東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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4/24付けレス

 本日は『ガヴ』感想を書きました。

さすがに来週中には『ブンブン』を完走したい所存

◆電子レンジマンさん
 >まさかこの事態の解決方法が初耳の出来事で構成されるとは思いませんでした。
いくら布石も伏線も情報の意味も重視しない今作にしても、底抜けが過ぎましたよね……玄蕃の家出解決以降、果てしなく底値更新を続けてきましたが、ここまでやってくるとは思いもよりませんでした。
 >ただ無から解決の流れが生えてきたところでびっくりするだけで終わってしまいました。
とにかくこの番組はずっとサプライズの面白さを勘違いしているというか、何も無いところから出てきたらそれは驚くけど、背後で急に大声を出して、出した方だけが面白がっている、みたいな具合ですよね……。
 >(たしか一回猿が単独行動しているシーンはありましたが、アレがエネルギータンクの伏線扱いなんでしょうか…?)
三下のところにちらっと顔を出す場面がありましたが、別にその間にスピンドーがぐったりしていたような記憶も無いので、今となってはむしろ、遠くに出歩いていて良かったのか、みたいになりましたね……。
 >これまでの荒れに荒れていたメンバー間のシーンなども誰が見ているわけでもないであろう場で謎の芝居をしている
叙述トリックの典型的ミスというか、仮に早い段階で裏が読めていたとしたら、一体どこに向けて芝居してたの? ってなりますよね……事情を知ったのが最近だとしたら、それはそれで、毎度の如く経緯がすっ飛びすぎですし。
 >ブンブンが死亡してしまっていることが有耶無耶気味のままみんなで勝ち誇っている感じもかなりアレ
もう既に蘇生前提というか、情報共有の度合いが全く不明のまま皆が笑顔を浮かべている謎の画は、ラスボスならぬ物語へのトドメと呼ぶにふさわしかったですね……。

◆Nさん
 >シャーシロが裏切って以降、ひたすら悲壮感を強調
ホント凄まじい底の抜けぶりでしたが、どうにもスタッフが、こんなハードな事をしている自分達、に酔っ払っていただけになりましたよね……。
 >とにかく誰がどの情報を共有している/いないが全くもって明確でない
作品全体としてそういうところが適当な傾向で、視聴者には煙幕を張るけど、大也は大体知ってる・射士郎も大体知ってる・玄蕃もほとんど知ってる……みたいな事を繰り返してきましたが、最後の最後でまた、集大成といえる悲惨な噴出をしてしまいましたね。
 >チーム再結成という結果への線になるでもなく、極め付けにこれは全て作戦だったみたいな集約をしてしまう
どこまで本当でどこから嘘だったのかハッキリしませんが、見る側からすればこの時点では、一ヶ月気を持たせて悲壮感を煽るだけ煽ってきたのは全部ドッキリでした! と言われているようなものなので、ホントどうして、これで良いと思ってしまったのか……。
 >いくら仮初めの分裂だとしても、シャーシロは(自身が玄蕃に求めたように)謝るべきではなかったか。
 >大也は(というかチームは)それをなし崩しに良しとすべきではなかったのではないか。
合流時点で玄蕃も阿久瀬も射士郎の事を普通に受け入れていたのはぽかーんとしましたが、とにかく大也にしろ射士郎にしろ身内に真っ当に向き合わないし、余計な言葉抜きでも信じ合える関係、を強調しようとするあまり、肝心なところで言葉を尽くさない人たちになってしまったのは本当に残念でした。

