酒に願いを
並行して『スマイルプリキュア!』を見ていると、成る程ひらがな名前は、「音」と「字」を摺り合わせなくていい分、やはり覚えやすいのだな(文章上では割と困るのですが)……と思ったのをきっかけに、そろそろ、主要キャラの名前を覚えようと思いました。
主人公・雅音
主人公娘・梨穂子
トップ屋・斗沢
眉毛局長・鷹山
眼鏡秘書・瀬川
ナソエフの女・玲奈
後どうでもいい余談ですが、ナソエフのファーザーの見た目がなんとなく『ブレンパワード』のゲイブリッジを思わせて仕方ありません。まあ、声が小川真司さんなので、怪しい人は決定しているわけですが。
そんなわけで第9話「哀」、前回軽く登場した、殺人衝動に耐えようとする吸血エクスコンがメインとなり、哀しき怪人・梨穂子との交流・そして気付かぬ別れ……と一話完結的なエピソードで、脚本は井上敏樹がゲスト参加。
ベンチの上にお弁当置き去り、良くない。
第10話「交」。
「局長が招待状もなく一人で乗り込んだら、どう見ても殴り込みです」に始まり、パーティの真っ最中に、突然ウォッカの飲み比べを始める偉い人たちは大変面白かったです(笑)
ワドウさん面白くしてどこに行くのか……。
そして、主人公、初めてモテる(笑)
作画のブレが激しめ……というか、原画の癖が出がちな今作ですが、今回は斗沢の作画がやたら格好良く……死ぬの?! 斗沢、そろそろ死ぬの?!
いやほら、1クール目の締めぐらいに、誰か生け贄の祭壇に捧げられそうな気配が凄くするではありませんか……。
前回を受けて、エクスコンの素材が“死者”と判明するなど重要な事もあったのですが、本当に、何考えて作ったのこの兵器。
この人たち間違いなく、70年代だったら巨大コンピュータに「愛」とかインプットして、「愚かな人類は滅びるべき」の結論出させるタイプ。
第11話「危」。
玲奈が、梨穂子との間に生まれ得る“感情”を研究する中、坂本○一監督回みたいな感じで新たな“娘たち”が投入され、赤青ツインテール娘・まりあが登場。
ウォッカで潰れた鷹山は雑居ビルに運び込まれて実子疑惑のある梨穂子と出会い、「あの人ならパパでもいいよ」と思わせぶりな発言。
母娘の愛情をその目で見て、鷹山がちょっぴり人の心を思い出す一方、改めて戦いへの覚悟を問われた雅音は、元人間のエクスコンに対する割り切れなさを抱えながらも、「梨穂子に残せるものといったらお金ぐらい」と契約更新を宣言し、主人公の核となる行動原理の強さを改めて印象づけると共に、「戦場で拾った孤児を育てる事にした傭兵」みたいな思考になっているのですが、今後その行動原理の根っこが大きく揺らされる事が想定され、アニメのスタッフワークなりに、にじみ出る脚本家の作家性は感じます。
斗沢はナソエフに潜入して順調に死亡フラグを積み重ねており、末期の台詞は多分……
「ああ……かき氷食いてえなぁ。体中がカッカするぜ。……わりぃ、チョーさんに伝えてくれ……合コンは、先に天国で……セッティングしておくぜ、てな……(ぐふっ)」
そして、第18話ぐらいで、エクスコンになって帰ってくる。
第12話「囚」。
斗沢、生き延びる。
途中で眼鏡秘書と漫才始めるし、ガッカリだよ! ガッカリだよ斗沢!
……いやまあ、割と命がけの状況で頑張ってはいたのですが、どちらかというと瀬川の方が大概な感じはあり。その瀬川の笑顔にずっと感じていた既視感の正体にやっと気付いたのですが、『Gのレコンギスタ』のベルリ(特に序盤の「うわー、やっるなー(自分は大抵の困難は切り抜けられるつもりなので割と他人事な時)」的な感じ)だ(笑)
囚われの雅音は、一千万パワーと鷹山のカチコミ(未遂)によりナソエフの施設から撤収するが、娘との再会も束の間、「実の親子ではない」鑑定報告書が叩きつけられ、1クール目のラストに生け贄の祭壇に捧げられたのは、「母娘の関係」でした!
確かに、擬人化すれば、今作の最重要人物。