東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
旧ダイアリー保管用→ 〔ものかきの倉庫〕
特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)
HP→〔ものかきの荒野〕   Twitter→〔Twitter/gms02〕

「人間だって動物だ!!」

『機界戦隊ゼンカイジャー』感想・第2話

◆第2カイ!「ガオな野獣がごやっかい!」◆ (監督:中澤祥次郎 脚本:香村純子)
 「感じるぞ、キノコの世界の力ーーー!!」
 キノコの世界キノコトピアを閉じ込めたトジルギアの力で、戦闘員がキノコワルドへと変貌。戦闘員→素体→怪人、というプロセスは前作の邪面師の踏襲とも取れますが、与えられる怪人としての特性が「閉じ込めた世界」に基づく事による世界観とバリエーションの繋げ方がスムーズで、前回の不満点だった怪人問題が一気に解決。
 「ワルド」という総称も、「ワールド」を縮めた上で「わる」もかかっていて、シンプルでわかりやすく良い響きで、きっとその内、サムライワルドやニンジャワルドが出てくるに違いありません。感じるぞ、ニンジャの世界の力ーーー!
 そんなキノコワルドが街に胞子をばらまいた事で、犬に近付こうとして吠えられて落ち込む黄色のキカイノイドを始め、ヒトも犬もキカイノイドも区別なく、生物の頭に次々とキノコが生えてくる光景が前回ラストに接続され、至るところでキノコが生える様子をテンポ良く見せながらOP(&サブタイトルコール)に雪崩れ込み、キノコの発生音とOPのイントロを重ね、非常に気持ち良く主題歌へ入っていく流れが掴みで光ります。
 基本的に戦隊は主題歌重視ではありますが、今作まずは主題歌を印象づけよう、というのはかなり意識があるのかなと。
 「これがトジルギアの力か。実に興味深い」
 ビルの合間には巨大なキノコが陽炎のように浮かび上がり(第1話のアース45で不具合発生時に、トジテンド王宮らしき影が浮かび上がって消えていたので、実体があるのかは不明)、街の様子を探っていた介人とジュランは、作戦を主導するキャタピラ大臣・イジルデと、その傍らに立つめっちゃキノコな人を発見。
 ジュランはイジルデの顔と名前を知っており、まあ、王朝の偉い人なら庶民が認識していても特におかしくはないですが、キノコワルドをけしかけられると、揃ってチェンジ全開。
 「なに? 貴様等もギアを使っておるのか?」
 「俺の母ちゃん達が作った、センタイギアだ!」
 「むぉ?! う、ぐ、偶然だな……我らのトジルギアは、吾輩が開発したのだ」
 ……なんか、露骨に顔を逸らして物凄く動揺しているぞ(笑)
 …………さすがに御本人ではないと思う(思いたい)のですが、本当は五色田夫婦の研究を参考にしたけれど、オリジナルだと主張している、といった感じでしょうか。……その場合、〔トジテンドが様々な並行世界を武力制圧 → その存在を知った五色田夫妻が防衛手段として戦隊ギアを開発 → イジルデがそれを参考に閉じるギアを開発 → 侵略活動が加速〕という時系列の可能性が出ると、だいぶ皮肉な状況にはなりますが。
 どちらのギアが優れているか勝負だ!(「血反吐を吐きながら続ける終わりのないマラソン」の綺麗な言い方)と、カイザーが6バーンを発動するとゴーグルVの力でどこからともなくリボンが現れ、白と赤はノリノリでキノコをリボン攻撃。
 「わぁ、すげぇ、リボンって戦えるんだ!」
 ……君はちょと立ち止まって、リボンで高圧電流を流し込めるようにする御両親をこのまま信じていていいのか、考えた方がいいと思うな……。
