東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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5/28付けレス

 昨夜遅くに『ドンブラ』感想を、本日は『ジュウレンジャー』感想を書きました。
 『ドンブラ』、出てくる具材がほぼ全て厚切りなので、咀嚼と消化に脳の体力が追いつかない、みたいな事になっていて、感想書きとしてはちょっとぐぬぬなのですが、まずは放送に追いつかないとですね……(『リバイス』も、録画は続けているのですが)。

この世は舞台、人はみな役者

◆Jokerさん
 >ドラゴナイトハンター、この時点ではまったくかっこいいと思えなくて
劇中人物に台詞で「格好いい」と言わせる辺り、スタッフも、あまり自信が無かったのですかね……(笑)
 >まさかこの後どこに行ってもどのガシャットも売っておらず多くの難民を生み出すことになるとは…
2クール目以降、グッと良くなったという話はよく聞きますが、玩具的にも、作品の盛り上がりに連動するところがあったのですね。
 >個人的には2クール目以降のエグゼイドは過去の作品と比べてもトップクラスに玩具販促が上手かったと思っています。
ようやくそろそろ、未知の2クール目に入っていくので、どうなっていくか楽しみです。

◆ピンクまさん
 >はるかはいかなるヒーローなのか?
今作最初の主観人物であるはるかの、ヒーロー宣言といえるものを、きちっと1エピソード使ってやってくれたのは良かったですね! ここではるかが、運命に立ち向かう者になったのは、今後に向けて楽しみです。
 >今作怪人のモチーフとなった戦隊のテーマとストーリーをリンクさせているのいうのが、面白いギミックです。
エピソードによって濃い薄いがありますが、今回は、ネガ海賊戦隊としてのヒトツ鬼と、ポジ海賊戦隊としてのはるか、の対比が上手く成立して、かなりしっくり来る出来上がりでしたね。
 >ジェットマンはどう使われるのか、本当に楽しみ。
凄く、期待感とハードルが上がってきているので、いいエピソードになってほしいですねー。
 >はるかの心の葛藤は演者本人の口から自然と出たセリフを使っているそうです。
明確な台詞にはせずに「頭の中をグルグル回る」を表現する面白い演出でしたが、状況に対する迷いや悩みをそのまま演じてもらっていたのですね。
 >今作東映の公式ページにて毎話詳しい解説がありますが、これはそのページに載っていた情報です。gmsさんはご覧になってますか?
東映公式、毎年ちょっと悩むのですが、制作裏話などが興味深い一方、制作サイドの意図がメタ情報として入りすぎるところが個人的な感覚としてあるので、だいたい、数話離れてからまとめて読む、みたいな形で触れています(笑) コメント欄で部分的に紹介、などは全然気になりませんので、そこはお気になさらず。

◆CT-7564さん
 >そう考えるとここまでの歴代要素の中で一番優遇されているようにも感じられ、やはり海賊戦隊は色んな意味で別格なのかなと。
はるか=海賊戦隊のモットーを象徴、と捉えると、かなりモチーフ作品とのシンクロ度が高くて、こだわりは感じますよね。上手くはまったところはあるかと思いますが、鬼はあっさり目、テーマは割と濃い目の接続、のバランスも良かったなと。
 >その際キジブラザーが別にいなくても成立する部位を担当
そ、それは……(笑)
 >設定上は別に今のメンバーじゃなくても大丈夫なことが明示されたことで雉野の行く末を案じる考察が加速していました。
過去にも(メタ的な事情などで)途中交代メンバーは存在しますが、仮面劇の特性を活かして、最初から交代前提のキャラ配置にしていたらかなり思い切った仕掛けで、「逆転」への意識が強い作品だけに、ドキドキしますね……。
 >個人的には、確かに井上脚本は因果応報にシビアだけど流石にそこまではしないのではないかと思うのですが
なんだかんだ、仮面劇だからこそ逆に、変身前後を強く繋げて見てしまうものですし、そこは切らないで欲しい、というのと、切るのも見てみたい、がせめぎあいますね……。

