『大戦隊ゴーグルファイブ』感想・第25話
◆第25話「恐竜は悪魔の使者」◆ (監督:東条昭平 脚本:松本功)
見所は、河童が光線を吐くなら、プテラノドンは炎を吐くんだ!
林間学校で森を駆けていた昆虫大好き少年が足を滑らせて穴に落下! ……するとそこではなんと、デスダークが巨大な卵を育てていた!!
え? なになに? ゴーグルファイブ来ちゃったの?! と、何が落ちてきたのか咄嗟に判断が付かず、条件反射でひとまず物陰に身を隠して様子を窺うデスギラー将軍とマズルカが、面白い(笑)
「見られたな……」
そして、逃げられたな……。
少年は這々の体で洞窟を抜け出すと探しに来た先生に拾われ、何故か野っ原を真っ赤なスポーツカーで飛ばしていた赤間が助けを求められ……このタイミングで出てくる真っ赤なスポーツカー、乗っていたのが赤間でなければ明らかに怪異の類。
求めに応じて少年を病院に連れて行こうとする赤間だが、デスダークの襲撃を受けて戦闘員を生身で蹴散らし、地味に長々と続く赤間キャンペーン。
「卵……大きな卵……洞窟の中に、卵……」
病院に運び込んだ少年の譫言を聞いた赤間が、久々に冒険ロマンチック回路を発動すると恐竜を幻視する一方、デスダークは恐竜のタマゴを孵化させて火を吐く(プ)テラノドン製造計画を進めており、久々に沢山動いて喋るデスマルク大元帥ですが、やはり、どうにも芝居のしづらそうな手袋です。
大元帥が捕らぬ狸のなんとやらで高笑いする一方、ゴーグルVは湖付近の探索を開始。基地ではコンボガたちがプテラノドンについて全員で解説する夏休み展開で、「
視力は千里眼!」 なの?!
なんだかもう幻想生物扱いを受けているプテラノドンだが、赤間はその遺伝子から誕生したテラノモズーの攻撃を受け、空中飛行からの火炎放射で危機に陥ると変身、即、ロープかけて、飛行能力を無効化(笑)
早くも駄目そうな気配が漂うデスダークですが、回復したテラノモズーがマゼンタを掴み、二人で空を飛んで逃げていくのは、予想外で面白い画でありました。
少年の地図を頼りに卵の眠る洞窟を探すゴーグルVは、毎度ながらの話運びでテラノモズーの再攻撃を受けると、いつもよりも派手な爆発を背負って、戦え、大戦隊!
バイクとジープで戦闘員を次々と撥ね飛ばすと、ゴーグルスカイ! でレッドが怪人と空中戦を演じるまさかの攻防から、両者もつれ合う内にタマゴの隠された洞窟に入り込むと、テラノモズーの火炎放射を利用して、タマゴは全滅。
一同揃って仕切り直しの戦いでは、ゴーグル消火から一斉ゴーグルスカイでVの字編隊を組んでテラノモズーを迎撃し、買い出し感覚で空を飛ぶゴーグルV、アクションにはかなり手間と爆発がかかっているのですが、肝心の敵怪人が、バッサバッサと翼を動かしているばかりのギャグ寄り怪人だったのは残念。
1分半を越える長いバンク映像でロボが誕生すると、シーザーミサイル → 空中で一時分離して各マシンが3方向から攻め立てるトリプル攻撃 → もう一回シーザーミサイル、と久々に合体前の要素を使っての大勝利となるのであった。
デスダークの、夢いっぱい炎のテラノドン復活大作戦を阻止したゴーグルVは、退院した少年にカブトムシをプレゼント。逆に少年からは恐竜図鑑を贈られて、つづく。
筋立ては、ザ・いつもの『ゴーグルファイブ』な一方、戦闘シーンには割と力が入っていましたが、それだけに怪人が強敵感に欠けたのは勿体ないところでありました。最終的に一番インパクトが強かったのは、いつもより3割ほど派手な背中の爆発。
次回――猪突猛進猪突猛進(時事ネタ)。