東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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10/3付けレス

 本日は『ゴーグルV』感想を書きました。

登山の日

◆イトさん
 >放映中のイベントで同席した小林氏に「メインライターですよね!」と称賛し小林氏を慌てさせたというエピソードがありまして(笑)
それは危険球ですね……!(笑) キャスト的にも、キャラの心情を一番掘り下げて描いてくれているのは小林さん、というのはあったのでしょうか。

◆電子レンジマンさん
 >敵にユーモラスさや仲間内での団結感などのわかりやすい魅力があるわけでもない
敵サイドがただただ強くて凶悪なので、視聴者サイドにも破壊と敗北が真っ正面から叩きつけられる作り、というのは成る程です。赤ん坊が生死不明とかは、さすがに後で助かるのだろうな、と思ってもきついですしね……。
 >言われてみればVランサーだけまともに使っていないという大人の事情感溢れる逃げ場
……なので後編は火を噴くのかと思ったら、割とそうでもなかったという(笑)
 >見ていて面白かったものの多用はできないギリギリな内容という印象でした。
やりすぎるとやはり、ヒーローフィクションである意味、を見失ってしまいかねないので、後編、敗北があってこその再起、の出来の良さも含めて成立させた、という感じでしたね。
 >仕切り直した巨大戦までしっかり敵が強敵として描かれて苦戦しつつ倒しているのも良かったです。
中身無くても動かせるのか疑問だったグランドライナーも出して、ここで定番の二大ロボ揃い踏みというのも、差別化と使いどころが上手かったですね。
 >前向きにその他の人々の生き様・仕事ぶりが描かれていたのも後編のスッキリ見られて良かった点です。
題材もあり、いつかの敗北を、避けがたいもの、として思い切って描いた上で、その敗北から立ち上がるヒーローだけではなく、その敗北の中でも戦い続ける人たち、の姿が描かれていたのは、細かくシーンの取捨選択を含め、今作らしさになって良かったですねー。
 >結果的にわりと作品のピークのようなエピソードだった気もしますが、ここからのさらなる盛り上がりに期待したいところです。
前回は前回で、モンドが割と作品のテーマを豪速球で投げてましたし、結構グイグイ来ますよね。そういう形で、スタッフ側がハードルを上げてくる作劇は好きなので、ここからどう持っていくのか楽しみです。

◆真誠さん
 >「敗北したらどうなるのか?」っていう視点とそれに伴う覚悟
ゴーゴーファイブ前半戦の一つの集大成ともいえる内容でしたが、「敗北からの立て直し」の形を取って「ゴーゴーファイブとはいかなるチームなのか」を改めてまとめて、次のステージへと進むジャンプを描いたのは、実に鮮やかでしたね。
 >そしてこれを見て思い出したのですが、ウルトラマンガイアにもレスキューチームを中核に描いた回がありましたね。
時代的なものもあるのでしょうが、ヒーローフィクションにおけるリアルな問いかけの描き方とか、人事を尽くした末に奇跡が生まれるヒーローの在り方とか、テーマ的にちょくちょく重なる部分もあるのは、90年代最後のヒーロードラマとして面白いですね。
 >「救えなかった」描写を一度でも描かなかったら、どうにも御都合主義感が出てしまいますので、
 >ここでそれが描かれたことはとても大きいことではないでしょうか。
「レスキュー」という題材もあり、百戦百勝ではなく、敢えて敗北を描く事によりチームの在り方を際立たせるのは、思い切りましたが、作品として上手くはまりましたねー。

◆ヘイスタックさん
 >ジンドグマの緩さは更にそれを上回っていて、もはやボーゾックとかの領域に両足突っ込んでますよね(笑)
この“緩さが怖い”を意識的に押し進めていくと、ボーゾック的なものが見えてくる感じですよね(笑)
 >ファイブハンドはあまりにも真正面から敵の能力を完封できてしまう
基本の手札がロイヤルストレートフラッシュなので、相手の手に関係なく勝てる、というのはやはり面白みを削ぎますよね……こうなると、それを補う算段だったろう拳法修行の要素が消滅したのは痛いところで。
 >「レギュラー数名でメンバーを固定する」「積極的に前線に赴いて追跡したり戦ったりする」としてしまった時点で失敗
自転車を押し出しつつ、少年探偵団的なテイストを加えて、みたいな狙いはわかるものの、それはそれとして、モブがぽんぽん死ぬ世界観とは、どうにも相性が悪すぎましたよね……。
 >意外なほどにハシゴが”武器”として優秀で、とにかく今回はハシゴアクションに尽き
ハシゴーン、最初に、ハシゴ背負って空から下りてきた時は全く期待していなかったのですが……(笑) 打撃武器として普通に使える上に、変則技も使える、と面白かったですねー。
 >ジャッキー・チェンがそれまでの正統派拳法アクションから身の回りの物を活用したバラエティ路線に舵を切り始めた直後くらい
ああ成る程、まだ“如何にも”になる前の頃合いだったのですね。そうするとどちらかというと、捕物帖とかのイメージだったのかもですね(こちらもこちらで私が、香港映画の影響以後、の殺陣を見ている可能性はありますが)。