東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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8/21付けレス

 本日は『ウルトラマンガイア』感想を書きました。先週、見られずにいる内に、録画関係がどれぐらい溜まっているのかよくわからなくなっていて危険。

激動のネクサス

◆中吉さん
 >勝手に行動するし上に対する反発も強いしでtltにとってもかなり困った人ですよね…。
展開としては孤門の命令違反を強調したかったのでしょうが、なんか副隊長は副隊長で、好き勝手やっているようにしか見えないという……(笑)
 >それなら自己中心的な言動を増やすか先に戦闘員として優秀なところを見せてバランスをとって欲しかったですね…。
腕は立つけど問題児の先輩、ぐらいならもうちょっと受け入れやすかったと思うのですが、部隊の関係性がまだよくわからない事もあって、副隊長がこれか、という肩書きの問題がどうしても悪目立ちしますよね。
 >いきなり煙幕→逃亡→異空間へ、ってもはや戦闘シーンの短さが嫌がらせの域ですね…。スタッフは何にこだわっていたのでしょうか。
なんというかこう、保持してほしい建前、てありますよねぇ……。

◆もりみやさん
 >今までとは違う作品造りを模索しなければいけなくなったという状況とが、「慣れてないこと×慣れてないこと」で、負の化学反応を起こした結果だと思っています……
ある意味で、「ウルトラマンを、従来とは違う視点から捉える物語」なら「ウルトラマンをガンガン出さずに済む」という、挑戦と事情が、“はまってしまった”のでしょうね……。
 >「この2人が組んだならこれで終わるわけがない」という……言い方は悪いですけど、ある意味、
 >この期待感を人質に取られてるような状況だったような気がします。
そういった「スタッフへの信頼感」で見る、というのはまあ、ありますよね。
 >今作の難点の一つに、ファイターチームが3つもあるのにいまいち使い分けがうまく出来てないことがあると思っているんですが
空戦部隊のボリューム感は出る一方、さすがにそれぞれに個性を付けて掘り下げるのは無理だった、という感じですよね。最初期の、ライトニングとファルコンがそれとなくライバル関係な路線(クロウ不在)で進んだらどうなったかなと思うところですが…………なんか我夢が、梶尾さんと米田さんの間で揺れそう(え)
 >やはり直接対面させて終わりたいと監督が言ったらしいので、やはり北浦監督の陰謀でしょうか(笑)
次元怪獣回は、絡めた割には半端な感じで終わっていたので、今回はこのぐらいやって良かった感じでしたねー。
 >前回の死神さんの主張は、今回で特に掘り下げが無かったこともあって、個人的には撹乱だと思ってます。
物凄く普通にセメントマッチでしたものね……(笑)
 >ビジュアル的には完全に、藤宮の過去の女と今の彼女の修羅場……を意識してやっていますよね、コレ(笑)。
一つの山場という事もあって、この回はかなり踏み込んでますよねー。個人的には、稲森博士は「星を見上げる人」で、玲子さんは「星をはたき落とす人」という感じで二人の対比を捉えています(笑)
 >なんとか霧を晴らしたら、中から地底貫通弾で傷ついた血塗れの怪獣が出てくる……という話だったそうです。
それはえっぐいですね……。ちょっと物語の意味も変わってきそうな感じで。
 >あまりに救いが無さ過ぎるということで、浄化光線で救うというオチに変えたのだそうです。浄化と救済が唐突になっているのはそのせいかと思います。
ああ、初期案はさすがにあんまりだと思うので、その変更により少々無理が出た、というのは納得です。
 >本当に『石の翼』がシリーズ中盤にあって良かったなぁと思うのです。
あれはホント、素晴らしい嗅覚のエピソードでしたね。現場から少し距離がある事で、参謀は動かしやすかったというのがありそうですが、結果的に、扇の要が引き締まった事でコマンダーが多少ふわふわしていても引っかからなくなりましたし(笑)
 >今回はなんか、入れ損ねた設定の開示や説明をまとめて行なってしまったような印象がありますね。
序盤の仕込みを見るに「アルケミースターズの負の面」は書きたかった要素だったのでしょうが、ずっと消えていたので、ちょっと無理が出ましたよね。
 >今回のイザクは、特撮での炎の扱いがデリケートになって、この時代には既に怪獣が炎を吐くのは全部合成になっていたらしい中、
 >今作唯一の実際に炎を吐かせた怪獣だそうです。
気合いの入った炎上シーンでしたが、そういう事情もあったのですね。
 >毎回ライターが違って、自分のテーマをしっかり押し出してるのに、ストーリーとしてはリレーがうまく繋がってるのが面白いんですよね。
3クール目の前半戦あたりは個々のエピソードのまとまりがちょっと悪くなっていましたが、終盤戦に入ってから押さえるべき要素がきちっとある事で、話のまとまりが良くなった感じありますよねー。今作はこの、軸が通っている、というのがやはり長所だなと思います。
 >「間違ってはいないが、視野が狭かった」とまとめてくるのが、複数視点を生かしてきた『ガイア』らしくて好きです。
色々な視点があって答えを探していくんだ、というのは『ガイア』的でいいですよねー。
 >どうも、脚本家からテーマを直接受信して語ってしまう……みたいなシーンが多いのは、ちょっと惜しいですよね。
死神前後編で、藤宮の位置づけと、それに付随する玲子さんの存在意味、に関して納得はいったのですが、玲子さんがもうちょっと、キャラと語りが繋がっていたら凄く脇が引き締まったと思うので、ホントそこは惜しかったですね。

