東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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3/26付けレス

 本日は『マスクマン』感想を書きました。

忘却の海の底から

◆もりみやさん
 >「2004年のウルトラマンとビースト」の映像は、今作と同時期に公開されていた映画『ULTRAMAN』の映像で、水原沙羅はその主要人物なんですが
映像はそうなのかなと思っていたのですが、査察官は完全に映画からのキャラだったのですね。
 >こうやって繋げるつもりがあったなら、もっと早い段階から小出しにしておいて欲しかったとは思います。
嫌いではないアイデアですが、ここまでコア部分に絡んできてしまうと、それとなく映画を見ておいてほしい空気を出しておいてもらわないと困る、というのもありますよね……。
 >初代『ウルトラマン』第一話の現代風リメイクという触れ込みでこれが出発点なので、今作も、
 >過去を踏襲しつつ新しいことを加えるという意図がある企画だったのだと思います。
当時のシリーズの状況や、劇場版そのものを見ていないのでなんともなところもありますが、やはりちょっと、再構築への志が高すぎたんですかねぇ……。
 >映画のDVD発売日が、『ネクサス』がもし1年放映されていたら第四クールに当たる時期なので
……つ、辛いですねそれは……。
 >今作ほんと、こういうのを小出しに出来ずに引っ張り過ぎてたからダメだったんですよね……と、感じます。
セオリーとしては「新宿大爆発」の存在を再序盤に見せる手もあったと思うのですが、正直ちょっとよくわからないレベルで、視聴者との情報共有を嫌がり続けたのが、完全に裏目に出てしまいましたね。
 >結果的に内容が詰まって展開がダイナミックになったことは良かったんじゃないかと……。
映画と接続されたから、というわけではないでしょうが、映画っぽい展開にはなっていますよね。
 >『キラメイジャー』のキラメイダイナミックって、脚本が荒川さんなだけにギャバンダイナミックっぽいですよね(笑)
過去にゴセイナイトでもやっていますが、わざとっぽいですよね(笑)

◆chi-chanさん
 >こうした経済が絡まないと無人島を町には出来ないと言いたいのでしょうか…。
基本的にこのゲーム、狸が悪徳商人なので(笑)
 >それは王(ウルトラマンギンガ)か三日月アーマー(ウルトラマンエックス)が飛んで行きそうですね(笑)。
ああ、お二人とも《ウルトラ》参加者なのですね(笑) 光の国の跡目争い……?
 >「ヒューマギアは助けてくれた」「人間は自分が好きになっても相方になってくれなかった」ならそりゃヒューマギア信頼が過剰になるかなと。
それがそのまま本編に取り込まれると、だいぶ歪な感じになりますね……しかも、ヒューマギアであるイズが、めっきりアルトの笑いに付き合ってくれるようになっているという……。
 >天津社長は今の所「飛電とヒューマギアの敵」であっても「社会を壊し世界征服を目論む敵」ではなく
最新話まで見ていないのでなんともな部分はありますが、個人的には、アークに対するラーニングの時点で、天津は「世界の敵」と認識しているので、そこのところの違和感はあまり持っていなかったりします。……アルト主観、という点では前者ですが、そのせいで、アルトの目的設定を明確にできなくなっている、というのも構成の失敗としてありますよねー。
 >で、現実の2009年円谷プロで何を制作していたかというと、偶然にも溝呂木の演者がレギュラーで
うーん……微妙に、特異点化していますね、溝呂木……(笑)
 >なんかクライマックスモードに入らないと会話の無い職場は、寂しすぎますよね…。
やはり、共通の敵(査察)の存在が、人を団結させるのだな、と(笑)
 >ということは新宿大災害後、態々来訪者を日本まで運んでレーテを設営した訳で、それだけで一本話が創れそうではあります。
新宿でバトル発生→アメリから飛来→記憶の大規模封印→レーテ化、という事なんですかねー……まあそれだと、レーテが新宿に無いとおかしな話になってしまいますが、そもそも不定形生命体なのか光量子情報体なのか、どっちなのか(笑)
 >ちなみにこの「ウルトラマンを忘れた世界」も本作オンリーのネタとなります。
意識があったのか偶然かはわかりませんが、似たような事をやろうとして途中から設定が有耶無耶になってしまったのが『ジード』だったのですかね……。

