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タンクがいなければ生き残れない

20年ぶりの『龍騎』メモ・第43話

(※サブタイトルは本編中に存在しない為、筆者が勝手につけています。あしからずご了承下さい)
◆第43話「崩壊」◆ (監督:石田秀範 脚本:井上敏樹

  • “鏡の国の女王”としてモンスターへの支配能力を発揮する優衣が立ち去る背後で、袋叩きにされる龍騎がだいぶ可哀想(笑)
  • ……あ、生きてた(割と今まででも屈指のピンチだったと思う)。
  • いい加減、佐野にキレる真司。
  • 取り入る相手を失った佐野は北岡の元へ向かうが、さすがに薄っぺらいお追従は全く通用せず。
  • 浅倉は屋台のラーメン屋で東條と接触し、とにかく出てくると“何かを食う”のがすっかり芸風になっておりますが……ここまでだと、廃墟のアジトでカップ焼きそばを立ち食いしながら神崎士郎と会話するシーンが一番好き(笑)
  • 王蛇とタイガのバトルが始まり、醤油ラーメンをチャージした王蛇は終始優位に戦いを進めると、二段階ファイナルベントでタイガのフリーズも無駄打ちさせ、エイにひっかけられたタイガは這々の体で逃走。
  • 大切な存在――香川を殺害(喪失)する事にとって“英雄”として強くなった筈が、それは東條にとっての戦う理由の根本的崩壊に繋がり、とみに弱体化したタイガを通して、それが決して“公の大義”で無いとしても、個々人の“戦う理由”は強さに繋がると表現。
  • ……それにしても、これまで好感度をドブに放り込みまくっていただけあって、自業自得とはいえ東條に対する追い詰め方が、待ってましたとばかりの容赦の無さ。
  • 東條を取り逃がして荒れる浅倉には佐野が接触するが、当然全く噛み合わず、相手にもされずにこちらも逃走。
  • 続けて、当て逃げタイガ被害者の会からゾルダが名乗りを上げる一方、龍騎とナイトは、ひたすらミラーワールドで優衣を探していた。
  • 龍騎&ナイトは、契約相手を失った電人モンスターをアリバイ的にさっくり撃破。劇中の描写を見ていると、一応オルタナティブ・ゼロの契約モンスターだったようですが、その異色さを示す為にか、生物モチーフの強い他のモンスターとは違う、無貌の仮面、とでもいったデザインは印象的でした。人体に近いフォルムもあって、仮面の暗殺者みたいなイメージもあり。
  • 前半は、前作『アギト』の手法を継承し、主に2体ないし3体の同種怪人を2話1セットで倒すのがフォーマットになっていた今作ですが、ガゼル軍団といい、士郎や優衣の操るモンスターといい、ここに来て表現が“群れ”になっているのは、今作独特の怪人描写でありましょうか。
  • ヘイトを集めすぎてゾルダにも追い詰められたタイガは、キャノンを向けられると無様に命乞いするが、そこに天の助け、ならぬ執念深い暴れん坊が乱入し、ズバッと脱獄、ズバッと暴力!
  • 「二人仲良く――あの世に行きなよ」……タイガを蹴り転がす王蛇ごと、これ幸いとファイナルベントを背後から浴びせてぶっ飛ばすゾルダ、久々にスタイルを貫く会心の一撃
  • 王蛇はガードベント@タイガに失敗し、負傷した東條はケタケタ笑いながら逃走すると、気を失ったところを佐野に拾われてアパートに担ぎ込まれ、心の隙間に忍び込まれ……るの?!
  • 同じく負傷した浅倉も気を失って地面に倒れ、多分に話の都合はありますが、基本的に北岡先生、遠くから大砲で吹っ飛ばす形でないと人を殺すまでの勢いがつけられない節はあり。
  • そして龍騎は、ひたすら優衣を探していた。
  • 「ここはおまえの居るべき場所ではない」……なんだか野生動物みたいな感じで木の陰に座り込んでいた優衣の前に士郎が姿を見せると、群がるモンスターを眼力を追い払って、つづく。
  • 次回――まさかの嫌われ者ブラザーズもといトラペラ同盟成立?!