本日は『ゴーグルV』感想を書きました。
はぐれはぐれてオムライス
◆昼行燈さん
>ジル兄さん相手に俊敏に動き回っているような描写にはさすがに無理を感じました
差別化しようとしてかホバー移動にしたら、あまり格好良くはなりませんでしたね……飛び道具もどうも、豆鉄砲ぽくなってしまいましたし。
>決め技がグランドライナーと同じ射撃武器だったのは残念なところで、胸板からの光線とか差別化は図って欲しかった部分です
玩具におけるギミック再現との兼ね合いもあるのでしょうが、中盤の強化ロボの必殺攻撃が棒立ち一斉射撃に偏りがちなのは、残念なところですよね。
>「子供達の窮地を救う為、基地を浮上させ敵に体当たりするモンド」がどこかで入らないかとちょっと期待しました(笑)
70年代属性の強いモンドだけに、ラスト1話ぐらい前に、ベイエリアの一部が飛んでグランディーヌに体当たり、は有り得なくも無さそうで怖いですね……(笑)
◆ヘイスタックさん
>いざ始まってみるとこれがまた実に中途半端でどっち付かずな扱いに終始
やはりこの、“敢えて”その設定にしたのだろうに、“敢えて”の部分の処理が適当なのが、ガックリときますよね……その為、全体的に「奇をてらっているだけ」に見えてしまうのも悪循環で。
>「立場的にはむしろ敵同士の筈なのにそもそも普段何故一緒にいるのかよく分からない」問題
これこそまさにスタッフが逃げずに戦わないといけない課題だったと思うのですが、最初に固めるべき足場を固めずに適当に進めてしまったので、その上に建てたものがみんなグラグラ揺れているという……。
>「まだ9話なのでメンバーが集結して4話位しか経ってない」
キャラの個性重視で、まとめて動かすのを後に回す近作のスタイルでしたが、第9話を序盤のピークに据えた作りと相性が悪くて、そこまでに最低限必要なものを準備できませんでしたよね……。
>『ドンブラ』は一見やりたい放題無茶苦茶やっているようでいて
エキセントリックさが取りざたされる事の多い井上脚本ですが、やはり、個々のキャラの「情念」を重視しているし、だからそれが繋がった時にそれぞれの「関係性」が生じる、というのは今作ここまでに明確に欠けてますよね。
>井上亜樹子氏に対する個人的な評価は下山健人氏と同じフォルダに入る事に
下山さんも、技量云々は置いておくとして、本人の資質とは別に“浦沢さんぽいもの”を要求されすぎている感じがどうも付きまといましたが(無論、自身が望んでそれをやっている部分もあるでしょうが)、今作も見事にそういう感じになってしまっていますね……その点でいまいちどうも、作品から井上亜樹子さんの「顔」が見えてこないな、とも思っています。
◆ころさん
>吠の成長譚としては楽しめているのですが新装備追加のエピソードとしてはちょっと時期尚早だったかなと思ってます
吠の設定とか、持っているテーマとか嫌いではないので、そこもう少し上手くやってくれればな……と思うところですが、作品の構造上、赤メインの戦闘もテガソード赤の戦闘も数が多くないので、新装備のインパクトはどうも不足してしまいましたね。
>ガヴはまだ最終回だけ見てませんが、ここ数年のライダーの中では久しぶりの当たりだったと思います
だいぶ間が空いてしまいましたが、改めて見ていきたいと思います。『ゼッツ』は一応、録画しているので、その内……。
◆myouさん
>今作「見た事がない斬新な戦隊を作りたい」と言う意気込みとは裏腹に一度ウケた作品の後追いになってしまってる
“新しさ”を目指すなら、その“新しさ”を成立させる部分の仕掛けにこそ凝って欲しい部分で、今作独自の工夫というよりも、ウケた過去作の手法を借りてくるような形になっているのは、よろしくないところですよね。
>怪人のトンデモな能力やゲストが作り出す状況に対するリアクションが主体の今作はむしろゼンカイの作風に近いと思います。
全体に漂う白倉Pのコピー感と言ってしまうと身も蓋もないですが、ドンブラ×ゼンカイ感は、どうにも強いですよね。
>色んな意味でやりたい事とできてる事が食い違ってて今後のスーパー戦隊シリーズが心配になってきます。