◆インザファイトさん
 >例えば「機動刑事ジバン」の、直人の正体バレや、直人とまゆみに血縁関係があった、みたいな感じでよくあることだとは思うのですが
70~80年代だと、ラスト3話ぐらいあれば決着はつけられる、というのはよくありますものね。おっしゃる通り、でもそういう作りを目指していたわけではないのでは、というのが今作の困ったところで。
 >せめて最後だけでも「ネクサス」だからこそ伝えられる何かを伝えてほしい、と思います。
本当に、これが『ネクサス』だ、というのを期待したいですね。
 >ボインという単語が出てきたりと、「キカイダー01」の人魚姫回の物凄いデジャブを感じました(笑)
その観点は無かったですが、言われてみると……?(笑)
 >その要素を真壁のそっくりさんネタと絡めて、なるべく子供向けに分かりやすく仕立て上げたと考えれば、
 >やはり小林靖子は並大抵の脚本家ではないんだな、と改めて感じさせられます。
ちょっと詰め込みすぎ感はあるエピソードでしたが、見応え十分な内容に、「真壁とかガンギブソンとか好きそうだな……」というメンバーの活躍もあり、実に“らしい”デビュー作ですよね。

◆五月サツキさん
 >一人一人が輝くために大切なことを貫くために、その人の在り方を受け止めて肯定していく展開ですが、
 >ならリーダーたる充瑠は誰が肯定してくれるかが気になるところです。
だいぶ自己評価の低い充瑠がどうなるのか、個人としてもチームとしても次のワンステップになりそうで、楽しみなポイントですね。
 >緑に青ときて次は順当にピンクメイン回かと思っていましたが、次回は敵サイドに焦点が当たるようですね。そこだけちょっと意外でした。
予告だとどうも、ガルザレッシャーもとい黒い魔石が出てくるようなので、商業展開の関係っぽいですね。3話使ってキラメイジン誕生まで巧くはまったので、この先もスムーズに行ってほしい部分です。

◆ヘイスタックさん
 >孤門もそうでしたが、この人達は職場の機密を探るのに普通に職場からアクセスしているのが理解に苦しみます。
孤門はまだ、孤門だしな……で無理矢理自分を誤魔化せたのですが、石掘は、脳味噌動いている筈設定だけに、痛々しい事になりましたね……。
 >案の定イラストレーターにはバレバレでしたし、バレて見逃して貰えなかった場合のリスクについて考えたりしないのでしょうか(^^;
一応、不信感の描写はありましたが、どうしても秘密を探り出したい、という動機付けの積み重ねとかも、ホント無いですからね……。
 >これでは「引っ張る」と言うより単に「放置」しているだけですし、これまで自分が見てきた中で情報の扱い方・見せ方が一番下手な番組かもしれません。
首をひねる、というかもう、不可解に近いレベルですよね……なにか、“こだわり”があったのだろうなぁとしか思えないのですが、それが物語の面白さに寄与していないのが大変困った感じで。キャラクターの暗中模索感を出すにしても、視聴者として「考える余地があまりにも無い」んですよね……。

