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かなしみたいじ

『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』前半戦振り返り

 予告の雰囲気から、第26話を挟んで後半戦へ、といった様子なので、簡単に前半戦(第1~25話)を振り返ってみる事にしました。
 左から、話数-内容-〔主要キャラ〕-簡易評価、です。
 〔主要キャラ〕は、特に序盤、シリーズ従来的な意味でのキャラ回、といった作りになっていないので、その回で出番が多め、スポットが当たったといえそうなキャラを独断と偏見に基づいて選びました。

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 1 はるか、どん底に落とされる 〔オニ〕 -
 2 はるか、戦士になる 〔オニ-ドン〕 ◎
 3 はるか、照明を盗まれる 〔オニ-ドン-サル〕 -
 4 タロウ、おにぎり道を説く 〔ドン-キジ〕 -
 5 犬塚、たてこもる 〔イヌ-オニ-キジ〕 ◎
 6 雉野、ポイントを使う 〔キジ-ドン〕 -
 7 タロウと猿原、先生になる 〔オニ-サル-ドン〕 ×
 8 タロウはソノイと出会い、雉野は犬塚と惚気を語り合う 〔キジ-イヌ/ドン-ソノイ〕 ◎
 9 はるかと猿原、きびだんごを作る 〔オニ-サル-ドン〕 △
10 ドンブラザーズ、ロボとなる 〔オニ〕 ○
11 犬塚は呪詛に倒れ、はるかと猿原はキジの正体を知る 〔イヌ-キジ-オニ-サル〕 ○
12 ドンブラザーズ、大合体する 〔ドン-ソノイ〕 ○
13 タロウ、正義の刃に倒れる 〔ドン-ソノイ〕 ○
14 ジロウ、出番が来る〔ドラ〕 ○
15 ジロウは覚醒し、タロウは現世に舞い戻る 〔ドラ-オニ-サル〕 -
16 ジロウ、やみうちする 〔ドラ〕 -
17 犬塚、約束の日を迎える 〔イヌ-ソノニ〕 ○
18 タロウはお供たちと勝負し、ムラサメは風を切って現れる 〔ドン-サメ〕 -
19 はるか、幽霊を助ける 〔オニ〕 -
20 ジロウ、リーダーになる 〔ドラ〕 ○
21 猿原、空想のラーメンを食べる 〔サル〕 △
22 はるか、椎名ナオキと対決する 〔オニ-ソノザ〕 ◎
23 犬塚は犬の祟りを受け、ジロウは分裂そして合体する 〔イヌ/ドラ〕 ○
24 タロウ、赤の他人の息子にされる 〔ドン〕 -
25 雉野、クビになる 〔キジ〕 △
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 目安程度のものですが、回数としては、
ドン・モモタロウ/桃井タロウ
 〔2.3.4.6.7.8.9.12.13.18.24〕:11回
サルブラザー/猿原真一
 〔3.7.9.11.15.21〕:6回
オニシスター/鬼頭はるか
 〔1.2.3.5.7.9.10.11.15.19.22〕:11回
イヌブラザー/犬塚翼
 〔5.8.11.17.23〕:5回
キジブラザー/雉野つよし
 〔4.5.6.8.11.17.25〕:7回
ドンドラゴクウ/桃谷ジロウ
 〔14.15.16.20.23〕:5回
 といった感じ。

 ここまでの大雑把な構成としては、
 基本的なスタイルを確立し犬塚を除く4人が面識を得て大合体に至る第1部(第1-12話)
 タロウが敗北しジロウが登場する第2部(第13-16話)
 異分子ジロウを抱えたドンブラザーズの騒動を描く第3部(第17話~)
 といった作りになっており、段取り通りなのか、途中で方針が変わったのかはわかりませんが、第17話以降(第19話ぐらいから)、従来的な意味でのキャラ回が入るようになっているのは、意識的なものなのかと思われます。これは、作品のスタイルが確立して追加戦士も出たところで、セオリー話を出来るようになった、と見ればいいのかもですが、割とハッキリ、1クール目と2クール目で、書き方を変えているな、と。
 未だ、一人だけ他のメンバーの正体を知らず、出番のある回とない回が極端な扱いのままの犬塚ですが、並べてみると当初は3話ごと、ジロウ登場編で一つスキップされた後の2クール目からは6話ごとに主体となる回が巡ってきており、関係者集合や獣人の存在など、物語の謎や人間関係に動きを作る事も多いので、これはかなり計算された配分であるのかも。

 前半戦で特に好きなエピソードは、はるかが戦士となりタロウを掘り下げ雉と猿の基本的紹介から鬼退治までを見事にまとめた第2話、気がつくと誕生日が始まる井上敏樹のテクニック全開の第5話、タロウとソノイが出会い衝撃の結末が待ち受けるろんげの第8話、はるかが再びマンガ道に舞い戻る第22話、といったところ。
 全体的に、多少の不満点があってもまあなんか面白かった! という場合が多いので、抜けて好きな回、という事で。
 逆にマイナス評価なのは、タロウの態度が納得しにくかった第7話、いまひとつピンとこなかった第9話と第21話、仕掛けの進み方が好みではなかった第25話、といったところ。

◇演出
 渡辺勝也〔5.6.13.14.15.22.23〕:7本
 加藤弘之〔7.8.16.17.24.25〕:6本
 山口恭平〔11.12.20.21〕:4本
 田崎竜太〔1.2.9.10〕:4本
 中澤祥次郎〔3.4〕:2本
 諸田敏〔18.19.〕:2本

◇脚本
 井上敏樹〔1-25〕:25本

 令和にまさかの、白倉Pによる出来るところまで井上敏樹に書かせる、が発動するとは……!(笑)
 ……まあ、あまり笑い事ではないのでは感もなくもないのですが、こと脚本家の差配に関しては、余裕を持って『キラメイ』塚田P路線ぐらいに戻せると良いな……とは思うところです。

 視聴は一ヶ月遅れぐらいになっておりますが、ここから後半戦もどうなっていくのか楽しみです。
 イエス! ドンブラ!