『大戦隊ゴーグルファイブ』感想・第19話
◆第19話「お化け屋敷の秘密」◆ (監督:東条昭平 脚本:松本功)
地元で有名なお化け屋敷に潜むコウモリモズー。
酒の勢いで幽霊退治に乗り込んでいったまま帰ってこない父親を探して張り込んだ子供たちが散々に驚かされるザ・怪談で、何故、この回が、6月放映だったのかが気になって仕方ありません(笑)
子供達を追いかけた青山・黄島・桃園が、姿を現したコウモリモズーと一当たりし……「入り込んできた大人を実験台に丁度いいと捕まえてしまう」「追い払うだけで良かった子供たちの前に怪人を繰り出す」と、短時間の間に典型的な“余計な事をして無駄な注目を集めるダメな悪事”ムーヴを繰り返し、早くもデスギラー将軍のクビが心配です。
今回もローカルなお化け屋敷情報を利用したデスダークは、廃屋の地下で密かに製造中のバッドウィルスによる大規模バイオテロをもくろんでおり、総統タブーに作戦計画をプレゼンしながら、この際もう、これを活用するしかない……! とばかりに特徴的な長い手指をヒラヒラと動かすデスマルク元帥。
その背後では、相変わらず捕まった宇宙人みたいな総統タブーも手をバタバタさせ……なんだか、お揃いだった。
ゴーグルVはお化け屋敷の調査に向かうが、人魂や白骨のダンスに眩惑されるベタな怪談演出で、本当に何故、この回が、6月放映だったのかが気になって仕方ありません!
困ったときはなんか光らせろ! とゴーグルサーベルをライトセーバーのように振り回して白骨軍団を撃破すると、その正体はデスダークの戦闘員。
行方不明になっていた酔っ払いは救出するが、バッドウィルスの実験台にされて未知の症状に冒されており、酔っ払いを病院に運び込んでいる間に監視に残っていた青山、急に赤間に向けて敬語になったけど、どうした、青山(笑)
冒頭で黄山が牧場のような施設で「バイト」していたり、ちょくちょく、謎のシーンが入ります。
デスギラーらの会話により、アジトからウィルスを運びだそうとしているのがわかると青山は走り出したトラックの荷台に張り付き、ウィルスを積載したトラックを5色の爆発で止めるのは、やや悪の組織っぽいけど格好良かったです!
「デスギラー! 命に替えても邪魔をしてやる!」
赤黒黄桃が正面で問答している内に、トラックに張り付いていた青がウィルスを強奪する頭脳プレイを見せるのも格好良く決まり、もはや用済みだ! とサーベルを投げつけて景気良くトラックは爆発。
勢いよく飛び出してきた戦闘員を軽く蹴散らしてから名乗る変則パターンで、戦え! 大戦隊!
高い所から飛び降りると、改めて個人武器を繰り出しての集団戦となり、やはりボールは見栄えが厳しい……という事になったのか、イエローは段々、メガトンボールがデフォルトになりつつあるよーな(笑)
その使用方法は、もはやただのメイスのよーな。
定番の飛び道具で攻めてくるコウモリモズーは、仮面ライダースーパー1ばりの空中大回転コウモリハリケーンでゴーグルVを翻弄するが、青のダブルリングで撃墜から翼を封じると、レッドロープ、更にゴーグルボールの大盤振る舞いで散々痛めつけ、ゴーグルビクトリーフラッシュ!
「なんというざまだ!」
「ええい、コウモリコング出動!」
デスマルクがカメラに向けて罵ると、将軍が前に出てコングを出撃させる一幕が前回同様に挟まれ、リフレッシュパワー。
自分で翼をバタバタと振るスタイルのコウモリコングは、空中飛行からのビーム攻撃というコングにしては凝った攻撃を行うが、ゴーグルベーゴマからのVパンチ、そして電子銀河斬りのサビとなり、確保されたバッドウィルスから解毒ワクチンは無事に完成するのだった。
ナレーション「この世に、お化けなんかいない。もし、いるとすれば、それは、人々の、心の中だ。愛と平和があれば、何も怖いものはない。戦え、我らが大戦隊・ゴーグルファイブ」
ナレーションさんがやたら大仰に締めて、つづく。