『大戦隊ゴーグルファイブ』感想・第43話
◆第43話「死闘! 小判争奪戦」◆ (監督:山田稔 脚本:由起圭)
見所は、デスマルク大元帥に怒られて謝罪するデスギラー。
「全てわたくしの責任でございます。どうか、お許しを」
…………だいたい部下をかばって「罰はどうか私一人に」とか続くものですが、間髪入れずに「(自分を)許せ」とのたまう厚顔ぶりで、アクロバット(笑)
物語は田舎の蔵の虫干し風景から始まり、発見された古文書に記されていたのは小判の在処?
古文書を手にした村長は消防団と一緒に山へと向かい、コンボーイから話を聞いて、「埋蔵金」の単語に血が騒ぐ赤間健一と黄島太!
そして、その横取りを企むミミズモズー!
初めから横取り狙いが悲しすぎるデスダークですが、発見を待てというデスギラーの指示をよく理解できていなかったミミズモズーが勇み足で村長一行を襲撃すると、凄く高い壁の上(ダム……?)に現れたゴーグルVが助けに入り、上でバック転されると、見ているこっちの方が怖い。
ゴーグルファイブの介入により作戦変更を余儀なくされたデスギラーは、両面作戦と称すると、村長が山で怪我をしたと偽って自宅から家族をさらう一方、村長一行からは腕尽くで地図を奪い取ろうとするが、そんな事もあろうかと村長らを囮にして待ち構えていたゴーグルVが登場し、未来科学は正義の力!
「罠にはまったな、ミミズモズー!
「罠にはまったのはおまえたちの方だ」
どっこい人を呪わば穴二つ、村長一行を囮に使ったゴーグルファイブは、村長の家族を人質に突きつけられ、頭脳戦と呼ぶには低レベルな争いの中で勝ち誇るデスギラーが、ちょっと面白かったです(笑)
「はっははははは! これで勝負あったな。いくらゴーグルファイブでも、もう手は出まい!」
……本当に手が出なかったらしく、お宝の地図は奪われ、ゴーグルファイブはミミズネットで木から吊られ、勝利と昇給を確信したデスギラーの瞳に浮かぶ金色の¥マーク。
「遂にゴーグルファイブの最後の日が来た! 小判を掘り起こした後で、その祝いに大々的に処刑してやる」
俺、ゴーグルファイブを倒したら、溜めていた有給休暇と今回のボーナスで南の島に行くんだ……と夢一杯のデスギラーは、「小判を掘り起こしにしゅっぱーつ」し、大変楽しそうなのは結構ですが、優先順位が完全に支離滅裂になっており、デスマルク大元帥も止めに入るタイミングを完全に間違えました。
意気揚々と宝探しに繰り出したデスギラー一行は、首尾良く埋蔵金を発見すると、大判小判がざっくざく。
「なんという輝き! 夢にまで見た小判!!」
目を爛々と輝かせるデスギラー、見る夢の方角もだいぶおかしくなっていて連日の戦いによる疲労とストレスが相当深刻な事を窺わせますが、そのストレスの原因がネットを破壊して復活。
「ゴーグルファイブは不死身だ! 人質を助ける為に、わざと捕まったふりをしたんだ!」
「しまった……先に殺ってしまえば良かったものを……!」
ゴーグルファイブも怪しげな弁明を行うが、言わずもがなの反省をするデスギラーがずっと錯乱気味で敵ながら心配になり、早急に三ヶ月ほど湯治に出てもいいかもしれません。
妙義山ロケで新規撮影の名乗りから、戦え! 大戦隊! となると、突然、ゴーグルファイブの新体操武器を使ってくるミミズモズーだが、本家ゴーグル武装の反撃を散々に受けて地面をのたうち回ったところに追い打ちのゴーグルキック。
コミカルな穴掘り対決にモグラならぬミミズ叩きの一幕を挟むと、イエローが巨大ハンマーを取り出して凄い勢いで殴り飛ばし、殺った! ゴールデンスピアー!
巨大戦では、ミミズボールを珍しくシールドで受け止めると、穴掘り攻撃で足下を執拗に攻められるロボだが、空中大ジャンプからのチェーンで引きずり出すと、サンダーそして電子銀河斬り。
無事に回収された小判は恵まれない子供たちへの支援などに使うと約束されていい話風味でまとめられ……内容がどうこうというより、デスギラーがずっとおかしいのが不安になって仕方ないエピソードでした(笑)
退職代行サービスを使ったり、転職サイトにまずは登録だけしてみるという手もあるよデスギラー!