汰」であり、ではその間に何が転換したのか……を探すと、「もっと強くて、なんでもできる自分」を求めた結果、「オーバーロードになった」のを認める事であり、「オーバーロード(ここでは“大人”の隠喩)としての責任」を取ると決めたのだとすれば、今作における、“大人”と“子供”の対比の構図がピンと来なかった、となるのかもしれません。
 「今の自分が許せないなら、新しい自分に変わればいい。それが出来るって事を、ミッチにも教えてやってくれ、貴虎……あんた自身が変わる事で」
 「……そうか。確かに難題だな」
 「引き受けてくれるか?」
 ただここで、紘汰がミッチばかりでなく、貴虎をも救う道を見出してくれたのは兄さん好きとしては嬉しく、ぼやけた映像の中で苦笑を浮かべ、目覚めた貴虎は傍らのミッチに笑いかけ……次回、最終回。

5/8付けレス

 本日は『鎧武』感想を書きました。今週は情報量の多い視聴作品が多く、あれこれ遅延気味になっております。

YOHOHOI

◆あきさん
 >ジュランに同族殺しを迫った介人までも、というのは、等身大ではあるものの引っかかる部分ですよね。
心理としてはわからないでもないけれど、自分はそこ悩むんだ、みたいな面は出てしまいましたよね。
 >ヒーローが自分の正義で「同じ人間」を裁いていいのか?みたいな所に踏み込みかねないので慎重に扱って欲しいですよね。
「物語の段階」として、ふわっと処理しておいた方が作品として伝えたい事が伝わりやすい事というのはありますし、ちょっとこの辺りは、やり過ぎないか、さじ加減が不安になる部分ですね。
 >「この先に何があるのかを見せるのが、ゼンカイジャーの使命でもあります」
これは凄く、ザ・白倉さん、て感じの文章ですねー(井上敏樹に言わせると、理論武装してみせるけど実態は野生の勘だそうですが(笑))。何を見せる狙いがあるのか、楽しみにしたいと思います。
 >言われてみると電王ってこの同族殺しも人間の姿をした敵についてもさらっと通り過ぎていたんだなと改めて。
カイはまだ、見た目はともかく中身があまり人間らしくない感じがありましたが、劇場版の牙王は、結構ざっくりやってますしね……。
 >丸山P曰く、リュウソウVSルパパトの製作時にルパパトのプロデューサーが全員異動して監修出来る人がいなかったとのことですので、
 >もしかしたら今はニチアサのお仕事はされてないのかもです・・・。
ああ、監修もできなかったという事は、出向とかしてるんですかね……残念ですが、いずれまた可能なら戻ってきてほしいですね。
 >ゴーカイジャーのストーリーラインや宇都宮Pの作劇姿勢は、白倉さんなのか香村さんなのか、ある程度意識されてそうにも感じますね。
香村さんが薫陶は受けているでしょうし、白倉さんも恐らく、00年代以降の、日笠-塚田-宇都宮ラインは、今作をやるにあたって分析していそうですよね。
 >行動は息子が袋叩きにされるピンチを救って銃のエネルギー回復までの時間をちゃんと稼いでいるのが気になります。
ああ確かに。形としてはそうなっていますね。……真意はともかく、「初陣祝い」という部分は本気であるかもと同時に、介人とステイシーで見え方が違う、というのは、香村さんらしい感じですね。
 >対象年齢の子供たちに「親」をどう見せるか
色々な意味で介人にとって「親」というのはウィークポイントになりそうですが、敢えて敵サイドにも設定してきた親子関係、上手く転がってほしいですね。
 >早くこっちの世界に馴染んで楽におなりと思ってしまいました(笑)。
ステイシー、素養は、高そうですしね……(笑) 諸田監督や山口監督辺りのノリの直撃を受けると、楽になってしまいそうな……。
 >レジェンド要素もその過程で扱いが変わっていくと良いですね。
確かにステイシーザー、イジルデによる改造強化が折に付けありそうなので、この部分も変わってくるのは期待したいですね。

◆アクションさん
 >ツーカイザーでちょっとは落ち着くのかな?突っ走りそうな気が強いですが・・・
パターンだと、ゾックスと各メンバー話をやってきそうですが、どうなりますかね……。
 >今回はマジーヌが変身しなかったりと結構戦隊の作風ではあまり見ない感じになってますが
変身しなかったけどそんなに気にならない、という辺りも、キカイノイドの特徴を上手く使ってきましたねー。追加戦士が特盛りだったのでバランスはむしろ丁度良い、のも上手いですし。
 >ロボ戦でスーパー戦隊に見えるので等身大の自由度が上がってる辺り、今作の作風の自由さが良い方面で強いです。
キカイノイド達はほとんど、応援と柏餅騒ぎをしていただけなのに、なんか満足感はあるという(笑)
 >流石に3対1が多くなると緊迫感が薄くなるのでそこら辺をどうするのか気になります。2クール目が楽しみです。
巨大戦で3対3を繰り返すと、さすがに画面が重いですしねー……面白い工夫を期待したい部分ですね。

