東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
旧ダイアリー保管用→ 〔ものかきの倉庫〕
特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)
HP→〔ものかきの荒野〕   Twitter→〔Twitter/gms02〕

「俺の部隊に太刀川はいらない」

ワールドトリガー』(葦原大介)25巻、感想

 何が凄いって表紙が凄かったですが、なんとまさかのセンター…………誰?
 ……あ、いや、キャラのポジションはわかるのですが! 名前が!
 ……という事で、気を取り直しまして、水上でした。
 そんな水上リーダー率いるチーム:かしこいが大暴れの巻でしたが、ポイントを一番稼いだのは、美少女ぶりを遺憾なく発揮した上でぐっさりやられてむくれ顔まで揃えてみせた照屋さんでしょーか。木虎とは違う芸風を見せつけてきましたが、いっそあざとい。
 だいぶズレているがフォローする気はあるカシオを始め、水上以外のメンバーはそこまで目立たないものの、皆きちっと好感度を上げてくる手並みは、実に鮮やか。
 また、ザキさん本領発揮の気配など、今回の限りでは、あまりいいところの無かったキャラクターも次巻以降に逆襲の気配を窺わせ、シャッフルチームと閉鎖環境で見えてくるキャラそれぞれの魅力で、これだけ楽しませてくれるのは脱帽の出来。
 ……第二の苦悩メガネこと若村だけは、どこに向かわせようとしているのかさっぱりわかりませんが、行方の読みづらいピースが程よく混ざっている事で、選抜試験編の目を引く波乱要素になっているのもまた秀逸。
 あと、香取さんのゲーム好きとか、漆間とユーマがなんとなく仲良くなっているとか、着々とポイントを稼いでいく地味優秀枠の王子(能力オール75以上の男)とかが、細かく好きな辺り。
 王子がチーム:おもしろ担当なのこれ、普通にチーム組ませると、王子が優秀すぎるからっぽく(笑)
 優秀といえば、以前から、諏訪さんは絶対に頼れる先任軍曹枠、と評価していた身としては、選抜試験編に入ってからの止まらない諏訪株の上昇は嬉しいのですが、諏訪さんはどうしてそんなに香取のコントロールが上手いのか、もしかして香取姉と突き合っている(た)のか?! とか妄想が膨らんだのですが、香取に姉はいませんでした。
 というか、家族の登場する割と重めの回想シーンがありましたね……(兄は居た)。
 後、今作は初期から、トリオン体の特性を活かした人体破壊描写の盛り込みが要所要所で上手くインパクトになっていたのですが、画面が地味になりがちな選抜試験編において、脳天を貫かれるSDキャラ背後から蜂の巣にされるSDキャラの絵が強烈なアクセントになって、つくづく、マンガの作り方が上手い。
 次巻も楽しみです。