本日は『サンバルカン』感想を書きました。
気がつけば4月も半ば
◆Gimmickさん
>いよいよ本格的な上級ワーム登場の予感に期待が高まります。
カブト無双の面白さは面白さがあるので悩ましいですが、ワームのカブトに対するやられ役感があまりに強いので、この辺りでワームのレベルアップが物語を面白くしてくれる事には期待したいです。
>ひよりの「殺さないで」の意味
不自然な言葉遣いと、ベルトの少年への憎悪は綺麗に繋がりましたね。そしておっしゃるように、もし天道なら“天の道を往く男”だしな……とヒーローへの信頼感を徹底した軸にして回しているのは、今作の良いところですね。
>ただのギャグで終わらせず、神代の愛嬌と人間的成長に繋がってくれたら嬉しいところではありますが、果たして。
神代を成長させようとするじいやにもフォーカスが当たっている(むしろ神代より当たってる……?)ので、良い感じに転がってほしいですねー。
>サソードは出番の確保に難儀してそうな感じがしますが、チューブと頭部の仕掛けは驚きました。
ドレイク離脱後に颯爽と出てきた割には、直後のガタック登場でベンチに置かれてしまった感のあるサソードですが、バトルの仕掛けは面白かったですね。各ライダー、“格好いい”重視のデザインが並ぶ中で、取り込んだ要素をギミックとして見せてくれる工夫は嬉しいところですよね。
>あのちょっと気の抜けたような神代の専用BGMが頭から離れなくなって困ってます(笑)
今作、やたら雄大な曲調と展開のギャップなど、音楽の使い方は面白いですよね(笑)
◆ヘイスタックさん
>洋のヒーローとしての根源となる人物が”仮面ライダーの中身”だったのは狙った配役だったのでしょうね。
メタ要素は年経てからわかる部分ではありますが、中屋敷さんへのフォーカスも含めて良い配役でしたよね。
>デザイン・ネーミング・モチーフ全てにおいて特別感ゼロ
個人的には一周回ってこれはこれで感も出たアブンガーでしたが、ここまで健闘するのなら、もう少し強敵としてのハッタリは欲しかったですよね。
>スカイライダーと同時に自分達ネオショッカーの組織としての格も傷付ける捨て身の作戦なのでは感(笑)
大首領からの連絡もなく、いよいよ、なりふり構っていられない感も漂います(笑) 世界レベルでも、先輩たちにだいぶ支部を潰されたりしているのかもですね……。
>敵も味方も相変わらずのガバガバっぷりでしたね。
一つ一つは割とあるガバガバですが、後半の短時間に、そのガバガバをまとめて突っ込んでくるという(笑)
>がんがんじいが初めて人間・矢田勘次として善性を示し、スカイライダーの正義を担保した所は良かったです。
当初はどうなる事かと思いましたが、素直に中の人間を描いたのも良い方向に転がり、空回りも多いけど善意の行動者である、としてくれたのはがんがんじいを消化しやすくなりました。
>今回は酸賀の過去や絆斗への情を台詞で説明する事を避けていた分まだマシな方だったかなーと。
作風が割と重い分、悪役サイドについては伝わりきらなくても良いが、ヒーローサイドに関しては懇切丁寧に心情を言葉にしすぎる傾向はあるかもですね。
>「身内の死を切欠に、これ以上同じ悲劇を繰り返させない為に前に進もうとする」という点では酸賀も全く同じ
ある種のパラレル、IFルートみたいな存在にするのはまた、えげつなかったですよね。そういった奥行きを最後にちらつかせる為に、マッドサイエンティスト文脈を持ち込む、のも鮮やかでした。
>ニエルブルート・2人うろついてた内の今回倒されなかった方・謎の胎児「K」
成長済みのがもう1人居た筈では……は特に怪しげですよね。今回が割と余韻を綺麗に残しただけに、使い方次第では台無しになってしまいそうな怖さもありますが、巧く転がしてほしいです。
>政略結婚させられそうになっていた話をそう拾ってくるか!と驚かされました。
表向きは言われた通りにしているので、文句を言わせない武器にしてくるのか! は新展開としても面白く、この先がまた楽しみです。
>ストマック兄弟はラスボスとするにはどいつもこいつも微妙に貫録が無い
ランゴ兄さん、登場時点から足下すくわれそう感は満載でしたが、期待を裏切らない節穴路線に突入してしまい、こうなるとむしろ、もうちょっと頑張って欲しいなと(笑)
◆つがなさん
>「狂人」でも間違いなく「人間」だった男。その経緯について深く語らなかったのはほろ苦い余韻で良かったなと
ここはきっちり、語りすぎると台無しになってしまうところを、断片的な仄めかしに留めて良かったですね。作品として、酸賀に共感や同情させたいわけではない、という意思表示にもなりましたし。
>「人間と同じ知性を持ちながら、人間より遥かに強靱な肉体を持つ生命体」の存在を知って完全に狂っちゃったんだろうなー……と。
個人的にずっと見えなかった、酸賀にとってのグラニュートはなんだったのか? が最後にピタッと収まったのは、鮮やかでした。
>わざわざ看取りに来た辺り、何だかんだでマッドサイエンティスト仲間として一定の情は持ってたのかも知れない。
ニエルブからすると、いつでもひねり殺せる人間、は大前提の上で、科学者として面白いと思っていたのはありそうですよね。あと、研究が最終的な完成を見ない限り(見たとしても)、「決して幸せを感じない人間」でもあったのかもなと。
>「自分が味わった痛みを他人に振りまく者こそが真の悪」「どんなに辛い過去があろうと犯した罪の責任は自分で取れ」
ヒーローが、如何なる“悪”と対峙するのか、にしっかりとした視線が感じられるのは、今作の良いところ&信頼感の増すところですよね。
>デンテ叔父さんは……どうなんだろう?