 倒れたキノコは目くらましの胞子を放って逃走し、ヤツデから
 「あいつら、まだ侵略諦めてなかったんだねぇ」
 扱いを受けるトジテンド。
 ジュランの口からトジテンド王朝とその頂点に君臨するボッコワウス大王について触れられ、ぶっ倒す宣言をする介人(この際、何も考えていなさそうな笑顔ではなく、被支配者の立場を嘆くジュランの話を真剣な表情で聞いているのは、他者に寄り添える者としての介人が見えて良かった部分)は、ジュランと誓いのグータッチ。
 「おいらの中のデータによると、敵の起こした異常事態は、敵を倒すとだいたい解決するっチュ」
 記念作品の 開き直り 強みを活かし、物理で雑に解決しがち問題は過去のデータに基づいた最適解なのだと物凄い力技が放り込まれ、確実に獲物を狩る為には戦力増強だ! とセッちゃんのアドバイスを受けて仲間募集に繰り出した白赤は、殺しのライセンス@駄菓子無料券付きを配ろうとするが、手応え無し。
 空振りに終わった戦隊勧誘だが、そんな介人の姿を見て、ときめくキカイノイドが一人。
 「ずきゅーん! あぁ、なんて元気のいい、ニンゲンちゅわん、だぁぁー!!」
 ……あ、ニンゲンも、愛玩動物の一種の人だ。
 「僕と、友達になってくれないかな?」
 冒頭で犬を愛でようとして敢えなく失敗していた黄のキカイノイドが介人に近付き、友達なのか、本当に、友達なのか。
 「え?! 一緒にゼンカイジャー、やってくれるってこと?!」
 友達とは、一体なんなのか。
 殺意のハードルが限りなく低い介人だが、「キカイノイドとは関わりたくなくて」とすげなく拒否を受け、その理由とは……
 「だって可愛くないじゃないか!」
 「「ん?」」
 「固くてごつごつしてひんやりして……トジテンドなんか、やる事まで最悪! 全く愛せない!」
 ジュランに対しては完全無視を貫く黄色いキカイノイド・ガオーンは、全力全開で魂の咆哮。
 「でも、この世界に来たら……どうだ! 生き物たちは丸みがあってキュート! 触れたら柔らかそうで、あったかそうで、見ているだけでこの胸に愛が溢れてくる!」
 身悶えしながら愛を叫び、ちょっと、病んでいた。
 「僕はもう、この世界の生き物だけを見つめて、生きていきたいんだよ!」
 「…………あ、そっすかー」
 ジュランは興味を失ってベンチに寝そべり、キカイノイドも格好いいと思うけど、とフォローを入れた介人は、嫌なら無理には殺しを要求しない、とガオーンと友達の握手をかわし、その一線はあってホッとしました(笑)
 「なんなんだあいつ!」
 ガオーンからの居ないもの扱いに憤懣やるかたないジュランはスカッとパーティでもしたいと言い出し、同意した介人はキノコ鍋を提案。
 「見慣れたらなんか、食べたくなってこない?」
 ……来ないよ。
 そろそろこちらのツッコミエネルギーが深刻に欠乏してくる中、キノコワルド狩りの前夜祭として、介人とジュランは道ばたのキノコ狩りを始め、市民もまた、頭からキノコが生えている状況に、適応しつつあった(さすが、一ヶ月足らずでキカイノイドに順応したアース-45人)。
 「イジルデ様、奴ら、キノコに慣れてきたきのこ!」
 「おまえ……その「きのこ!」って喋り方はどうした?」
 (※ここまで、前のシーンから引き続いてほのぼのBGM)
 「あー! 俺、キノコワルドに成り立てきのこ。自分がキノコワルドだって忘れないように、きのこ」
 冒頭の一当たりの際、呼ばれてすぐに自分の事だとわからなかったギャグをしっかり拾ってきて、わざとらしい妙な語尾は一種の自己暗示です!
