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Bの閃光

恐竜戦隊ジュウレンジャー』感想・第47話

◆第47話「突入!!最終決戦」◆ (監督:渡辺勝也 脚本:杉村升
 「実を言うとね、恐竜は滅びちゃいないんだ」
 ここだけ取り出すと完全に危ない人ですが、この世界においては厳然たる事実なので、受け入れる他ありません。
 ゲキとメイは病床の少年・聡を見舞い、巨大で強靱な恐竜さえ滅びてしまった、と病気への不安から死の恐怖を抱く少年に向けて、恐竜の再生を激励に繋げるのは、今作らしいプロット。
 ところが病院からの帰路、ゲキ&メイと、一緒に聡の見舞いに行った子供たちが目にしたのは、地面に散らばる野鳥や昆虫の死骸、そしてすっかりしおれてしまった花畑。
 まるでそれが前触れであったかのように地球と月を巨大な地震が襲い、恐竜神殿には神の咆哮が響き渡る。
 「聞けジュウレンジャー。大サタンが戻ってくる。大サタンと神の最終決戦が始まる……最終決戦が」
 神殿へ戻ろうとしたゲキとメイは、子供たちを送っていこうとして何故か奇妙な森の中に迷い込んでしまい……どこか死の香りが漂うその場所に、不気味な笑い声と共に突如として現れる白装束の謎の少年(演じるは、今をときめく高橋一生(当時12歳)。前年、同期の『特捜エクシードラフト』第38話にもゲスト出演との事)。
 「誰だおまえは?!」
 「ジュウレンジャー、おまえ達の滅ぶ日が来た」
 少年は奇っ怪な念動力を操ると変身した赤と桃を一ひねりし、4人の子供たちを誘拐していくと、今度はバンドーラパレスに出現。
 「……ママ」
 「ママぁ?!」
 少年の正体は、死んだ筈のバンドーラの息子カイと判明し、大サタンの力で甦ったと語るカイは、復活した大サタンの地球再来と、神との最終決戦が近い事を告げる。
 「信じられない……カイよ。あたしの息子のカイよ」
 少年が甦った息子である事を認めたバンドーラ様は地球攻撃への意識を強くし、侵攻は遅々として進まないが手駒を失っているわけでもないバンドーラ一味を決戦へと駆り立てる動機付けとして、「大サタンの復活がなければあり得ない存在がメッセンジャーとなる」のは、納得度の高さと大サタンの安売り防止を兼ねた、巧い仕掛け。
 地球では、バーザが守護獣より与えられた、神と大サタンとの戦いの経緯が記されたダイノ啓示録の解読を進める一方、ゲキたちは誘拐された子供たちを探し回っていたが、大サタン再来の先触れとしてバンドーラパレスが地球へと帰還し、このタイミングで、歌唱&ダンスパートが入るとは(笑)
 大変楽しげに歌い踊る一味がそのスタイルを貫いて、6人並んでラインダンス風味に足を上げながらテーマ曲を合唱し、
 つかめプライド
 つかめサクセス!
 バンドーラ様はそのまま、マイクパフォーマンスで全地球に最終決戦を宣言し、同時に謎の少年カイが現れると、地底よりストレートに格好いい系の巨大ロボ・ドーラタロスを召喚。
 「プリプリカン、一世一代の傑作じゃ」
 わざわざ地底に埋めておいたのも、職人のこだわりじゃ!
 空中で一回転したカイは、ブルースワット風味のプロテクター系スーツを身につけるとドラタロスに搭乗して町を攻撃し、大獣神に乗り込むジュウレンジャーだが、なんとドラタロスには、さらわれた4人の子供たちもパイロットとして乗り込んでいた。
 「目標、大獣神
 「「「「ラジャー!!」」」」
 子供の夢がジュウレンジャーに対する悪夢として突きつけられ、抵抗できない大獣神が一方的な攻撃を受ける中、地球に迫る大サタンの顔、でつづく。
 いよいよ最終決戦編、の導入としてそつなくまとまり、ジュウレンジャーを取り巻く「子供」たちと「命」の問題に恐竜のタマゴを繋げ、大サタンの使者カイがその二つの要素を持つ事で物語の中に巧く落とし込まれているのは秀逸。
 次回どうやら魔女バンドーラの出自にも触れてくれそうなのは、楽しみです。
 ちなみに、第37話でブラキオンの中に格納された際には「およそ2ヶ月後に孵化」と言っていた恐竜のタマゴは、今回は「30日後」が強調されており、伸びましたね、約一ヶ月……。
 神でさえ、原稿の進捗が思うようにいかない事はあるのです。