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大・大集合!

救急戦隊ゴーゴーファイブ』感想・第38話

◆第38話「無限連鎖と孫と柿」◆ (監督:小中肇 脚本:武上純希
 速瀬京子、16話ぶり登場!
 カラミティブレイカー、16話ぶり発射!(※多分)
 グランドライナー、14話ぶり出場!(※多分)
 3クール目に蔑ろにされていたメンバーがわけあって大集合!
 災魔一家の方でも久方ぶりにグランディーヌ様が喋ると、無限連鎖カードをインストールされたカマキリモチーフのサイマ獣が召喚され、武士道サイマ獣とか、その名もハガクレンとか、サイマ獣のフリーダム加減はすっかりブレーキ知らず。
 前回、体を張って頑張りサイマ獣が学習した攻撃が一切通用しないカマキリサイマ獣に大苦戦するゴーゴーファイブだが、緑が咄嗟に放ったVブレスビームが複眼にクリティカルヒット
 逃げたサイマ獣を追撃しようとするもレスキュー要請が入ると、倒壊した家屋の中から老婆を救出した緑は、意識の混乱した老婆から孫に間違えられたのをきっかけに、老婆と親しくなる事に。
 両親を早くに亡くし、パワフルな老婆・北條ミネに育てられた孫の清志だが、アメリカのパイロットスクールに入学するも挫折を味わい、見事にドロップアウト。そのまま行方をくらました清志に口では辛辣なミネだが、本音では心配していると見て取ったショウは、パイロット繋がりで行方を追い、16話ぶりに出てきた速瀬先輩から情報を入手する。
 ……追加戦士のミスディレクションでお役御免、はあんまりだったので、キャラの好き嫌いとは別に速瀬先輩が再登場したのは良かったですが、ほんの1シーン、どこからどう出しても良さそうな情報を提供するだけの役回りで、やはり、スケジュール的にセミレギュラー出演が厳しいとかあったのでしょうか。
 実は速瀬の同期だった清志は、スクールの中退後、日本で探偵事務所を開いてグレーな仕事に手を染めており、突然の、松田優作(『探偵物語』)パロディ。
 世代ではない人間としては、探偵=とりあえず松田優作にしておく、にはどうも視線が平板になってしまうのですが、それよりも何よりも、演技というかアフレコの出来が、内臓に刃の届く致命傷レベル。
 辛い。
 探偵事務所を訪れたショウが事の成り行きを説明途中、不穏な気配を感じた清志がこっそり逃げ出すと、ヤクザと揉めている清志に間違われたショウはヒットマンの銃撃を受け、パロディの延長線上の意識だったのかもですが、いきなりのヤクザ発砲に、目が点。
 初対面の青年をヤクザ相手の身代わりに放置していく清志が「困った奴だがどこか憎めない」を通り越して「人間の中でも完全にクズの部類」になった上で、この後の展開にも特に関係しないので、インパクト優先の一発芸みたいなものとしては、完全にやり過ぎになってしまいました。
 例えば前回なら、ピエール主導の作戦・いかにも三下な見た目と口調のサイマ獣・好感の持てるゲスト、とカードを揃えた上でギリギリのラインを通していたわけですが、強力サイマ獣出現! 吹き飛ぶビル! 倒壊した家屋からレスキュー活動! と緊張感を引き上げてからのヤクザ発砲は、ファウルラインを大幅にオーバーし、揺り戻しの激しすぎる牛乳一直線に。
 間一髪、射殺の危機を免れたショウは改めて清志に事情を説明するも、清志の方も素直ではなく、こじれる祖母と孫。
 「なに甘えたこと言ってんだ。あんた以外に孫は居ないんだ。俺じゃ、あんたの代わりにはなれないんだ!」
 「…………じゃあ、どうしろっていうんだよぉぉ!」
 やさぐれまくってる清志をショウは張り飛ばし……喋る度に状態異常でスリップダメージが発生するゲストはさておいても、ショウが北條家の事情に首を突っ込むのが“気の良い奴だから”だけで処理されているのはどうにも物足りず、折角ならショウなりの家族(極道親父)に対する屈託を、もう一段階、掘り下げてほしいところでありました(今作のアベレージの高さゆえの不満ではありますが)。
 再びカマキリサイマ獣が出現すると、食らえ目潰しぃは無限連鎖の力で無効化され、ゴーゴーファイブはまたも大ピンチ。
 ミネの元へ向かう勇気も自信もなく、ひとまずショウの後を追ってきた清志は、サラマンデスに状況を報告するピエールの通信を耳にして無限連鎖カードの秘密を知り、祖母に胸を張れる男になろうとする清志の気概はともかく、ゲストの活躍の場の作り方が前回と全く同じになってしまったのも、だいぶマイナス。
 ピエールに攻撃されながらも踏ん張った清志のアドバイスを受けたゴーゴーファイブは、敵の能力を知って緑がひらめキーング。
 「マトイにい、大事なツールを忘れてたぜ」
 飛んでくるくるライフバードが召喚されると、
 「なんだ、その武器は?!」
 とサイマ獣が激しく動揺し、ゲストの難もあって出来が良いとは言い難いエピソードでしたが、ここだけは滅茶苦茶面白かったです(笑)
 五つのツールによるコンビネーション攻撃が炸裂すると、たぶん第22話でジルフィーザに跳ね返されて以来のカラミティブレイカーが炸裂して、サイマ獣は木っ葉微塵。
 巨大化再生するとVマーズが必殺攻撃を放つが、当然のようにはじき返され……いやどうして、先程聞いたばかりの重要情報を忘れているのか(笑)
 一度吹っ飛ばせば無効になると思い込んだのかもしれませんが、改めてMVロボとグランドライナーが召喚されて3つの巨大ロボが勢揃いし、“年末らしい画”を、無限連鎖カードへの対抗策の形で合理的に出してきたのは面白い組み立てでした。
 マックスノヴァ、そして成り行きで半ば引退扱いにされベンチを温め続けていたグランドライナーから約1クールぶりの必殺技が放たれると、カマキリ災魔は消し飛ぶも、メモリーがいっぱいになった無限連鎖カードは再びピエールが回収……と思われたが、人生の泥沼から立ち上がろうと懸命にもがく清志がそれを強奪。
 年末決戦に向けて前後編でコツコツ貯めた貯金を、松田優作パロディでアフレコが破壊兵器なゲストがリセットし、次回は決戦改め総集編の危機に陥りかける災魔一族だが、腐っても災魔なピエールが念力でカードを取り返し、撤収に成功。
 うなだれる清志の元にはスクーターで爆走してきたミネが駆けつけると、お互いに素直ではない祖母と孫は涙の再会を果たし、清志の命を狙うヤクザは多分この後、ミネに退治されました。
 次回――ゴーゴーファイブのあらゆる武装と兵器を学習した無限連鎖の脅威を打ち破るすべはあるのか?!
 実はまだライナーボーイが投げつけられていませんが、きっと多分、普通に、通用しない、筈。
 予告でナガレがセンターなので、科学の力で攻略されそうな気配がしますが、個人的には、「俺達の最後の武器は筋肉だ!」で解決してくれてもOKです。