本日は『ゴーゴーファイブ』感想を書きました。
拡大していく夏休み
◆電子レンジマンさん
＞いつものノリの内容でしたが、結果的に一定の緊張感と安心感があって見やすい回でした。
前作ではどうも衰えの目立った伊上先生ですが、楽な立場で間を空けて書いている為か、かつてほどの切れ味は無いなりにテンポの良さと安定感が出ているのは、流石ですね。
＞いつもの内容になった結果、普段はモブ化しつつある谷チョロコンビが活躍していたのも良かったところです。
この二人はこのまま埋没してしまうのも残念だったので、活躍の場が生まれたのは良かったですねー。
＞比較的一也の出番があったもののこんな時に限ってあっさり捕まって強制労働
何を思ったのか、凄く普通にツルハシ振るっているのが、なんともシュールな状況になっていましたね……。
＞「危ないから冷蔵庫に入ってはいけない」という最終的な教訓と噛み合っていないのが気がかりでした。
なにか、色々な教訓が全て微妙にズレている、みたいな話でしたね（笑） もう少し題材を絞ってほしかったところです。
＞ジュニアライダー隊の面々は極端に足を引っ張ることもなければ基本的にハルミの家来な都合
集団としては尺とスペースを取る一方、個の描写を重視する気は基本的には無い、のは今見るとやはり厳しいところですよね。
＞今回も流石のバランス感覚で、たまに難儀過ぎる時もあるマトイ兄さんの格好良い活躍回としてとても満足でした。
一方的に持ち上げるわけでなく、難儀なところは難儀と認めた上で、でも凄くいいところもある、というのを見ている側にもしっかり納得させてくれる描写と活躍で、良かったですねー。
＞率先して的確に現実的な方法による救助を進めていく場面を入れてフォローされていたのも良かったです。
後やはりこの、変身できない理由をスムーズに設定しつつ、下４人もしっかり、やるべき事をやっている姿を見せているのが、全体として気持ちの良い作りでしたね。
◆昼行燈さん
＞慰安旅行と見せかけて泊まり込み訓練が実施されるジュニアライダー隊
組織の急拡大のひずみなのか、骨の髄まで結束を染みこませる……のも、どうやら失敗したようで、先行きがますます心配です。
＞なんでしょう、ジンドグマの方が明らかに風通しのいい組織なんですが(笑)
上層部で、常に面と向かっての活発な意見交換がなされ、風通しはやたら良いんですよねジンドグマ……。
＞コマさんも本物の冷熱ハンドが通用しない(予想外！)強さだったにもかかわらずあっけない最期になったのはお粗末でした
絶対ふかしで終わると思っていたら、本当にファイブハンドが通用しない、かつてない強敵だっただけに倒し方にもう一ひねりは欲しかったですよね。
＞雑誌とかのゼッツの紹介記事を見た印象は「アメコミ」
最初のＰＶのアメコミスーツ感がかなり強かったですが、現在、とりあえず第１話ぐらいは見ておくべきか、素直に『ガヴ』の後にするか、ちょっと悩み中です。
◆ヘイスタックさん
＞いきなりあっさり殺されるヒーロー→偽物を使った単なるプレゼンでした
本家ではなく支部の隊員が目撃している、のがちょっと面白かっただけに、そこからいつものになったのは残念でしたね……そしてコマサンダーの能力試験で使い捨てるには大変勿体ない性能だった感（笑）
＞今作の伊上脚本はひたすら70年代的テンプレパターンをなぞる事に徹しており
手元の引き出しの中身だけで書いている感は強くありつつ、『スーパー１』の中に混ぜ込まれる事でアトラクション回と割り切って楽しめる内容になっているのは、シリーズとして、なかなか悩ましいところですね。
＞初期案だとスーパー1は「仮面ライダーV9」というV3に倣った名称になる予定だった
何か今凄く色々、腑に落ちてしまいました（笑） 赤心少林拳により押さえ込んでいた遺伝子が、目覚めてきてしまったのですね……。
◆真誠さん
＞マトイ兄さんは徹底的に「仕事では有能」という点と「身内や家族に対しては彼なりに思ってはいるけど基本横暴」
「専門バカ」というか「頑固職人」みたいなキャラ付けで、シリーズでも結構珍しいかもですね。そして前者の有能さをきっちり描写する事で説得力を持たせる作りが、今作は上手く転がせてますよねー。
＞ただ一方でこれに普段から付き合わされる弟たちはたまったもんじゃないわけで……
しばしば、割と弟妹のメンタルが鍛えられているなーと思うことがあります（笑）
＞マトイ兄さんに悪気があるわけじゃないのも知ってるし、家長ならではの重圧に耐えてきたこともわかっている
マトイ、色々と問題点は描かれますが、視聴者目線でも家族目線でも、モンドの失踪後に色々大変だったのだろうな……と、まだ語られてはいないが明確に感じられる背景事情、の部分で許せる範囲が広がっているキャラになっているのは実に上手い設計ですよね。
＞演出面も絶好調で、鬼気迫る避難シーンや火災現場に取り残される4人
今回はシナリオの良さもさることながら、小中監督の演出が画面をしっかりと引き締めていたのも、非常に良かったですね。