 「よい心がけだ。では、次の段階に進むとしよう」
 構成の都合上、第1話で悪役サイドに尺を割きにくいのは作り手も懸念材料だったのか、今回はこれでもかと悪役サイドの軽妙なやり取りが詰め込まれ、キャタピラ大臣はだいぶ面白マッドサイエンティスト枠に(笑) 見た目はギエン(『タイムレンジャー』)+キタネイダス(『ゴーオンジャー』)という第一印象でしたが、口調と声質が骨のシタリ(『シンケンジャー』)似なのも、輪を掛けます。
 かくして頭に生えたキノコから、アース-45の生物に有効な毒ガスが噴出する大規模バイオテロが決行され、ペットショップの動物たちが苦しむ姿に、怒りを燃やすガオーン。
 一方、キノコ狩りの真っ最中だった介人も毒を浴び、涙を探す幸薄そうな美女にいつ出会っても大丈夫なように、咄嗟に差し出せる綺麗なハンカチを常に携帯しているおじさんがナイスヘルプ。辛うじて毒のダメージを和らげた介人は赤と共にキノコワルドの元へと乗り込み、高いところからガオーンも参戦。
 「介人! 大丈夫かい? 御免ね。……僕がもっと、早く決意していれば」
 介人に駆け寄るガオーンは、今回もジュランを眼中から完全排除。
 「僕も、ゼンカイジャーになるよ!」
 「おまえさっきは嫌だっ「許せないんだ!」またですか」
 手前でガオーンが重要なヒーロー宣言しているのですが、背後で突きつけた指を自分で下ろすジュランの小芝居が面白すぎて、入ってきません(笑)
 「この世界の可愛い生き物たちを、苦しめる奴を! この僕を、こんな体にした奴を! トジテンド! 僕と可愛い生き物たちの苦しみ、百倍にして思い知らせてやる!」
 もいだ端からぽきゅぽきゅ生まれるキノコを頭から生やしつつ、溢れるアース-45生物愛と自分自身は「可愛い」に含めるナルシシズムのこもった啖呵を切ったガオーンは、介人から戦隊ガトリングを受け取るやいなや、今週も、ちゃんと撃った(大爆笑)
 そこからまたしても装備品の使用解説と、それをじっと見守るトジテンド軍が挟まり……この人達、あまりにも易々と侵略活動が進みすぎて、抵抗活動慣れしていないのでは(笑)
 「愉快な仲間が、増えたようだなぁ」
 改めまして……
 「「「チェンジ全開!!!」」」
 25バーンで百獣パワー・ゼンカイガオーンが誕生(キノコを生やしながら)すると、ジュランに触れるのは嫌なので手を下に回す小ネタを挟み、
 「3人合わせて!」
 「「「機界戦隊・ゼンカイジャー!!」」」
 バンバン中の間を繋ぐ意味もあってか、リズムに合わせてノリノリでステップを踏むジュランは、なんと竹内康博レッドとの事ですが、90年代からメインキャストのスーツアクターとして名を連ね、様々な役をこなしてきた竹内さんが、パイロット版から実にグイグイと動いてきます(竹内さん、スーツアクターはそこまで意識していない私でも名前を覚え、なんとなく竹内さんぽいアクションだな……と思うぐらいの方なので、今作はそこも楽しみ)。
 前回につづき、背景大爆発バトルを挟んで、26バーンで、ハリケンジャーを発動すると、スタッフ大好き影の舞。
 「今のはなに?! 体が勝手に?!」
 「口が勝手に忍法って言った!」
 戦隊パワーの発動は、「体が勝手に動き出すんだ」とギアによる強制インストール方式である事が判明して、早急にアンチウィルスソフトによるシステムの完全スキャンが求められますが、敵味方の超パワーが同ギミックな事もあって、不穏さがドンドンと高まっていきます(笑)
 メタ的には、コレクションアイテムを展開するには都合が良いというのがあるのでしょうが、それも含めて、若干《平成ライダー》寄りの文脈が導入されているのは、白倉Pの方向性でありましょうか。
 100万倍のハイテンションも束の間、キノコパンチでカイザーが吹き飛ばされると黄はその着地点にダッシュして見事なお姫様抱っこを決め、続いて赤が吹き飛ばされると、もちろん完全無視。
 vsキノコで黄の見せ場バトルとなり、キカイノイドが完全に“そういう種族”として成立しているので、番組として強調している「人間大からロボットが活躍するよ!」感は正直ほとんど無いのは、良いのか悪いのか。
 そもそもキカイノイドが完全に別種族なので、定義的にも「ロボ」と言いがたいわけですが、過去の成功作(『電王』)も踏まえてキャラクター性を強める方向で作ると、どうしてもこうなってしまうところではありましょうか……これはこれで面白いし妥当だとは思うのですが、「ロボット」テーマ好きとしては、聞いていた話とはちょっと違うとは思うのでありました(笑)
 まあ、第12話前後ぐらいに、五色田夫妻が制作するも起動実験に失敗して押し入れの奥に放り込んであった紫色の試作型侵略者迎撃ロボット・ゼンカイジャスティスが目覚めたりするかもしれませんが!
