本日は『ブンブンジャー』感想を書きました。
ガヴとブン
◆つがなさん
>まさか視聴者目線から見てもイカれた親父だったとは…。
前回、あれだけストマック兄妹の外道を描いた後の、問題のショウマ父は、視聴者から見ても充分に駄目な人だし、兄妹視点からでもそれはまあゴミ扱いだな……と、双方に頷かせるのが大変アクロバットでしたね(笑)
>二人を保護(監禁)してる間も普通に闇菓子製造はしてたっぽいところなんですよね。
結構えげつない発言がありましたものね……ショウマが生まれてから20年ぐらい、のミッシングリンクを今度どう描いていくのかも、楽しみになりますね。
>息子を純粋に愛して最期まで庇い続けたみちるママ凄すぎるな。そりゃショウマもああいう性格になるのも納得しかない。
父親の方はあくまでヤクザの理屈だったようなので、ショウマが割と人間的な倫理観をしっかり持っているのは、お母さんの教育の賜物だったようで、凄く大きな存在になりましたね。
>まあこの先、ヒーローとして戦う大甥を見て考え変わる可能性もありますが…香村脚本だからなあ。
デンテ、強化改造担当として便利な立ち位置ではありますが、できれば悔い改めるような事もなく、色々とぶっ飛んだまま、派手に死んでほしいなと個人的には(笑)
>ショウマが早い段階でスタンス確立したの嬉しいですね。
作品によってしばらくグルグルしそうな部分を一気に乗り越えてきましたが、設定面はかなり残酷な一方、気持ちの良い主人公像なのは、いいところですよね。
>ただ展開早すぎて後半息切れしないかだけが心配といえば心配です。あれ?今回2クールだっけ?みたいな(←
極端な話、この勢いで2クールに圧縮していたら傑作だったのでは……みたいにならないかが現状の不安点という(笑)
◆ヘイスタックさん
>カラフルで雑然としているはぴぱれ
はぴぱれ、外装も内装も、気が狂うかもしれない……と思いましたが、ストマック屋敷との映像的対比にもなっていると言われてみると、成る程です。台詞にするところは割とぐいぐい台詞にしつつも、映像による対比や暗示が丹念に盛り込まれているのが、全体の質を上げていますよね。
>「変身前でも怪力を発揮できる」という特徴からして昭和ライダー特有の設定を再現
《平成》以降にすっかり慣れていましたが、変身前から優れた身体能力を持っているのは確かに昭和ヒーローだと珍しくないので、これも昭和ライダーの取り込みになっているのですね。
>「公の正義を優先する主役ライダーVS私的な復讐を優先する2号ライダー」といった形になりそうでしょうか。
今作ここまで、シリーズ初期作品の構図やテーゼを再構築しながら最新の《仮面ライダー》をやろう、みたいな意識は感じますし、香村さんなら「対立の為の対立」にならずにキャラの情念をしっかり組み上げてくれそうなので、楽しみなのところです。
>誰が2号ライダーになるのかという事については、放送開始前のキャスト公開時点で大々的に広報されていた
おお、そうだったのですね。個人的に絆斗はノーマークだったので(凡俗の観測者ポジションだとばかり)、個人的には良いサプライズとなりました(笑)
>酸賀は怪しいを通り越して一気にストマック家にも負けない邪悪な存在になりましたね……。
当初は、早々に事情通協力者ポジションが出てくるのは、ちょっと話し運びが楽では……とか思っていたのですが、それどころでは無い雰囲気になってきましたね……。
>「絆斗母を攫った赤ガヴ」がその中に含まれていない
どう使ってくるか、謎のピースですよね……。赤ガヴが、混血の証なのか改造の産物かでも変わってきそうですが、デンテならショウマの改造の参考に、ちょっとプロト赤ガヴをつけてみようぐらいの事は平気でやりそうでもあり、どこまで悪夢のドミノ倒しが仕込まれているのやら……。
>ベルト(というか玩具)をガチャガチャ操作しているのを手で抑えて阻止
この辺り、ほぼ人間形のエージェント戦ならではの遊び、という感じで、ちょこちょこと新味を入れているのは面白いところでしたね。
◆kiuixさん
>香村作品の序盤のスタートダッシュはいつも見事ですね
この怒濤の勢いと、1話1話の完成度の高さは、ここまで本当に唸らされました。