緑の仮面は謎の人

光戦隊マスクマン』感想・第39話

◆第39話「復活!謎のX1マスク」◆ (監督:山田稔 脚本:井上敏樹
 バラバからの挑戦を受けて対決に向かったマスクマンは、待ち受けていたマグマドグラーの凄まじい膂力に大苦戦。冒頭から戦闘員も交えた激しい戦いが繰り広げられ、空中で赤い光球が弾け飛ぶと炎の雨が降り注ぐマグマの必殺ヘルバーストは、派手な火薬の使い方で、迫力たっぷり。
 変身解除に追い込まれたマスクマンに迫るマグマドリルを飛来したナイフが妨害し、崖の上に現れた通りすがりのバイク乗りに浴びせられるアングラ兵の集中砲火、だが……
 「チェンジパワー! X1・マスク!」
 叫んだ青年は緑ベースの強化スーツを身に纏った姿(白マフラーの印象か、ちょっとデンジマンぽい)に変身し、アングラ兵を軽々と蹴散らすと霧隠れの術でタケル達の逃走を支援。なんとか本部に撤収したタケル達の報告を受けた長官は、一人の男の名を思い出す。
 「リョウ……X1マスクの正体は、アスカ・リョウ」
 かつて正義に燃えて姿長官の厳しい特訓に耐え抜き、マスクマン第1号となったアスカ……だが彼は、長官にも何も言わず、ある日突然姿を消してしまったのだった。
 昭和ヒーロー顔のアスカは瀟洒なレストランでグラスを傾け、店に流れるピアノの音色に、ある女の面影を思い出すのが凄く井上敏樹です。ピアノの音色が甦らせる思い出に耐えきれなくなったアスカだが、バイクにまたがろうとしたところで迫り来る飛び蹴り。
 「さすがだな……凄い身のこなしだ」
 長官直伝の闇討ちを防がれたタケルはニヤリと笑い、光戦隊の闇はぬばたまよりもなお暗い。
 X1マスクの助力に礼を述べるタケルに対し、こんな裏社会の喧嘩屋稼業には関わりたくないと人違いを主張して去って行くアスカだが、その後を追いかけたタケルはビリヤードに割って入ると横から勝手に球を撞き……大変、井上敏樹です。
 なおも逃げるアスカに粘着質な嫌がらせを続けるタケルは、アスカがプレイ中のスロットマシンに横から手を伸ばすと目押しで777を出し、光戦隊の闇はマリアナ海溝よりもなお深い。
 予告からてっきり、濃い二枚目のゲストキャラが大暴れする内容かと思いきや、話が進むにつれてキザ度が増していくタケルが井上キャラ化していく予想外の事態となり、タケルの裏社会伝説がどんどん公式に近付いていきます!!
 度重なる嫌がらせに音を上げたアスカはタケルに正面からのバイク対決を持ちかけ、ロックンロールに乗せて両者がバイクのアクセルを吹かすのは、これもやはりツッパリ物文脈なのでしょうか……?
 (こいつ……死ぬ気か?!)
 姿長官の下で鍛えに鍛えに鍛え抜かれ、ギンヌンガガプよりもなお深い闇をたたえて据わりきったタケルの視線に恐怖を覚えたアスカは先にハンドルを切り、敗北。かつてマスクマン計画を知ったチューブの暗殺部隊との戦いで、当時の恋人を失った過去を語る。
 (同じだ……俺と)
 タケルは美緒との別離を思い出し、ここを繋げてきたのは後の井上敏樹らしいストーリーテリングが窺える妙手。
 「そして、俺はマスクマンを捨てた。一人の女を守れなかった俺が、地球の平和を守れる筈はない。……話はそれだけだ」
 「……違う」
 「何?!」
 「じゃあ何故あの時俺たちを助けたんだ?」
 「……降りかかる火の粉を払っただけさ」
 「嘘だ!」
 過去を振り切るべきだ、とアスカにつきまとい続けるタケルだが、二人の前にマグマドグラーが出現し、アスカはいち早くバイクで逃走。
 「ふん、いい仲間を持ったな、レッドマスク」
 だが、マスクマンという過去から逃げ続けようとするアスカの胸に、それを覆すタケルの言葉が響き渡る。
 「――あんたは今でもマスクマンだ。なぜ未来を見ようとしないんだ」
 己の胸に宿り続ける正義の炎を自覚したアスカは取って返すとバイクアタックを決め、タケルを救出。
 「タケル、おまえはマスクマンのリーダーにふさわしい男だ。死んではならん男だ!」
 「X1マスク!」
 「そうだ、俺達の仲間だ!」
 仲間達も駆け付けて6人のマスクマンが今こそ一堂に会し、タケルがマスクマンの一人としてアスカを受け入れるのが、格好いいところ。
 冒頭ではベルトから霧を噴射して目くらましを放ったX1、この戦闘では指先からのオーラ投擲ポーズが何処か手裏剣投げを思わせ、つまるところ……マスクマンのオリジンとは飛驒忍法だったのか!!
 仮面の忍者・緑影!! マフラーですし。
 恐らく姿長官はその研究過程でハルカの実家とも接触し、アスカを失った後にハルカをスカウト。更に忍術以外の様々な武術のデータを取り込む事によって、現在のオーラスーツを完成させたものと思われます。
 アングラ兵を蹴散らす6人のマスクマンだったが、勇者の剣の魔力を注ぎ込まれた強化ヘルバーストが発射され、咄嗟に反応したX1は空中でその弾頭を掴むとマグマドグラーにダンクシュート! 自身も大ダメージを受けるが強敵マグマドグラーを瀕死に追い込む事に成功し、残り5人がジェットカノンでオケランパ。
 巨大戦ではGロボが安定した戦いぶりでマグマを仕留め、一命は取り留めるも変身能力を失ったアスカは、これからは子供達に拳法と正義を教える事にする……とバイクで走り去っていくのであった。
 70年代なら9割方死んでいたところですが、生き残るも変身能力を失い、「未来を見て」後進を育てていく道を選ぶ、というのは後味も良く納得の着地。
 アスカと姿長官との会話が全くなかったのは惜しまれますが、タケル同様、魂と魂で繋がっているような気はしないでもなく。というか、一度オーラを捕捉されたが最後、地の果てまでオーラ通信が追ってきそう。