当初はショウマの身内サイドに刺されそうな立ち位置でしたが、最近はショウマに対する気遣い(愛情)が本物めいてきたので、ショウマから「奪われる」側になってきている気はしています。「罪滅ぼしが届ききらない事を悔いる」のかもな……と。
>次回、ランゴ兄さんさらにラスボス候補から遠ざかるの巻。
予告時点で嫌な汗が止まりません……。
◆MOPさん
>悪意が有りそうなのに掴めない、お互い日本語で話してるのに何か大事なところが間違っている感じ
この、なんかズレた感じ、を描き続け、あくまでその延長線上を貫き通したのは悪役として凄く怖かったし良かったですよねー。浅沼さんはホント、お見事な怪演でした。
>絆斗くんが抜き差しならないところに堕ちそうでずっと不安でした。
絆斗をどこまでデッドラインに近づけるのか、どこで踏み留まらせるのか、は相当考えながらこれ、話を作っていたのでしょうね……。
>塩谷さんのポジション(絆斗にとっての擬似父親)に自分がなれたつもりだったのでしょうか。
あーあー! そのつもり故の言行だった、というのは、酸賀のズレた感じの恐ろしさも強まって、頷けますね……。真の息子の為に疑似息子を礎にする、というのも思考の経路として凄く自分だけ納得していそうで。
>日野くんのお芝居もリアルというよりはここに至るまでの辛いことを全部解放するようで、私には嬉しかったです。
「吐き出す」という感じは、凄く頷ける見せ方でした。絆斗にとって必要なのは、痛みを話せる相手、であったのかなと。
◆藤村さん
>絆斗はもう少し論理的な理由でショウマと離れ一人で戦う決意をして、その結果としてもっとはっきり酸賀の研究に協力的に
>なって、ショウマの人間性により最初の仲違いの理由が解消する、というプロセスを踏んだ方が締まった気がしますね
確かに、なんだかんだと絆斗は、酸賀とはつかず離れずの距離感を意識していたところがあるので、もう少し積極的な協力姿勢を見せた後で、引き返す事を選ぶ、とした方が見せたいものの説得力も増した上で、展開もより劇的になったかもですね。
◆昼行燈さん
>「絆斗が立ち直る」こと、そしてその上で「絆斗自身の手で酸賀を倒す」ことは必須だったと思います
構造的には、酸賀を「乗り越えるべき“試練”の象徴」という形に落とし込んだ事で、一区切りがうまくつく形になりましたね。この次の展開も楽しみです。
>最後まで酸賀の素性や過去が詳らかにされなかったことは彼の“得体の知れない存在”感を出せて良かったところです
この点は「明確に見せない」と判断して、断片から視聴者に想像させるに留める――劇中では断罪されるべき悪に徹する、のは今回の良かったところでしたね。
>彼のかつてあった人間性の描写は戦いの決着がついてからの方がよかったようにも思いました
サイド:ヴラムをどこで挟むのか、は結構悩んだかもしれないですね。時間の流れでいえばもう少し早く辿り着いていても不自然ではないので、ギリギリまで後ろに持っていく意識はあったのかなとは。
>ひよりも物語の本筋に絡み、単なるコスプレ要員にはならずに済みそうです
最近ちょっと、コスプレで存在を誤魔化されつつあったので、本筋におけるキーポジションに戻ってきたのは良かったですね。加賀美ともども、ここからの活躍に期待したいです。
>じいやさんが天道にとってのヒロイン通り越してヒーローになりつつある(笑)
あの天道の視線はなんだろうなーと思っていたのですが、それですね。憧れのヒーローに会った時の子供(笑)
>実際は愛すべき天然系おバカキャラに仕上がっている印象で結構気に入ってます
神代、初登場時は「世間知らず」がやや嫌な方向に出ていましたが、徐々にそれが「憎みきれないおバカ」になってきた感じですね。
>同時進行でラーメン対決してるのがいかにもカブトです(ようやく慣れてきた)
今作も割と、配信ペースの2話セットぐらいが、見やすいタイプの作品かもですねー。トンデモ展開がひとまず着地するところまで見える方が飲み込みやすいといいますか。
◆電子レンジマンさん
>後半は流石に不毛ないざこざで話が停滞している感が強めだったビターガヴ編
終わってみると、ショウマと絆斗の間の問題を解決する為の障害にして試練、といった扱いになりましたが、割と玩具ラッシュだったので、ストマック社から焦点をずらしたところで消化したような雰囲気もありましたね。
>直球のジニアス黒田方式を用いることで酸賀の今までの行動の謎をシンプルにまとめてきたのはなかなか良かったです。
最初からこれを匂わせると安直になりかねないところで、グラニュート退治? 最強生物? と酸賀とちょっと噛み合わない感じを見せていった末に最後に直球を投げてくる事で説得力を感じさせる、というやり方も巧かったですね。
◆ツチグチさん
>ただ仰るようにもう少し切れ味鋭くできていればより感動的な回になったのかなと思います。
この辺りは好みの部分が大きいですが、香村さんが切れる人なのがわかっているだけに、スパッと切ってくるのを見たかったな……とは思ったところです。要素の押さえ方・出す情報の取捨はホント、今作らしい丁寧さで良かったですね。