>グラニュート族全体が人間を捕食している訳ではなくそれなりに秩序があると描かれ
今回で二つの世界の基本的な構図が明確になり、この後、グラニュート界の変化の方も折に触れて描くのかなーなどと、二つの世界の巡る物語としても、広がりを期待したいですね。
>現時点では真っ黒の前歴を悔いているわけでもない割に愛嬌たっぷりで憎めない描写
デンテ、個人的には凄く70年代の香りを感じてならないのですが、こういう形の“悪”を、物語の中でどう捉えて位置づけるのかは、興味深くなりそうですね。
>なお今の所は懐深すぎる保護者の役目は幸果になるのかなと。
香村さん得意のファンキー系保護者ポジションに、若さとヒロイン要素を合わせるとギャル概念になる、というのは成る程(笑)
>こちらも中々懐深い年配者枠になってきそうだった師匠の安否が気になります(OPにいないし)。
酸賀はいきなりOPに入ったのに、師匠は居ないという……。
>ゼンカイジャーのバラシタラ略奪妻
そういえば『ゼンカイ』の時も、それがありましたね……『ゼンカイ』は全体的にそういった際どい要素を掘り下げきれなかった印象なので、今作では盛り込んだ要素を突き詰めきれると良いなと思うところです。
>下手すると年単位で引きこもりになりかねない厄介なトラウマですが、速攻で自力で乗り越えましたね。
いきなり土台にぐさっと来たなーからの、ずばっと土台を上積みしてみせたなーは、圧倒されました(笑) ショウマが見ていて気持ちの良い主人公なのは、凄くいいですよね。
>彼が正しくありたいと思った時に物理的に邪魔立て出来る人間はいないという(笑)。
この辺り、“正しく力を使うとは何か”というのも、変身前から意識しているところなのでしょうね。立ち上がり、異世界出身だったり、その特殊能力だったりの使い方の巧さは、ホント光るところだなーと。
>聞いた話だと今作はスタッフの労働環境改善問題の影響もあるのか、スタートが凄く早かったそうで
東映にしては珍しいなと思ったら、そういう背景があったのかもだったのですね。強引な玩具展開が減りそうなのは、巧く転がってほしいですね。
>ショーマに幸果が手を差し伸べるかと思ったので良い意味で裏切られました。
幸果の方からアプローチするのもありそうでしたが、ショウマで自分で目的を決めて、自ら動いて頭を下げに行く、というのは主人公として凄く良かったですよね。
◆ころさん
>序盤からサンシーターがグダグダせずに精力的に活動していればまた違ったのかもしれませんが
コミカルはコミカルにしても、やはりもう少し真っ当に悪役してくれていれば、「ハシリヤンによる侵略」から感じる印象も少し違ったと思うのですが、結構な根深いダメージになってますよね……。
>急にマッドレックスに肩入れし始めたのが意味不明ですね
シリーズ過去作でもたまにやらかしますが、いやどうして……? 感が、なかなか凄かったですよね(笑)
>ハシリヤン利権の話が発展して「命令!戦隊交代せよ」みたいな話をやるんじゃないかと予想しています
悪い大人たちのヒーローへの介入、は終盤に仕掛けてきそうですが、肝心のヒーロー側がグダグダになっているのが辛いですね……。
◆電子レンジマンさん
>いよいよ番組が丸ごと完全崩壊してしまった感じで見ていてなかなかキツかったです。
メインライターが連続登板で、本格的に立て直しに入るのかと思いきや、むしろ総合的な出来落ちが止まらなくなってきてしまいましたね……。
>ようやく明かされた青の過去も、今までの話で断片的に明かされていた内容以上のことがほぼないまま
今作ホント、引っ張った要素がいざ明らかになると溜めた分の面白みが全く無いので、溜めた分だけマイナスだったのでは……? のパターンが多すぎますよね……。
>結局オレンジが帰ってこなくてもずっと普通に戦えてしまっている
ただでさえ、「チーム」とは何か、をしっかり描かずにきていたので、戦闘シーンでさえ離脱の影響をあまり感じさせないのは、問題ですよね……OPからオレンジが消えているのも、凝っているという以上に、居なくても普通に進んでしまう感が出ているところがありますし。