3/24付けレス

 本日は『ネクサス』感想を書きました。

マインドコ(以下検閲)

◆藤村さん
 >「血祭りブレドラン」には初見本当に吹き出しました
何もかもぶっ壊れているので何をしても壊れない、というある意味で恐るべきキャラ強度ですよね……(笑)
 >流ノ介と千明の頭が固い代わりに純粋な戦闘力がやたらめったら高いダーク殿というのはある意味バランスが取れているかなと(笑)
前後でもトップクラスの単体戦闘能力を持つ殿が敵に回ったらそれは最強の敵になるよね、というのはバランス的にもアイデア的にも良かったですね。
 >ジャンルは違いますが最近メインを張ったシンカリオンなんかは面白かったんですけどね
 >もしかすると気を使う先(シンカリオンだとJR各社)がある方がいい仕事をするのかも知れません
評判良いのは耳にした事はありましたが、あれは下山さんでしたか。瞬発的なネタに走ってキャラの積み重ねを崩す傾向がどうもあるので、そういう時に戻れるコアが他に設定されていると、迷子にならない、とかはあるのかもですね。

◆橘まことさん
 >そこであの5人名乗りも充瑠のひらめキだったことが明かされていました。
充瑠はそんなところでリーダーシップを発揮していたのですか(笑)
 >・魔進が急に変形可能になったように、充瑠がひらめいた瞬間、他のメンバーの精神に影響してあれをやりたくなった
 >のどちらかだと思うのですが、後者だとしたら、ヨドン軍より危険な存在を世に解き放ったのでは……。
…………第1話で姫様が、充瑠の想像を絵にする力を父王の行為に重ねていましたが……「王の力」とは一体なにを指すのか、お父様への黒い疑念もますます膨れあがりますね(笑)
 >今回のM87は、ほぼほぼ荒川さんの脚本時点で書かれていたかと思われます(笑
犯人は荒川さんでしたか……この調子でどこまで仕込んでくるものやら(笑)