◆chi-chanさん
 >まあそんなツンツンした副隊長が、孤門と触れ合ってお互い成長していく展開にしたいのかなとは思いますが、なぜ彼女が副隊長になれたのかという疑問は残りますね(笑
後々このキャラ配置が跳ねるのかもですが、普通に同年代・同格(ちょっと先輩)のキャラとバディ関係を組む中で……でも良かった感じはしますよねー。今作とにかく典型的な、セオリー外しが上手く行っていないパターンが目立つところで。
 >だったら2話時点で訓練の一環として徹底的情報操作を説明しておけばいいという話にもなりますし…。
孤門くんの衝撃と疑念を劇的に描く目論みだったのでしょうが、そもそも孤門、ビースト受け入れて戦闘訓練している時点で、もはや一般人目線扱いは無理だと思うんですよね……。
 >身元が特定出来ない場合行方不明者が続出してそれはそれで異常事態を隠せなくなるような気がします…。
後々そういうキャラが出てくるかもですが、不自然な事故や行方不明事件に気付いたフリーの記者がそれを追っている内に……みたいな主人公像の方が、やりたい事をやるにはスムーズだったかもですね。ますますスピンオフ作品めいてきてはしまいますが。
 >なぜ予算がきついのに、わざわざ本気用だけにモードチェンジを搭載したのかは不明ですが
この辺りはどうしても、営業的に何かセールスポイントを用意してほしい、という話があったんですかねー。
 >こうして予算の問題を聞くと、使いまわしでも毎回怪獣とのバトル描写があるのはいいことなんだなと(笑)
再利用怪獣路線そのものはあまり好きではないのですが、シリーズを守るために行き着いた方法論ではあるのでしょうね……。

◆通りすがりさん
 >特撮感想。いつも楽しく拝見させていただいております。
ありがとうございます。
 >前作コスモスで、主人公春野ムサシを演じられた杉浦太陽氏が、放送中に傷害容疑逮捕される事に端を発する放送一時打ち切りがかなり影響しています。
ああ、うっすら報道に記憶がありますが、それが前作だったのですか。
 >編集まで完了していたものの『お蔵入り』になったシナリオが相当数存在していて、それの製作費を回収出来なかった
というのは、きっついですねぇ……。
 >同じセットを何度も使いまわす。1体の怪獣を倒すのに2~4話かける。既存の着ぐるみを改造して、新たな怪獣を作る。等々、極力予算を使わない様制作陣も気を使っていたそうです。
そういう点では、その状況でどうやってTVシリーズの制作を続けていくのか……という過渡期の作品、という面があるのですね。