本日は『V3』感想を書きました。蒸し暑い……。
円盤兵器のひみつ
◆ヘイスタックさん
>連名脚本の峰沢脩は塚田正煕監督の別名義らしいので
それだと確かに、島田さんのプロットだけあって、とにかく1話分の形に継ぎ接ぎして膨らませたみたいなのがありそうですね。
>前作のホシバンバラを皮切りに円盤兵器が続いているのは、明らかに当時のUFOブームを受けての事でしょうね。
やたら円盤が出てくると思ったら、そういう事でしたか(笑)
>これではサイレンサーが全く機能していないのでは……(笑)
磁石デスパーに続いて、これもう、ライフルデスパーとかで良かったのでは、ですよね(笑) 怪人の能力主体にするなら暗殺者設定とかにすると良かったのでしょうが、今作その辺りはこだわり薄い作りですしね……。
>中核スタッフが共にATG映画のファンで非商業主義的な映像を指向
成る程。ATG映画というのは全然知らずに確認したのですが、60年代ぐらいからの映画業界の流れがあったのですね。長石監督は確かに『カゲスター』の監督デビュー回とか、芸術志向の見える、けっこう映像本位の演出やってますものねー。
>完全に「シビアな話にする事・ハードな映像を撮る事」それ自体が目的化しているんですよね。
合体腕スパー事件の生首映像とかは、まさにそんな感じでしたね……そしてこの時代にしても、やたらと繰り返される銃殺。
>ゲストヒロインの狂気や人間性といったパーソナルな心情面こそが主題なのではないかと思います。
ここに渡五郎が関わってこれないのが現状『イナズマンF』に感じる不満点の核となりますが……
>「ハヤタ隊員でドラマは描けないのでイデ隊員でドラマを描く」みたいな事になってしまったのだろうなと。
言われると、凄く納得を。実際イナズマン自体が神仏寄りのヒーロー性ですし、前作2クール目の流れを貫けなかった反動も加わってか、五郎が凄くそれに引っ張られてますよね……。
>ウデスパー(右デスパー、腕+デスパー)に対するサデスパー(左デスパー、サディスト+デスパー)というのが実に見事なネーミングです。
今作ここまでのところ、最大の発明はウデスパーの名称と存在感になっていますが、それを受けてのサデスパーも巧いですね!
◆橘まことさん
>ライダーのバリエーションを求めていたスポンサー側と、世界観から新しいものを作りたかったスタッフ側とがうまく噛み合わず
立ち上がりは露骨に仮面ライダー色だったのは、スポンサー側の意向が強かったのですね。2クール目は2クール目で、意欲が空回りした感じになってしまいましたが……。
>スポンサー都合で放送期間が決まっていたので、『イナズマン』の途中から加藤貢さんに全権を委ねつつ『F』へ切り替えたとか。
数字が悪かったけど色々あって継続できた、というより、数字が悪かったけど継続しなくてはいけなかったので強引にリフレッシュさせたのが『F』だったのですね。