『仮面ライダーアマゾン』感想・第21話
◆第21話「冷凍ライダーを食べる人喰い獣人!」◆ (監督:田口勝彦 脚本:村山庄三)
「今評判のガランダーの、人喰い人間」
「今評判のガランダーの、人喰い人間」
「今評判のガランダーの、人喰い人間」
い、一体どこで評判になってるんですかリツ子さん……!
あと今日のその服装はなんなんですかリツ子さん……!
リツ子さんはどうして時々、小学校高学年女子みたいな衣装を着せられるのか。
ナレーション「イソギンチャク獣人は、自分の体の血と、人間の血を入れ替える事によって、人間を、人喰い人間に変えてしまうのである!」
なかなかなバイオハザードな導入で、胸部から巨大イソギンチャクの口と触手が生えた人喰い人間が、悪夢的なインパクト大。
イソギンチャク獣人は次々と人喰い人間を増やしていき、ゼロ大帝様おなりを前に、アジトでみんなで正座しているのが面白い事に(笑)
「この地上を、ガランダーの黒い血で満たすのだ」
ゼロ大帝の号令一下、東京をラクーンシティに変えてやるのだ、と人喰い人間大作戦が進行し、大介の前に現れるイソギンチャク獣人の鳴き声が、前回殉職したモグラそっくりで困りますチュチューン!
アマゾンにあっさりと両腕を切り飛ばされるイソギンチャク獣人だが再生能力を見せると撤収。父を人喰い人間にされたマサヒコ友人を助けようとする大介だが、雑な物言いから誤解が誤解を招き、落とし穴に……落ちた!
落下中に変身する大介だったが、着地点で冷凍装置に閉じ込められ、だいぶ、ライダー仕草が身について参りました。
アマゾン育ちのおまえは寒さに弱い、と決めつけられたアマゾン(大介の時の服装を見ると、むしろ寒さに強そうですが……)は、捕らえられた藤兵衛らの前で冷凍ガスを吹きかけられ、熱帯の珍味・ライダーアマゾンの氷漬けが完成。
藤兵衛らには人喰い人間が迫り、信じていた父に裏切られたゲスト少年がひたすら可哀想な中、アマゾンを美味しくいただこうとするイソギンチャク獣人だったが、勿論、闇のインカ科学99の秘密が発動し、アマゾン復活。
「死んでたまるか。おまえらのアジトを知るために、わざわざ冷凍になったんだ」
内部から氷を砕き、すっかりライダー仕草が身についたアマゾンは、マサヒコくんらを助けに行く……わけでもなく逃げたイソギンチャクのジープを追い、牢屋では、ひたすら藤兵衛が頑張っていた。
「おまえの為に、一人の子供の、純真な気持ちが傷ついたんだ。許せん!」
アマゾンは正統派の怒りの啖呵も修得し、今その子供、気持ちどころか命が危ないですが、戦闘員を蹴散らすと、イソギンチャクと一騎打ち。
ちょっと投げ落とされてみる程度のほぼ一方的な戦いから繰り出した大切断は、即座に再生されるが、再び両手両足を切り裂いて動けなくなったところに飛び蹴りを叩き込むと、体内のコアにクリティカルヒットしたのか、イソギンチャク獣人は黄色い泡を吹いて絶命するのであった。
獣人が死ぬと人々は正気に戻り、あれ私たち、なんで半裸なの……? と戸惑いながらも、大団円。
きっとアマゾンが獣人を倒したんだ、とマサヒコが解釈して皆喜び、バイクで走り去るアマゾンの姿にナレーションが重ねられてつづき、なんかもう、開き直ったかのような、ザ・定番フォーマットでしたが、実際、割り切った一本だったのかなと。
次回――日本に迫るインカの闇!