 ゼンカイジャー・フォー・ジャスティス!
 白と黄はダブルゼンカイショットでキノコを撃破し、これにて頭キノコ問題はぽきゅっと解決。毒ガスに苦しむアース-45人に寄り添うキカイノイドたちの姿が描かれるのが手堅く丁寧で、トジテンドの宣戦布告後も市民レベルの共存が継続しているのは、一般キカイノイドたちの善良さが広く受け入れられている、と解釈可能な補助線にもなりました。
 共存問題に関してはこの後、排斥派の登場などで揺らしてくる可能性もありそうですが、明らかに前途多難そうなゼンカイジャーのチームアップとその要素を繋げてきても面白そうで、期待したい部分。
 思い切り壁に叩きつけられるも放置され、早くも某Mさんめいた扱いになってきたジュランは抗議の声をあげ……見た目も声質もそこまででもない割に妙に「おじさん」を強調されるジュラン、もしかして、このパーティ唯一にして最後の良識派ゆえに「おじさん」ポジションなのでしょうか(笑)
 戦況を窺っていたキャタピラ大臣は、やはり『ゴーバス』を彷彿とさせる巨大兵士を召喚……すると、兵士が落ちていたキノコギアを踏んで………………漲るキノコパワーーーーーー。
 「キノコパワーが、充ち満ちたキノコーーーーー!!」
 「「「「えええ~っ?!」」」」
 しれっと加わる、イジルデ。
 「急がないと、世界がキノコパワーに飲み込まれるチュン」
 世界をキノコで埋め尽くしていく巨大キノコ兵士に対し、ジュラン、そしてガオーンが次々と巨大化変形して挑むが、ナメコトラップに引っかかった二人はカイザーの仲裁も聞かずに睨み合いを始めてしまう。
 「わかった! 俺も、でっかくなってやる!」
 ホント君は、躊躇しないな……。
 カイザーが45バーンを裏返して発動すると、見る見る内に巨大化、せずに、浮かび上がった巨大な矢印により、揉める赤黄が強制変形、そして合体。
 「ゼンカイジュラン、ゼンカイガオーン」
 野球場のCGを背景に、ウグイス嬢のコールめいた形で名前が呼ばれ(『ゴーグルV』パロディと思われます)、黄色と赤のダブルボディ、ゼンカイオージュランガオーン(長い)が誕生。
 「えぇ?」
 「なんだこれ?」
 巨大戦の間、カイザーはどうするのかと思っていたのですが、両者の内部でコックピットが発生してそこに乗り込み、明確な人格と意識を持った機械生命体を強制変形そして合体させた上で、そのコントールをカイザーが握るとか、このシステムを考えた人は、人間の皮をかぶった悪魔だ。
 自力で分裂を図るなど、カイザーに操縦されるというよりは、カイザーと同調する事でより強さを発揮するイメージかと思われますが(とはいえ恐らく、カイザーによる強制執行/停止の発動を兼ねていると思われます)、ゼンカイジュラガオは、ささきいさお×堀江美都子の挿入歌に乗せてキノコの世界で巨大キノコと激突。
 率直に、映像よりも挿入歌(堀江美都子さんがホント変わらなくて凄い)が気になるバトルになってしまいましたが、キノコビームを分裂回避する荒技を見せると、ジュランソード電撃クラッシュで一刀両断。
 「野生のキノコには、気をつけろよーーー!!」
 巨大キノコは敢えなく真っ二つとなり……え……キノコギア……の消滅と共にキノコトピアの解放が明らかになり、ホッとしました。王宮でこれを目にした掃除係が見上げる巨大装置も印象的になり、怪人の撃破=並行世界の解放という、アース-45を守る以外の動機付けが加えられそうなのは、上手い。
