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チェンジソード!(銃撃)

電撃戦隊チェンジマン』感想・第3-4話

◆第3話「スクラム! 戦士団」◆ (監督:山田稔 脚本:曽田博久)
 肉体に対して異常に発達した上腕部と、釣り合いが取れないほど巨大な頭部を持つという、人体のフォルムを残しながらなるべく離す、という意欲的なクリーチャーデザインの窺える、新たな宇宙獣士が遠征部隊に着陣。
 「こいつは、星王バズー様に、俺の星、惑星ギラスが滅ぼされるまでは、ギラス一の宇宙獣士として、俺と共に暴れ回っていた」
 心中は測りかねますが、ギルーク司令は自分の母星がより大きな力によって滅亡に追いやられた過去をにこやかに語った上に、迎え入れた獣士の頭部を一刀のもとに切り飛ばし、敵も味方も現場のトップが突き抜け気味。
 「俺の首はどこだぁ……?」
 その状態でも生きている獣士が地球に送り込まれ、頭を失ったまま無差別な破壊を繰り返す怪人、といういきなり凄い展開で、1-2-3話と、どこにもブレーキが見当たりません!
 立ち向かうチェンジマンだが、同時刻……
 「俺の体はどこだ? ぞびぃーーー! 体、体は!」
 なんと住宅街では、獣士の空飛ぶ首が出現していた!
 宇宙獣士ゾビーは、切り離された頭部と胴体が互いを探し求め、胴体は頭部を呼ぶ為に破壊の限りを尽くし、頭部は幻覚能力で母星の幻影を撒き散らして人々を混乱させる、という習性を持っていたのだ。民間人を救う為、単独で首の元へと向かったチェンジドラゴンは幻覚攻撃を受け、今回も落下ダメージを受けてしまう。
 更に、ゾビーを暴れ続けさせる為に首と胴体の合流を阻む副官ブーバを追うが、元宇宙海賊でありあらゆる乗り物のプロフェッショナルであるブーバにバイク対決で破れ、いいところなし。
 基地に戻った飛竜は、ブーバに勝つためにチェンジバイクを勝手に改造しようとしてメカニックと揉めた末に負傷退場。だが治療を終えて戻ってきた飛竜が目にしたのは、悪態をつきながらも飛竜の注文通りにバイクを調整しているメカニックの姿であった。
 「こいつは俺にしか出来ない芸当なんだ」
 「そうだったのか!」
 「ただし、フルパワーは一回しか使えないぜ」
 チームワークとはそれぞれの役割に敬意を払う所から生まれ、地球を守る為に組織力で戦う電撃戦隊において、最前線の暴力担当であるチェンジドラゴンがサポート要員との連携を学ぶこのシーンに主題歌アレンジBGMを流し、そこからオペレーションルームでの獣士の発見に繋げる演出が渋い。
 ブーバへの雪辱に挑んだドラゴンはいきなりのフルパワーアタックでブーバに打ち勝つと直接対決に臨み、ぶつかり合う剣と鎌。ドラゴンの斬撃で鎌を弾き飛ばされるブーバーだが続けざまの一撃は軽やかに回避すると、チェンジソード(銃撃)を片手で受け止めてみせる、という戦闘力を披露。
 会話が少ないのでライバル関係になっていくのかはなんともですが、序盤の内に一当たりして因縁を作っておいてくれるのは嬉しい作劇で、今後の激突も楽しみです。
 ドラゴンがブーバの妨害を食い止めた事で合体したゾビー&戦闘員とバトルとなり、幻覚を地球フラッシュで打ち破ると、トドメは必殺パワーバズーカ。巨大化担当が地球に降り立ち……1-2話より、素早く帰るようになりました(笑)
 3-4話はパイロット版の完成品を見る前に撮影している筈だと考えると、これは監督判断によるリアリティなのかと思いますが、1-2話が「巨大化には膨大なエネルギーを消耗する」という要素を重視して巨大化担当の消耗と疲弊を強調するというリアリティを取ったのから巧い形で繋がって、消耗はしているけど撃たれる前に逃げる、という事に(笑)
 巨大獣士のパワーに苦戦するチェンジロボだったが、シールドで光線を跳ね返すとミサイルで反撃し、電撃剣でフィニッシュ。帰還した5人は戦士団(電撃戦隊サポート要員)の喝采を受け、和やかに食事を――上座に上司が座っていて、周囲の壁に起立した戦士団が並んでいるというこの状況は、祝勝会というよりなにかの集会……――するのであった、でつづく。
 現代まで続く《スーパー戦隊》の基本フォーマットを完成・確立したとされる『電子戦隊デンジマン』から数えても6作目、という事で、作劇の成熟の一方で、マンネリに陥らない為の試行錯誤が色々あったのかと思われますが、第3話にしてヒーローと一般構成員の関係性が描かれ、あくまでも組織vs組織である事を強調してきたのは、近作まで見渡しても意外と例が少ない気がします。
 ……伊吹 組長 長官が、オペレーターやメカニックを先に揃えた上で実働部隊を選抜していた事を考えると、本当に替えが効かないのは技術者であり、電撃戦隊は代替可能なのではないかという考えが胸をよぎるのですが、風呂と食事で懐柔です。
 人間の根源的な欲望を巧妙に操り人心を掌握する伊吹長官、恐ろしい男……。