◆アクションさん
 >無理に強化展開に意味を持たせようとして結果的に人物が雑になる本末転倒な展開もあるので
ああ確かに、「強化の条件」を揃える為に、本来は大事にすべき人物の心の動きなどがダイジェスト気味で飛躍したものになって物語がおかしくなってしまう……のはままありますね……。
 >雉野の大切なものを守る為なら如何なる犠牲も厭わない描き方がはるかと対照的になってる
あれこれと対比を仕込んでいる作品なので、今回のエピソードを見ると、はるかと雉野の衝突があると面白いな、と期待しています。
 >また絶妙な感じでドラマと怪人の存在を繋げつつ、悪ノリしてないのは今作の良いところです。
あまり怪人のモチーフ元にこだわりすぎて内輪ネタ方面が加速すると嫌だな、というのを当初は危惧していたのですが、これまでのところ、良い具合のバランスになっていますね。話の密度が濃いのも良い方向に働いている感じで。
 >暗い未来だけを暗示させるものではなくあくまでも良き未来の為に進むものなのはいつ見ても感動的で好きです。
井上脚本のハードでシビアな部分が見え隠れしつつ、作品全体としては、夜明け前が一番暗く、雨の後には虹が出る、スタンスが感じられるのは、今作の気持ちいいところですよね。

◆さるさん
 >いつも楽しく感想読ませていただいております!
ありがとうございます!
 >一人一人のメイン回でそれぞれの成長と共にロボ解禁とかが理想でしたよね…(そうなると雉野さんはロン毛抹殺の闇堕ちパワーっぽいのはさておき)
見る側としては、そういうのやってくれると嬉しいですが、そこで一人一話使うのはやはりスケジュール的になかなか難しいのですかね……にしても、雉野がロン毛に怒りのアバターチェンジしたところでロボ進化していたら、きっと妙な説得力が出ましたね(笑)
 >「なかなか気合入ってるな!!よし!!!オトモ達!これを受け取れ!!!」でタロウが全員にロボギアを配る…とか
そういった、脚本の隙間を広げて演出サイドでねじ込む、みたいなのがちょっとあると説得力が多少なりとも生まれて良かったですよね。話の都合上、ドンモモにまだお伴を認めさせたくない事情があるのかもですが。
 >次は犬塚翼回ですねー 他のキャラのメイン回だとあんまり出番のない翼くん
先日はカフェでお茶していましたが、あまり表で動かすと説得力の減じてしまう厄介な設定なので、逆に今作としてはどこかでひっくり返しがあるかもな……とは期待しています。

◆ヘイスタックさん
 >昔から井上敏樹はこの手の販促展開やら強化展開やらにはつくづく興味が無くてどうでもいいんだろうなーと。
クライマックスへ向けた構成の逆算も、様々な話法をヒーロー物の文脈に落とし込んで組み立てるのも凄く上手い人なのに、販促関連にはホント興味薄そうで、全くそのテクニックを活かそうとしませんよね……(笑)
 >「ヒーローをヒーローたらしめるのは力や能力ではなく、その精神性である」という事を示す意図なのだと思います。
受け身で戦士である事を受け入れていた真利菜に対し、自ら、一歩を踏み出す事で、はるかが再び戦士に入れ替わり、そしてヒーローとなる、のは美しかったですね。
 >『マスクマン』42話や『ターボレンジャー』43話など井上敏樹はデビュー当初からずっとこのテーマを貫き続けているんですよね。
ああ確かに、これは井上敏樹にとって作家的テーマの一つなのでしょうね……そしてそこを突き詰める事により、「ヒーロー」を通して「人間」を描き、その根底には人生の肯定があるのが、井上脚本の好きなところです。
 >(そういえばヒーローを「戦士」と表現するのも80~90年代っぽさを感じる所です)
マスター、チェンジした途端に「戦士」認識するんだ、はちょっと面白かったですが、この辺り、意図的な昔っぽさなのかもですね。
 >交代可能&不幸の押し付けシステムは「ヒーロー(=タロウのお供)に相応しい人間」を選別する為の物なのではないか
あ、今、凄い納得を(笑) だいたい、はるかが脱退した直後に、不幸を押しつけられた相手が目の前に現れるの、作為を感じるレベルでしたものね……(笑)
 >普段やっていない名乗りをわざわざ本名付きで行ったのは、はるかがヒーローと成った事を表しているからなのでしょうね。
完全に自覚的なヒーロー誕生、の意味を示していた感じですよねー……ああ、とすると、ドンモモの「んなこたぁわかっている!」は、いっけんギャグっぽいですが、思ったより重い意味だったのかもですね。