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カレーでなければ生き残れない

20年ぶりの『龍騎』メモ・第29話

(※サブタイトルは本編中に存在しない為、筆者が勝手につけています。あしからずご了承下さい)
◆第29話「共闘」◆ (監督:石田秀範 脚本:井上敏樹

  • 冒頭からくどめの石田ギャグ。
  • 編集長がどうしてもと頼まれて持ってきた見合い話(断るの前提)を、経験の為に「してみようかな」とか言い出す令子さん、「あなたは遊び半分に見合いをして……相手の気持ちを考えていない。傷つく男だっているんです」と見合い相手から率直に指摘されて、ぐうの音もでない!
  • 「……ごめんなさい」……そして、普通に遊び半分だったと認めたぞこの女。
  • それ以来、なにやら誰かにつけられている気がする、とこぼす令子をガードする真司が夜道で組み付いたのは……北岡に花束を頼まれていた吾郎ちゃん。
  • 弁護士事務所で誤解が解けた後、本命のストーカーは別に?! と慌てて令子のマンションに向かった真司と北岡は落ちていた令子の鞄を発見すると、今度はばったり秋山と遭遇し、実に井上敏樹らしい展開。
  • 真司と蓮の罵り合いに思わず北岡が割って入り、「……なによ?」「……いや、まさかおまえが喧嘩を止めるとはな」は鮮やか(笑)
  • 一応、職業は弁護士です!
  • 破談になった見合い相手が怪しい、と島田を囮に再び偽の見合いを持ちかけると、令子救出まで3人はひとまず共同戦線を張る事になり、全編を彩る、実にくどい時の石田監督。……後、実際に令子さんが失踪している以上、既に完全な警察案件なのでは(まあ、そこを不問に付す為に、今回はあまり深く考えないで下さい! というサインを演出側で出しているわけではありますが……)。
  • ところで以前からの問題なのですが、北岡が令子さんに執心なのが、そういう方がなにかと話に都合がいいから、以上の説得力を劇中で感じられないのは、ギャグ回としても苦しいところ……北岡の好みどんぴしゃならそれはもう仕方ないのですが、ギャグ回を利用して蓮にズカズカ踏み込ませる事で、既成事実化を押し進めようとしている感じもあり。
  • 囮作戦に失敗するどころか島田まで姿を消してしまい、今度は優衣が囮になるが、見合い男のアリバイが証明され、浮かび上がる新たな容疑者。
  • 「どうすんだ?! あのおばさんがやられちまって、令子さん達がどこにいんのかもうわかんないぞ?!」……身近な人間を第一に心配する心情は素直なものとして、ミラーモンスター被害者が出た直後にその言いぐさは、さすがにギャグの勢いで自分を見失いすぎではないか、真司。
  • イノシシ顔のアーマーを、取り外して盾としても使うミラーモンスターは面白く、その防御力に苦戦している内に更にセミのモンスターが出現。
  • 見合い現場でその気配を感じていた龍騎が、セミが島田を狙っているなら追いかければ監禁場所に辿り着ける筈! というのは頭脳プレイとして面白く、以前の島田誘拐事件や、浅倉立てこもり事件のように、現実の犯罪がミラーワールドの介入で不可解な展望を見せるのは、今作における面白いアプローチの一つ。
  • それはそれとして、令子さんはいったい何日、監禁されていたのか……割り切ったギャグ回なのですが、令子さんを助ける! と呉越同舟で手を結んでる筈なのに警察に相談している形跡が無い為、むしろ真剣味が疑わしくなってしまったのが困ったところ。あと、蓮は別に令子捜索に協力するほどの義理は無い筈なので、普通に親切。
  • そんな回なのに、龍騎セミをミラーワールドに放り込む → ゾルダが大砲を叩き込む → ナイトがトドメのコウモリスピンキック! の連係攻撃はやたら格好良かったり(笑)
  • 令子と島田も救出され、やったー感出しているけど、イノタテモンスターに、また逃げられているぞ君たち。
  • 一同揃ってムエタイレストランで食事を取っての大団円となり、真夏の箸休めではあるのですが、くどすぎる時の石田ギャグへの耐性を試されるエピソードでありました……苦手。
  • 後やはり、ギャグ回にしても、クライマックスバトル突入時の真司の発言はどうかと思ったところ。