◆第4話「キスは戦いの後で」◆ (監督:山田稔 脚本:曽田博久)
 見所は、早くも地球人コスプレを披露して電撃戦隊の攪乱を目論むが、声が太くてバレてしまうシーマ。
 「お嬢さん、何が悲しくて泣いてらっしゃるんですか? 女性の涙は、僕の心を暗くします。泣かないで下さい」
 芝居がかった調子で幼女に声をかけた疾風は、フェミニストとして見過ごせないと居なくなった飼い猫探しを請け負うが、その背後にはゴズマの陰謀があった! ミルクを与えた動物をヒューマノイド化する獣士ウーバが猫人間を次々と作り出しており、凶暴な猫人間の、街で人々を襲っては雑踏に紛れて姿を消す、というゲリラ戦法にチェンジマンは苦戦を強いられる。
 元作戦部隊ナンバーワンだったさやかが、人間社会に密接に入り込んでいる動物として、猫の次は犬に手を広げると推測。それぞれ張り込みを行うメンバーだが、既に大量の犬人間が生み出されており、疾風が逆に罠にはまってしまう。
 「ウーバ、私考えたんだけど、地球の人間におまえのミルク飲ませたら、どうなると思う?」
 第4話にして、大変文字にしにくい衝撃のプレイが決行寸前、靴のつま先に仕込んだ隠し武器で反撃し、窮地を脱する疾風。
 「ははー! 元レンジャー部隊で鍛えた技があるぜ!」
 それぞれの旧所属を活かした展開が、いかにも精鋭選抜チームという感じで格好良いのですが(まあ、あまり盛りすぎると、伊吹長官はどれだけ貴重な人員を尊い犠牲にしたのか、という問題が出ますが伊吹長官なので仕方ない)、選抜特訓の受講理由が「モテたいから」だったり、あまり知力の高くなさそうな疾風、前に所属していたのは“本当にレンジャー部隊だったのか”少し不安になります。
 髪型セット用のクシで戦闘員を叩きのめし、ますます、前に所属していたのは公にできない実験的暗○部隊とかだったのでは疑惑(疾風は気付いていない)が募りますが、心優しきフェミニストでもある疾風は元地球の犬である犬人間を蹴り殺すのにしのびなく、その場を逃走。土管置き場(この時期、割と使われるロケ地だと思われますが、昨今見ない風景であり)で猫人間にも囲まれるが、そこに投げ込まれた網が犬猫人間をそれぞれ捉え、4人の仲間が姿を見せる。
 「犬猫人間を助ける為に、待ち構えていたのよ! 疾風さんは、いわば囮ってわけね」
 「あっそー」
 どうや聞かされていなかったらしい疾風ですが、作戦立案が女性なので、ぐっと耐えるのであった!(笑)
 「ウーバ! シーマ! 地球の生命を弄ぶのは許さんぞ!」
 「たっぷりお礼してやるぜ!」
 変身して土管の上に並んだチェンジマンは、「チェンジソード!(今日は斬撃)」で戦闘員を蹴散らし、獣士に火炎放射であぶられるも、パワーバズーカで木っ葉微塵に。巨大化後は今回もシールド反射からバルカン、そして電撃剣でサンダーボルト。
 獣士が死亡した事で、犬猫は元に戻り、疾風はその中に居た幼女の飼い猫を連れ帰ると、報酬としてほっぺにちゅーを受け取ってご満悦。
 「そういえば……シーマもウーバのミルクで育ったと言ってたな。という事は、今のシーマの姿は、本当の姿じゃないって事なのかな」
 今回の獣士は、シーマの乳母だったからウーバ、という凄いネーミングだったのですが、きちっとツッコまれたので、後々、怪物の本性を見せたシーマの登場などがありそう。
 「まったく気味の悪い連中ね」
 「ああ、この宇宙には、俺たちの知らないエイリアンがまだまだ沢山潜んでるんだ」
 それに比べて地球の生命って儚くも美しい! とナレーションさんがプロパガンダアジテーションし、侵略者は絶対に許さない!(と同時に、怪人がグロテスク路線である意味を、敵性ミュータントの象徴であると補強)
 次回――早くも司令の片腕と副官の乳母を失ったゴズマは如何なる戦力を繰り出してくるのか! 大空勇馬、キャラ回一発目で銃殺刑の危機?! にレッツ・チェンジ!