主にプロデューサーの責任部分だとは思うのですが、どうも制作サイド内部における客観的な視線が足りていないのかな……と感じます。
◆両翼さん
>過去の喪失体験を早い段階で明かし、粗野な言動の中に可愛げや苦悩といった人間味を垣間見せながら子供の為に体を張り
吠が割とさらっと過去の事情を明かしたのは、言行の背景がわかりやすくなり、その中で見せる可愛げも好感度に繋がって、良かったところですよね。その分、他のメンバーとの関係性がしっかり描かれていないのに、なんか、台詞でそういう事にされている……のが目立っているのは残念でした。
>メンバー同士の連携で勝利するという展開が無いので協力体制を実感し辛いですよね。
指輪バトルで有利に立ち回る為、という理由そのものはわかる上で、指輪バトルで有利になる展開が描かれているのか? といえばそれがこれといって無いので、視聴者に向けた「建前」が成立していない、のは厳しいところですよねー。
>禽次郎の「最後に残るのは人との思い出」「戦うまでは一緒に楽しまないと損」
おっしゃるように、こういうところは悪くないのに、それが上手く物語として組み上がっていない感じですよね。
>実際に描かれていない(角乃のアルバイト紹介に関してはカットされたようですが)ので確信が出来ず、関係性も把握し辛いですからね。
ちょっとずつでも、そういう部分をこそ描いてくれれば受け手の取っかかりになるのに、この、制作サイドの脳内で出来ている関係性の情報が、実際の作品に上手く出力されていないので想像の広げようもない、のはホント、前作で起こりがちだったミスですね……。
>表面上は「普通の」戦隊のように見える前作と違い、奇抜な印象が先立つ本作は、「怠慢」として悪目立ちしやすい印象です。
奇抜さを押し出している分は、その責任を取って欲しいというか、奇抜な仕掛けが先行しすぎて、何故そうなるのか? をしっかり組み立てていない(表現できていない)ので、足下が雑なままでも走っていれば誤魔化せるだろう、みたいな感じになってますよね。
◆電子レンジマンさん
>特定のメンバーがある程度しっかり活躍してコンボイ連中も最低限の存在感は出すようになってきていて、安定してきたように感じます。
後の作品を知っている視点ですが、3クール目入ってからは、『ダイナマン』の足がかりが見えてきたというか、成る程これが今後のシリーズに繋がっていくわけか……と納得できるぐらいの出来になってきたのは有り難いですね。
>よりによって一番短縮する必要性を感じない地球剣電子銀河斬りが短縮されるようになったのはなかなか衝撃的です。
しかも映像的にちっとも面白くないレバー操作という、謎の新カットになりましたね……。
◆スーファさん
>透野吠が戦いを通じて何かを掴むというコンセプトが機能していると思います。
テガソード様が「戦え」と煽るのは何故なのか、の落とし込みとしては頷けるエピソードでありました。やはり、吠そのものは、そんなに嫌いではないなと。
>クオンに関しても…本作の怪演枠ということで、まあ凄くネタにされています。
まあ、こう、如何にもウケそうですよね(笑) ファイヤキャンドルさんも割と嫌いではないので、今後が気になるキャラではあります。
>サブ脚本回ではいくらか改善されていて見やすいのですが、本筋への影響はなく…。
《スーパー戦隊》における複数脚本家の効用の一つは、サブの視点が入る事で作品の穴が見えてフィードバックが生じる事ですが、それが無いのは厳しいですね……。
>先述したサブ回であったり、メイン回でもかなり強烈な回も待ち受けておりますので、レビューなどあると嬉しいです。
ひとまず『ガヴ』に力を入れようと思いますが、今日は気分転換も兼ねてさらっと『ゴジュウジャー』見るかーぐらいの距離感で、少しずつ見ていければと思います(結局リタイアするかもですが)。
>ガヴの感想も楽しみにしております。
ありがとうございます! 香村さんは、ここがちょっと穴になっているな……というのを自分で察知してきちっと埋めてくるので、新スケジュールの一番手としては、ホント相性良かったですよね(笑)