20年ぶりの『龍騎』メモ・第9-10話
(※サブタイトルは本編中に存在しない為、筆者が勝手につけています。あしからずご了承下さい)
◆第9話「勾留」◆ (監督:石田秀範 脚本:井上敏樹)
- ロングバズーカでの大砲攻撃は、意外性も含め、今見てもなかなかの迫力。
- 牛のライダーは執拗に右腕を痛めつけて龍騎の武器を落とさせると、膝蹴りから零距離射撃を叩き込み、なかなかえげつない(吾郎ちゃん仕込み?)喧嘩殺法。
- 辛くも難を逃れる真司だが、OREジャーナルの島田誘拐事件が発生。身代金が要求され、現金の受渡しに向かった真司に襲いかかった犯人がモンスターによりミラーワールドに引きずり込まれてしまうややこしい展開は如何にも井上敏樹好みといった具合で、真犯人が密室で消失した事により嫌疑をかけられた真司、逮捕。
- ちょっとくどい時の石田演出で面会3連発。
- 「おまえここの空気が合ってるんじゃないか? ずーっとここで暮らしたらどうだ? 俺もゆっくり眠れるしな」「あんまり近寄るな。誘拐されるぞ」
- 秋山がキレキレ(笑)
- 一方、依頼人として北岡事務所を幼い少女が訪れるが北岡に冷たく追い返され、その北岡は真司の弁護を引き受ける事に。
- シザースの際はストレートな「悪党」でしたが、北岡に関しては様々なアプローチで「性格最悪」(けど仮面ライダー)を描くのが、とても楽しそう(笑)
- “「子供嫌い」を断言する仮面ライダー”は、この当時だからこその、意識的な攻めの姿勢を感じます。
- 同時きゅぴーんにより、共にライダーだと気付く秋山と北岡はミラーワールドで突撃モンスター(クレジットの名前からするとイノシシか?)と戦う事になり、ナイトに砲撃を見舞う北岡ライダーの名前はまだ出ないまま、つづく。
- ここまで、新たな仮面ライダー登場→割とすぐに名前がつけられる(呼ばれる)パターンでしたが、牛(ゾルダ)はまだ誰も触れず。まあ今回ラストで名付け担当の蓮と接触したので次回あっさり付けられるかもしれませんが、脚本間のアプローチの違いか?
◆第10話「渇望」◆ (監督:石田秀範 脚本:井上敏樹)
- 牛の砲撃にナイトは分身や電波攪乱で対抗し、武器が巨大な槍の割に、デッキは忍者寄り。
- 「おまえは何故ライダーになった? なんの為に戦っているんだ?」「――永遠の命」
- 北岡は秋山を「青臭い」とあざ笑い、とにかく北岡、背が高い。
- 至近距離で睨み合うと、身長差の分なにか不利だ秋山!!
- 北岡事務所を訪れた少女の父親が誘拐の真犯人であり、複数の証言から真司は釈放。自らも病を抱えているらしい北岡は、色々あって少女の母親の手術台をさらっと工面し、従来なら「ヒーローが恣意的に病人を助ける」問題が発生してしまうところを、北岡はあくまで「自分のやりたい事をやっているだけ」なので回避しており、この辺りも『龍騎』だから出来る事、を積極的に入れている雰囲気。
- とはいえ、少女父はミラーワールドでモンスターのお腹に収まったと思われ、少女一家に収入のあてはなく、主人公の真司は少女を励ますぐらいしか出来ず、少女を部分的に救っているのは憎まれ役の北岡であると、良くも悪くもヒーローの機能に対してかなり懐疑的な内容。
- 今回、ヒーローポイント稼いでいるのは、主に吾郎ちゃん。
- 事情を知らずに北岡にからんで少女からの心証を激しく悪化させた真司と蓮は、モンスターの襲撃から少女を守って、ようやくヒーローポイントを獲得。
- ミラーワールドでの戦いが始まると、北岡ライダーは契約モンスターである牛巨人を召喚し、衝撃の一斉放火でモンスター大爆発。
- なんか第1話もこんな感じのオチだった気がするーーーー! と龍騎とナイトがスローモーションで吹っ飛んでいき、「おまえ達の望み通り、二度と会う事は無い」で、つづく。
- 結局今回も、北岡ライダーの名前は呼ばれず。
- とりあえず、小林脚本になった途端に固有名詞が出てくるかどうかの確認まで、このまま行きます。