◆羽毛布巾さん
 >まんま「アメリカ軍人ながら、正義のためならアメリカ政府とも戦うキャプテン・アメリカスティーブ・ロジャース」ですね。
“みんなの声”より“自分のハンドル”と落としこみたかったのでしょうが、キャラテーマで片付けるには、重すぎましたよね……せめて、チーム全体で描く主題にしてほしかったところです。
 >特に阿久瀬は、警察ヒーローとしてのキャラクターアークを描かず
影のある警官がブンブンジャーに手を貸すのでもなく、ガチガチの公僕がブンブンジャーと出会って変化していくわけでもなく、都合のいいところだけつまみ食いするみたいな形から、大きな主題を背負わせるのに無理が出ましたよね……なのでおっしゃるように変化の経緯が弱く、点だけでオマージュみたいな事になってしまったのでしょうね(個人的に細武さんに覚えていた違和感も、まんまこれだなと)。
 >「特殊技能をもったプロフェッショナル集団」
初期設定や序盤の話運びから期待していたのがまさにこれだったのですが、勝手な期待感も含めて、おれたちゃ不可能を可能にする特攻野郎ブンブンジャー! 路線は見てみたかったところです。
 >「ド派手に大暴れして“結果的に”世界を救う」
そして、マルチタスクなヒーローを目指し、繰り返し「ハシリヤンを倒す為じゃない」を強調してきた点も、最後まで貫いて欲しかったところで、どうも初期の構成要素とのちぐはぐ感は付きまといますよね……。『ゴーカイ』『ボウケン』辺りへの意識も、表層の下手な模倣に終わってしまったといいますか。
 >本作はラスボス弱体化のドヤ顔展開だったので……。
この一ヶ月ほど、暗い顔か険しい顔で役者さんも鬱屈が溜まってでもいたのか、ラスボスの無様な姿を前に、ずっとニヤニヤしている大也というのは、これを見せて良かったのか悪かったのか悩ましい画でありました(笑)

◆aquapastelさん
 >案の定ブンピンクとの結婚という訳の分からない一手に出て
形だけさっさと済ませよう、にしても、列席者ゼロ、見る限り警備ゼロ、神父はリスク、何故か常槍と梅栖だけ端っこに立っている、という謎すぎる式でしたね(笑)
 >敵を露骨に弱体化&知能低下させて勝たせるというまさにタブーの見本市のような逆転劇
悪役の自滅にどう説得力を持たせるのか、は本来なら腕の見せ所ですが、案の定というか残念な事になってしまいましたね。結婚アイデアに射士郎が噛んでいるような事もなく、常槍が言い出した流れも謎すぎましたし。
 >後はヒーロー番組の体裁としてヒーローに勝たせてハッピーエンドにするか
最終的に、ヒーローを如何に勝たせるのかへの興味の薄さみたいなものが露呈する作りになってしまい、力の要れどころがズレているのでは……となってしまったのも残念でした。色々ありすぎて目立ちませんが、ミラーボールだけでも大ポカレベルで出来が悪いですものね。
 >この調子だと久慈Pが悪い意味で大森Pの後継者になってしまいそうなのですが
無理に区切って強引に盛り上げを作ろうとするとか、総合的な情報の見せ方の下手さ加減も彷彿とさせるところがあって、大森スタイルの悪いところばかり似てしまった感じありますよね……次の機会があれば、別の出方を期待したいところです。

◆Gimmickさん
 >相良を演じたのは『オーズ』のガメルこと松本博之さん
おお、そうだったのですか。今作の変人らしくちゃんと二枚目で、ちょい役で終わるには勿体ないところもありましたねー。
 >影山、何かアクションを起こすたびにカーストが低くなっていくシステム
ザビーに変身する度に、そういう体質に変えられている……?!(笑) ザビー自体は見栄えがするので、そこに救われておりますが、一発逆転の目が切実に欲しいですね……。
 >間宮の強キャラ演出と、天道の優男ギャップ描写はこのまま崩さず貫いてほしいところではあります
今作、こういう軸の部分は基本的に大外しをしないので、今後もこの、崩してはいけないラインの見極めはしっかりやってくれると、嬉しいところです。
 >ギャグをやればやるほど”実はワーム”という設定が脳裏を過ぎり
神代、少しずつ他のキャラと馴染んできたり、直す所は直す姿勢が出てきて、人間の時は段々、これはこれで面白い奴、になりつつありますが、こんなだけど凄い重い背景持っているのだよな……が色々と怖いですよね。
 >ある程度ふざけ倒しても、最後は「風間かっけー!」に収束したら結構満足してしまうので(笑)
今作、最終的に「○○かっけー!」と思わせたらスタッフの勝ち、みたいなところはありますよね(笑) やや変則的ではありますが、こうすれば『カブト』、を持っているのは一つ強みになっているなと。