本日は『ゴーグルV』感想を書きました。
はたらくひとたち
◆Jokerさん
>思いがけない所で武上さんのヒーロー観が浮かび上がってくるのが興味深くて面白かったです(笑)
学生の『メガ』を除くと、武上戦隊の基本スタイルみんな一緒だな……は私も今回、初めて気付きました(笑)
>同じ状況に放り込まれた人間達の細かい違い・個性を描けずに設定を盛るしかない作り手が増えているとも思えて
チーム物って見たいのってこの、ちょっとしたリアクションの差などが生む積み重ねによる掘り下げとチーム内差別化ですが、そういった部分の丁寧さが光る作品を、戦隊には期待したいところありますよね。
>鬼滅の刃が超絶大ヒットしてる現在なら受ける余地はあると思うのですけれどね。
『鬼滅』、かなり先鋭的な戦士像ですし、戦隊もどこか突き抜けると、かえって受けるのでは……? みたいなのはちょっと考えますよね。近年はその突き抜ける方向において、アンチヒーロー的なひねりが面白い、という思考がかえって内輪ウケになっている感じもあり。
>ここまで適当に書いて思い至りましたが、近年の戦隊は孤立した赤ばかり出し過ぎなのではないか…?と。
メンバー個々の設定を持っていった末に、赤は主人公格として更に特異に、みたいな傾向はあるかもですね……『キラメイ』なんかはそこで、そんな充瑠がチームを“繋げる”と、した辺りも上手い組み立てでしたが。
◆昼行燈さん
>実は消防士だから「纏」「流(放水のイメージ)」・ヘリパイロットだから「翔」・警察官だから「(桜の)代紋」だと思っていました
私も当初、「翔」だと思っていたのですが、第6話のお手紙で「鐘」になっていて、ああそちらか、と。「大門」も、め組関連の地名との事です。
>職業戦隊の場合さすがに周囲にはお役所勤務以上の事は話さないだろう
実際、軍務の場合、職種によっては正確な勤務場所を明かさないなどは不自然ではないので、概ねカモフラージュする身分が与えられているのでしょうね(太陽戦隊は、何故かそれをしなかったので、変な事になっていましたが……)・
>「さすがに未来科学研究所からお給料出てるよねー」
ゴーグルVは母体がしっかりしている(筈)ので、最低限のお金は出ていそうですが、黄島の謎のアルバイト案件が出てきて、謎が深まるという……。
>「現地通貨の調達or製造手段がある」のか色々想像を巡らせてしまいます
個人的には『ギャバン』の、(事情もあって)アシスタントに融通してもらった宝石を売って現地通貨に変える、が忘れがたいところです。
>卵の孵化とかデストピアでやれないんかい!とは思うのですが
恐らく、現地で見つけて現地の環境が……とかだったのでしょうが、そもそも「恐竜のタマゴ」なる面妖なものがどこから飛び出してきたのか全く言及されないので、色々と補強の足りないエピソードでしたね。
>ゴーグルでの尺の微妙な持て余しがダイナマンからの時短に繋がったように思えます
時間については局側の編成の都合だと思いますが、結果として話が引き締まっていき、シリーズが独自の進化を遂げていく事を考えると、大きなターニングポイントでしたね。
◆電子レンジマンさん
>謎映画『恐竜・怪鳥の伝説』
知らない映画でしたが、赤間のロマン幻視は、流用映像だったのですね。脚本に松本さんが参加されていたようで、その繋がりもあったのでしょうか。
>普通にゴーグルファイブ側も平然と飛行して対抗していたのも、ここまで来ると面白かったです。
前作サンバルカンとかも凄く普通に飛んではいましたが、ごく当たり前の基本能力のように飛んできましたね!(笑)
>どうせ分離するなら流石に今回はバンク合体シーンは短めでも良かったのでは…?とは思いました。
たっぷりと変形合体バンクを見せた上で、ロボになったらすぐまた分離するので、いやもうちょっと流れを……! というのは出る展開でしたよね。
>テラノドンの卵がテキトーに全滅してとくにそこへの悔いなどもないのもなかなか衝撃的でした。
いっそ物凄く楽しげに焼き払っていきましたが、人類の敵、認定されてしまったのでしょうか……。
◆橘まことさん
>大門はそのまま地名(め組の本拠であり、歌舞伎『め組の喧嘩』の舞台となった芝大神宮のある場所)
大門、なにか関係あったっけ……? と悩んでいたのですが、成る程、そういう由来でしたか。
>8で登場した「乾」は、干支方位では「北西」を意味し、「巽」の「南東」の真逆にあたるそうです
巽と乾でニヤリとさせるのは、上手いネーミングでしたよねー。ところでこれいつも、「巽」と「乾」はなんか雰囲気格好いい苗字になるけど、「艮」と「坤」は苗字としては使いにくいな、と先人もきっと辿ったであろう事を考えます(笑) そして、『うしおととら』というタイトルは実によく出来ているな、と思うまでがセット(笑)
◆アクションさん
>武上先生は組織や部隊の人間がどう任務を遂行するのかを書きたくて、小林先生は組織や部隊の人間がなぜそれをやってるのかを書きたいんだろうなと
今のところ今作はこの辺り、脚本陣の狙いの差が物語を補い合っている部分があり、複数ライターの差配が上手く噛み合っているのは、良いところですね。