『オクトパストラベラー2』クリア
プレイ時間は約100時間。
前作の不満点が大幅に改善された正統進化作で、いや面白かった!
正直、望外の面白さで、もっと早くやっておけば良かった、と思ったぐらい(笑)
以前に書いた通り、とにかく前作は、発想は面白いけど手が回りきっておらず、悪くは無いが1本のゲームとしての満足度でやや落ちるところがあったのですが、今作はフィールドコマンドの対象になるキャラクターが増量され、それに連れて各種テキストが増量される事で作品世界の厚みが増し、それがゲーム全体を象徴する“旅”の密度を上げ……と良いサイクルが生まれてストーリー全般にも良い影響をもたらし、理想に実際が追いついたゲームデザインとして満足できる作りでした。
また、同じく前作の不満点であった“8人の主人公の物語をやってもいいし、やらなくてもいい”にこだわりすぎた(?)結果、8つの物語が濃淡バラバラのまま終わってしまう生焼け感も解消されて、“一つ一つの物語の終わり”を迎えた後に蠢く影と相対する、“8つの物語の先”もしっかり用意されており、システムと物語のテーマも噛み合って、全体の完成度が大きく向上。
シナリオは基本的に割と“酷い事”をやりたい傾向があり、脇でそんなネタ入れなくてもな……とか、8人居るからとしても酷いボスだな……とかシビア路線が露悪ギリギリな部分もちょっとありましたが、全体的に殺伐気味な世界観を背景に、その中でこそ輝く光もある、といった要素もきっちり加えつつ、最終的に8つの物語を一つの鍋で溶け合わせ、グランドフィナーレまで手抜きの無い作りで良かったです。
……あのキャラのあの台詞が伏線になっていたのは、正直、してやられました。
なお、隠しボス的なものは、一戦だけして、これに勝とうと思うと時間かかりすぎそうだな……と思ってスッパリ諦めたのですが(あまりこだわると、本筋の美しい余韻も損ねそうだったので)、きっと空白の期間に、学者のオズバルト先生が超絶究極ミラクル大魔法を開発して倒してくれました。
オズバルト先生ならやってくれる筈。
戦闘システムなどは前作の正統進化でスピード感があり、セーブやファストトラベルもスムーズで、インターフェース関係のストレスが特に無く、システム面で目立った不満点が無いのも、良かったところ。
街と街を結ぶ街道やダンジョンなどで、行き止まりの脇道にはまず宝箱がある、という作りが徹底された、原則的な探索-報酬のシステムも個人的に好み。
それから何より、音楽が良い!
これは特筆したいところで、調べたら前作も同じ作曲家だったのにそれほど印象的だった覚えが無いのですが(今聞くと、また違うかもしれない)、今作はかなりツボで、音楽が好みなのは大きかったです。
一つ難をあげるとすれば、ドット絵によるキャラの表情や仕草での感情表現に限界があると考えた為か、声の芝居が総じて過剰傾向だった点。
また、意図的なのか音量レベルがやや安定しておらず、キャラが絶叫すると音のボリュームが二段感ぐらい上がる、みたいな作りは個人的にちょっと難儀しました。
この辺り、ドット絵の表現で受け手にどこまで感情を伝えられるのか、に対する作り手サイドの試行錯誤があったのでしょうが、強弱をやや極端につける演出方針により、結果として主に悪役の芝居が少々パターン化してしまったのは、惜しいところでした。
作品のこだわりポイントであるグラフィックの美しさに加えて、映像演出そのものは全体的に悪くなく、やたら数の多い武器が細かく描きわけられているのも、面白かったところ(大半の武器は使わないのですが……)。
個人的には、狩人オーシュットの連れているフクロウが、飛んだり小舟に停まったり、しっかりモーションあるのが好きでした。そして、話が長くなると、興味なさそうに羽をつくろい始める(笑)
印象深いNPCは、フレイムチャーチの長老。
……いや、商人パルテティオで「雇う」と、売却時に5~40%の上乗せがつくスキルが有用すぎて、ずっと連れ回してパーティの懐具合を暖めてくれた功労者です(笑)
ありがとう! フレイムチャーチの長老!
全体的に、前作の不満点が解消されていた、という目線が強いですが、ボリュームも充分以上、グランドフィナーレをしっかりやってくれたエピローグの演出もツボで、総じて満足度が高い一作でした。
その内、先頃出た『0』もやりたい。
後、今作がこのぐらいの出来だと、興味の無かった『ドラゴンクエスト1・2・3』のリメイクの方も気になってくるのでありました。