東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
旧ダイアリー保管用→ 〔ものかきの倉庫〕
特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)
HP→〔ものかきの荒野〕   X/Twitter→〔X/Twitter/gms02〕

走れ飛べ走れ飛べ 愛の戦士たちよ

大戦隊ゴーグルファイブ』簡易構成分析(前半戦)

-----
 第1話「暗黒科学の来襲」 (監督:東条昭平 脚本:曽田博久)
 第2話「起て! 未来の戦士」 (監督:東条昭平 脚本:曽田博久)
 第3話「デストピアを撃て」 (監督:東条昭平 脚本:曽田博久) 赤
 第4話「ムクムク暗黒地雷」 (監督:服部和史 脚本:曽田博久)
 第5話「悪魔がひそむ昔話」 (監督:服部和史 脚本:曽田博久)
 第6話「悪役レスラーの愛」 (監督:辻理 脚本:曽田博久) 黒
 第7話「幽霊になったパパ」 (監督:辻理 脚本:曽田博久)
 第8話「狙われた美人博士」 (監督:山田稔 脚本:筒井ともみ) 青
 第9話「地獄のキノコ村」 (監督:山田稔 脚本:曽田博久) 赤
第10話「珍種ポマトの秘密」 (監督:服部和史 脚本:曽田博久) 黒
第11話「恐怖のマグマ作戦」 (監督:服部和史 脚本:筒井ともみ) 桃
第12話「嘘から出た砂地獄」 (監督:東条昭平 脚本:松本功) 黄
第13話「大暴れ地底ナマズ」 (監督:東条昭平 脚本:曽田博久) 黄
第14話「大変だ! 地球沈没」(監督:山田稔 脚本:曽田博久) 桃
第15話「甦る悪魔の大元帥」 (監督:山田稔 脚本:曽田博久)
第16話「レッド! 危機一髪!」 (監督:服部和史 脚本:曽田博久) 赤
第17話「カッパ少年の涙」 (監督:服部和史 脚本:筒井ともみ) 赤
第18話「大人が消える日」 (監督:東条昭平 脚本:酒井あきよし) 赤
第19話「お化け屋敷の秘密」 (監督:東条昭平 脚本:松本功
第20話「死の花 毒サボテン」 (監督:山田稔 脚本:鷺山京子) 桃
第21話「恐怖! 魚が化石に」 (監督:山田稔 脚本:曽田博久) 赤
第22話「呪い人形の攻撃」 (監督:服部和史 脚本:曽田博久) 桃
第23話「シャボン玉大作戦」 (監督:服部和史 脚本:酒井あきよし) 青
第24話「見えない敵を倒せ」 (監督:東条昭平 脚本:松本功
第25話「恐竜は悪魔の使者」 (監督:東条昭平 脚本:松本功) 赤
第26話「ブラック! 大逆転」 (監督:山田稔 脚本:曽田博久) 黒
-----

 まとめてやると作業が大変になるので、キリのいいところで集計しておこう、というわけで、2クール目までの脚本・演出の担当数はこんな具合。

 脚本〔曽田博久:16本 松本功:4本 筒井ともみ:3本 酒井あきよし:2本 鷺山京子:1本〕
 演出〔東条昭平:9本 山田稔:7本 服部和史:8本 辻理:2本〕

 長らく健筆を振るってきた上原正三から曽田博久へとメインライターが代替わりをし(上原正三は、《宇宙刑事》シリーズに参加)、サブライター陣は前作からスライドする形。
 演出では前作でシリーズ初参加した東条監督がパイロット版に抜擢され、メインプロデューサー交代を含めて、当時の意識はさておき後年から見ると、80年代初頭における《スーパー戦隊》新世代の幕開け、といった座組み。
 ……なのですが、各エピソードの作劇そのものは、十年一日の繰り返しというか焼き直しというかで、コンピューターボーイズ&ガールズと戦隊メンバーを互いに補い合う関係と置いた作品コンセプトも活かせず、苦戦の印象の強い前半戦となりました。
 毎回毎回やたらめったら長いバンクの使用と、長い長い合体変形バンクの末に起伏と面白みに欠ける巨大戦も、悪印象を強める形に。
 また前作同様、個々のキャラクターへのスポットが弱く、メンバーの個性という点でも他のシリーズ作品と比べてだいぶ見劣りする為、〔定番メニュー×薄い味付け〕がまた悪循環に陥っているのですが、大甘判定で、メイン回の配分は以下。

 赤〔3.9.16.17.18.21.25〕
 黒〔6.10.26〕
 青〔8.23〕
 黄〔12.13〕
 桃〔11.14.20.22〕

 いずれも、今日目線でいうほどの活躍をしている回はあまり無いのですが、出だし、得意のロープアクションを見せようとしたら墜落に始まった赤間は、なにかオーダーでも出たのか、第17話ぐらいから夏服とテーマ曲を背に生身の出番が急増し、凄く活躍するとは言い難いも、ゲストとメインで絡むエピソードを立て続けに担当。
 その他のメンバーは散発的なスポットですが、黒田は、第10話も第26話も割と出来が良かったのは今のところ恵まれています。
 青山は、初メイン回で女性に弱い属性を付けられるも、その後は特に広げられず……後半戦に、ホッケースティックが火を噴く時は来るのか?!
 黄島は突然の山師設定で序盤にインパクトを出すも、第13話を最後に、2クール目は、メイン回ゼロ。
 意外や桃園がクールに2本ずつで比較的バランスが良いのですが、中心になって活躍したといえるのは第22話の各種変装ぐらいで、全体的に後半戦の改善が欲しい部分となります。
 第17話(1982年5月29日放映)でカッパが飛び出してきて以降、ずっと夏休みみたいなエピソードが続いておりますが、諸々、ここからの巻き返しに期待。