 駄菓子屋に招かれたガオーンは、ヤツデには友好的に接するもセッちゃんはぽいっと放り投げ、仲良くやろうよと仲裁には入るも、お互いに目配りして気を遣う機能などは一切ついていなさそうな介人、早晩ジュランが家出しそうで心配になりますが、チームの先行きに不安を抱かせながら、つづく。
 一人より二人がいいさ二人より三人がいい、とゼンカイジャーが順調に増強され、異世界の仲間を一人ずつ増やしていく構造だが二人で一つのロボットになれるので第2話からロボ戦が可能、というのは成る程の構成。
 懸念材料であった怪人の扱いが大幅に改善されたのがとにかく大きかったですが、テンポのいい軽妙な展開に、敵も味方も愛嬌があって見ていて楽しく、いやぁ、面白かったです!
 パイロット版としては、「壁王怒りの鉄拳」「上層部の話に口を挟んでお仕置きを受ける掃除係」「射殺のイニシエーション」「説明を見守る敵」「脳内セッちゃんへの動揺とツッコミ」といった1-2話をセットにするギャグの重ねで、今作はこういう路線でいきます! を強調しつつ、前回は2段階の「※イメージです」、今回は冒頭からクライマックスを結ぶ「繰り返し生えるキノコ」で、エピソード単位のギャグのテイストも合わせてまとまりを生むパッケージングが実にお見事。
 また、パイロット版で人員を投入しやすいのもあったでしょうが、とにかくそこら中にキカイノイドが当たり前に居る描写を続ける事で世界観を受け手の脳に染み込ませつつ(キノコパーティしようぜ、の背景で、積んだ段ボールを軽々と片手で運んでいくキカイノイドが歩いていたりするのが秀逸)、下層階級をスクラップ扱いしたり大規模毒ガステロを決行する悪をしっかりと描き、それに対抗するメンバー個々の戦う理由をきっちり織り込んでヒーローフィクションとして気持ち良い構造を成立させ、今後が楽しみになる出来映えでした。
 ここ数年、《平成ライダー》畑からの参戦や、若手監督の抜擢もあって、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』(2015)以来の戦隊パイロットとなった中澤監督ですが、過去に幾つもの名作回を生んでいる香村脚本との相性もバッチリでさすがの冴えを見せてくれて、個人的にはやはり《スーパー戦隊》の方が合うな、と思う監督。
 香村-中澤で、大変スムーズに作品世界がセッティングされた結果、続く第3-4話のハードルが物凄く上がった感はありますが、次回――手持ち武器の殺意の高さが気になって仕方がない桃色の魔女参戦。

 ※余談
 今作の世界観においては「人間」という呼称にはキカイノイドを含めた方が適切ではないか、また複数の地球の存在が確認されている世界で「地球人」というのも語弊があるのではないか、という考えから「アース-45人」という呼称をひねくり出しておりますが、書き手の割とどうでもいいこだわりなので、適当に見てやって下さい。
 まあ、「キカイノイド」に対する「アース-45人」=「狭義の「人間」」という定義を用いるのが妥当な(打ちやすくてわかりやすい)気はするのですが、いっそ、「炭素生命体」の方が適切な気もしないでもないですが、「アース-45人」が炭素ベースとも限らないですしね……。