◆igomasさん
 >ツーカイザー、見事に荒らしていってくれましたね(笑)
完全に、狙って“荒らして”いきましたよねー(笑) ポーズではない海賊ぶりをしっかり見せてくれた上で、何やら身内絡みの背景があるらしい、というのが次回どんな形になるのか、そして介人がその手をどう握るのか、楽しみです。
 >兄のオーラに隠れてしまっているフリントのキャラが、今後化けてくれるといいなと少し期待しています。
ツーカイザーのデザインをしたという事は、これまで居なかった技術者ポジションになるのかもですね……個人的には、女子と接触したステイシーの反応が見たいです(笑)
 >子供に真似させる気のまったくないレベルの高さに初見時は思わず笑ってしまいました。
玩具のCMでも踊り狂っていて、これを押していくのは凄いなと(笑)
 >オーレンフォームの、武器を使わない素手スタイルの異質さが面白い回でした。
フォームチェンジしたら、武器がなくなる、はあまり無いですものね……一歩間違えると、王者の力・ゴリラフォームになっていたのかもですね(笑)

◆ヘイスタックさん
 >一時期は『バトルフィーバーJ』がスーパー戦隊第1号扱いになっていた(そして現在では完全に無かった事になっている)から
「今では無かった事になっている」まで含意が入っているとすると、かなりエグい存在ですねステイシーザー……。
 >ただそうすると今度はシンケンジャーがなんで選ばれたのかがよく分からなくなりますね…
人気・知名度・特殊性、という点ではシンケンの方が素直に受け止めやすくはあるのですが、どこまで考えていて、どこから勢いなのやら……(笑)
 >あとカシワモチワルドの秘技は「柏手砲」みたいです。
ああ! 完全に、金の「フォーム」に耳が引きずられていました(笑)
 >物が柏餅限定なので間抜けな感じになっていますが、作戦そのものはモンスター一族や死ね死ね団チックですし
ワルド怪人の出力が高い、というのもあって、駄目な作戦の二歩手前ぐらいで、有効性を発揮しているのは今作の面白みになっているので、今後も期待したいですね。
 >ファイブレッドの額のマークは原子模型なのですが、確かに言われてみると白い花にも見えなくないですね。
理科と花は繋がるといえば繋がるけど……と思っていたのですが、そういう事でしたか!
 >「語」の音読みで「ご」=「五」を示していて、ブルーとイエローの人体マークと音符マークは数字の「5」を象っているのだと思います。
青の人体が不思議なデザインだな、と思っていたのですが、数字の「5」というのは凄く納得です。
 >共に記号の「*」を模していると思うのですが、それがどのようにして「5」に結び付くのかまでは思い付きませんでした)
やや強引になりますが、アスタリスク放射線5本バージョンもあるようなので、それをもって、5&星、という事なのかもですね。

◆chi-chanさん
 >今は舞台の小説版が発売されているので『鎧武』視聴後読んでみたらどうでしょうか。
関係作品での繋がりがあったのですね。舞台の小説については、覚えておきます。
 >東宝芸能の先輩(ゴジラ映画出演者)主役の『科捜研の女』(サブキャストに特撮経験者複数)にゲスト出演したことがあるそうです。
成る程、田崎さんコネクションだったのでしょうか。ちょっと意外な方向性で来ましたが、上手くはまってくるといいですね。
 >前も言いましたけど、戦隊だから前提情報の開示も早いんですかね(笑)。特許権に関してはトジテンドと五色田夫婦どっちかからになる気が(笑)。
ステイシーにしろツーカイザーにしろ、“思わせぶりに引っ張らない”のは、かなり意識的にやっている感じですよねー。
 >なのでディケイド組がゲスト参加した『シンケンジャー』が選ばれたのかなと。
色々と解釈を楽しんで貰うのも計算の内なのでしょうが、怪盗繋がり説は面白いですね……という事は、金色も居ますし、中盤ぐらいに、ルパンフォームも……?(笑)

