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白球を斬れ

『バトルフィーバーJ』感想・第47話

◆第47話「怪! 謀略の草野球」◆ (監督:広田茂穂 脚本:曽田博久)
 スタッフケニア常連の青年が、草野球で時速200キロの豪速球を投げ込む一騒動に始まり、驚いたな~ というか、明らかに異常事態なのですが、みんな早く正気に戻って。
 そこへ、今作で最も狂気を秘めながら、悪の組織を前にすると波長が噛み合って、最も正気の人となる鉄山将軍が久々に姿を見せると、槍投げ砲丸投げなどで、次々と世界新を遙かに超える記録が報告されている事を告げる。
 いずれも少し前までは平凡だった選手達の共通項は、揃って左利き……今回は一同真面目に調査に向かい、ゲームセンターにある腕相撲マシーンを利用して、エゴスの左手怪人が超パワーを与えていた事が明らかに。
 「いやぁ、あのふっくらとした手を握ったら遂そのねぇ……すまんすまん」
 「あんたもダメね」
 マリアの色香にころっと参ってしまった御子は、マシンごと回収されるとサロメに吐き捨てるように侮蔑され、両手を組み合わせたモチーフのデザインがインパクト大。
 エゴスのトラックを尾行したマリアは、かなり珍しいミス・アメリカ単独での戦闘員との立ち回りを見せるが、左手怪人の地震攻撃と、戦闘員いきなりの超アクロバットな殺人スパイクに追い詰められたところに、男衆が合流すると、エゴスは撤収。
 エゴスの目的は、世界平和会議を記念したスポーツ大会に洗脳した超人選手――左手族を送りこみ、殺人スポーツ選手軍団によって世界中の平和運動家を暗殺する事にあったが、いくら使い捨ての鉄砲玉にしても、「大会に選ばれる手段」が「明らかに不自然な記録で目立つ」なのが暗殺計画としては致命的な失点で、普通に国防省が表だって動くのでは(笑)
 超人覚醒の夢に溺れ、弟妹の言葉にも耳を貸さない青年(この意固地さには、「ユタカ」という名前とは裏腹に暮らし向きが豊かそうには見えず、黄金の左腕で弟妹に楽をさせたい的な意識もあるのかとは思いますが、この時代としては「書かずともわかる」扱いなのか、特に背景が掘り下げられたりはせず)にマリアは野球勝負を持ちかけ、マリア、いよいよの時は、バトルスティックで相手の目を狙うのよ。
 基地に帰ると案の定、野球にうるさく面倒くさい男たちに混ぜっ返されるが、マリアの意気や天晴れ、と将軍は道場で極意を伝授。
 「バッティングの技は、剣の道に通じる」
 将軍が、120%期待に応えてくれる将軍ぶりで、今回はもうここだけで満足です(笑)
 かくして約束の勝負当日、左手怪人に操られ、マリアめがけて時速200キロの超人ストレートを放り込む青年であったが、鉄山の教えを受け、剣禅一致、無念無想の境地に達したマリアがえいやっとバットを一振りするとボールは青空高く吸い込まれ、外野から勝負の行方を見つめていた左手怪人に直撃。
 そこから、何故かケニアが一人で大暴れする主題歌バトルに突入すると、途中で残りメンバーが合流した途端に急な場面転換で岩場に移動し、恐らく過去の流用映像でメンバー名乗りとvs戦闘員。
 色々と展開の無理が目立つエピソードでしたが、変身前の役者のみならず、変身後の登場(スーツアクターの確保?)にも制約があった節が窺われ、この流れだとケニアアメリカしか怪人と戦わないのでは……と思っていたら、残りメンバーも参戦してホッとしました(笑)
 弟ロボットが出てくると超速攻のペンタフォースでで兄は爆散。
 スモークを背に暴れ回る左手ロボによる、いつもの落石で尺を稼いだ後、BFロボにジェットオンすると、顔面パンチと謎の爆発から、電光剣唐竹割り!
 左手怪人の死亡と共に、左手族の青年たちは元に戻り、へっぽこピッチャーに戻った青年に、揃って罵声を浴びせるケニヤチームの面々が、物凄くバトルフィーバー(笑)
 ……それにしても、チーム名に「スナックケニヤ」を冠しているのに姿が見えないマスターは、やはり隠し通路襲撃事件の際に、エゴスの凶弾に倒れてしまったのでしょうか…………。
 合唱挿入歌と草野球シーンでオチとなり、次作『デンジマン』と撮影が並行している頃なのかとは思われますが、とにかく話がどうこう以上に、いつにも増して現場のやりくりが大変になっている……? のが随所で気になるエピソードでありました。
 次回――小学生とBF隊の絡みは、悪い予感しかしない。