◆ガチグリーンさん
 >テレ朝のバラエティ番組で(『ジェットマン』の成功を強調するためとはいえ)東映公認で失敗作扱いされるなど
番組は見ていないのですが、明確な数字があるので仕方ない部分もあるのでしょうが、あまり感じは良くないですよね……今回の配信はホント、実際に見て評価する契機になるといいですねー。
 >松本梨香さんは翌年には『ライジンオー』、更にその翌年『伝説の勇者ダ・ガーン』でそれぞれ主人公を演じ
おお、一気にメインに出るタイミングだったのですね。
 >良いデザインですよねー、バズーとは似て非なる迫力があるというか…
こういった、魔女的な存在感はしばらく無かったので(曽我町子さんが強烈すぎたのもあったのでしょうが……)、銀帝軍の幹部ともども、活動が楽しみです。
 >『ズバット』1話の飛鳥五郎や『仮面ライダーX』の神ステーション爆発を思い出す急展開!密度が濃い!
数年に1本ぐらいある、最初の襲撃で拠点壊滅! を、職場でやってしまった、みたいな(笑)
 >「違う!"地球"の"五人"であることが重要なんだ!」と思っていたので(笑)
この、一見そのまますぎる名前に、実は物語の中で明確な意味づけがされている、というのは凄く痺れた部分です。
 >当時よりも、年を重ねた今観ると、本当にグッとくる映像と歌詞の名EDですね
ヒーローの歌であると同時に、映像をベースにしたアーサー視点だと、親の歌になるのが、素晴らしいですよねー。
 >この王道な作りが当時は古臭くマンネリと受け止められてしまったのでしょうか…
今見ると、数十作ある内の一本としてあまり気になりませんが、リアルタイムだと、代わり映えがしない、と受け取られる部分はあったのかもですね。私は元来、時代劇が好きなので、ご存知物があまり気にならない、というのはあったりしますが。
 >急激に視聴率が上昇して『ジェットマン』にバトンを繋いでいますし、決して単なる失敗作ではないのです!
ジェットマン』は『ジェットマン』で、ストーリーラインに大きくメスを入れるも、過去戦隊という秘伝のタレをベースにした上で「ヒーローとは何か」の煮込みみたいな面がありますしね……色々と楽しみに、見ていこうと思います。
 >結成→メンバー集め→寿司→ゴミ→王子→よほほい……ここまでのテンポは凄まじいですね!息切れしないかが本当に心配(笑)
例えば大森Pなら更にイベントイベントで回してきそうなところですが、個人的にはちょっと、単発エピソードで休憩が欲しいです(笑)
 >折角バトルジャパンモチーフなのだから、バトルフィーバーロボを使って欲しかった!最終回までには何とか実現してほしいものです
確かに、折角だからどこかでBFロボは使ってほしいですね。歴代でもかなり独特のデザインですし。実際に乗り込んでロボ対決はあるのかないのか……。
 >本物のセットを使った『相棒』パロなど小ネタたっぷりで楽しめました、この辺りは流石東映!ですねー
ブルーンの物真似はわかったのですが、セットは本物だったのですね(笑)
 >『マスクマン』は企画段階での名称が『ザ・ファイブマン』だったので(5のマークや「グレートファイブ」はその名残)、タイムリーにファイブマン繋がりでしょうか?
個人的に、ターボとファイブにスーツのデザインライン繋がりを感じているのでターボだったら良かったのに、と思ったりしたのですが、そういう事だったんですかねー。
 >やっぱり『アキバレンジャー』も意識しているのでは?と妄想しました(『アキバ』にとって「妄想」は大変重要なキーワード)
印象的な台詞でしたが、そうすると、少なくとも香村さんは狙って入れたのかもですね(笑)
 >これ頭部の形状とかシルエット的には「ゴーカイオー」のデザインも入ってますよね
ああ成る程。ツーカイザーがゴーカイオーも取り込んでいるとすると、オーレンとシンケンは、おっしゃられている通り、双子設定ありきの可能性も含め、ヘルメット系ロボ繋がりというのもありそうですね。
 >敵ではあるんですが、境遇や環境のせいで歪んで偽悪的になってる感じが(介人がヒーローごっこなら悪役ごっこというか)
確かに、ちょっと悪役を演じようとしているというか、キャラ作り感はあるので、悪役ごっこというコンセプトはあるのかもですね。ゾックスとは明らかに相性が悪そうですが、頑張ってほしいです(笑)
 >やっぱりクリスタルスカイをイメージした色でしょうか(笑)
……そういえば、次回のサブタイトルが「スカイ」なのはそういう……?!
 >『ファイブマン』の1話も良いですが、個人的に戦隊の1話で一番好きなのは『オーレンジャー』です!
『オーレン』第1話は最高ですよね……!
 >シンケンフォームはソードフォームとして素直に納得できたんですが、格闘主体で何故『オーレン』なんだ?は私も色々考えました(笑)
『シンケン』は色々な点で納得度が高い一方、『オーレン』は確かに記念作品の側面がある(&スタッフ的に節目の作品でもある)とか、あれこれ考えさせられて、術中にはめられている感はしています(笑)
 >このリッキーですが、声を演じるのは松田颯水さん!これが個人的にとても嬉しかった!
おお、特撮ファンな方なのですね。そういえば、ガオーン役の梶さんはファイブマン大好きだったそうで、30年の時を経て、『ファイブマン』に追い風が吹きつつある……?!
 >『からくり剣豪伝ムサシロード
あれはやはり、思い浮かびますよね(笑) 動きといい見せ方といい、ちょっと懐かしアニメっぽさを意識している感じでもあり。