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「大人になっても覚えてて」

『機界戦隊ゼンカイジャー』感想・第28話

◆第28カイ!「週刊少年マンガワルド大図解!」◆ (監督:加藤弘之 脚本:香村純子)
 とんでもない事をしてきたな、加藤監督……!
 マンガワルドの能力によりジュランとマジーヌがマンガ(原稿用紙1枚)にされてしまい、会話やリアクションがマンガの1コマとして差し込まれる、のをテンポ良く面白く見せて、これは演出の大勝利。
 平面のイラストではなく、あくまでも、マンガの中、の形で見せているのが秀逸で、こういう、映像アイデア一本勝負、みたいなのも結構好きです。
 冒頭、何故か真っ赤なパジャマ姿で朝のカラフルに居るゾックス……は住居でもある海賊船を介人にレンタル中で、介人・ガオーン・フリントのメンバーは、バカンストピアで美都子の捜索中、と前回示した行動指針を、台詞だけではなくきっちり行動(映像)で見せてくれたのも、非常に良かったポイント。
 街に人々をマンガに変えて雑誌に閉じ込めていくマンガワルドが出現し、赤桃青金という変則パーティで戦闘になるが、雑誌を盗み取ろうとしたカッタナー&リッキー、更にはジュランとマジーヌまでがマンガにされてしまう。
 界賊弟ズは雑誌に製本されて人質となってしまい、コミカルに振った内容ながら、家族を奪われた怒りを見せるゴールドの姿により、キャラクターの心理の繋がりには、きちっと手抜かりがありません。
 ジュランとマジーヌが製本されるのは防いだものの、マンガワルドに逃げられた一同はカラフルで作戦を協議するが、マンガを軽く扱った事でゾックスの逆鱗に触れてしまう。
 「マンガを舐めるな!!」
 「……なんか怒られた」
 「昔、漫画家でも目指してたのかね……?」
 「絵は巧いらしいチュン」
 ……温度差が、なんか、辛い……!
 ゾックスがカラフルを出て行った後、店にあったコミックスを使ってマンガワルドを罠にはめようとする介人たちだが敢えなく失敗し、ノールックで「執筆スプラッシュ」を放って介人を戦闘不能にするマンガワルドがちょっと格好いい(笑)
 5人中3人が二次元の世界に旅立って大ピンチのその時、海賊船から大量のマンガ原稿が地上にばらまかれ……同人作家・ゾックス誕生?! が引っかけで、それは以前にマンガトピアから強奪したお宝だった、と持っていく事により、微妙な説得力を(それならまだ……)と底上げするのがテクニカル。
 「やられた……マンガトピアのギアを使う俺が、マンガトピアのお宝に惹かれるのはもう、運命マンガ……」
 マンガワルドが、ばらまかれたマンガを夢中になって読んでいる内にゾックスはマンガ雑誌を回収し、「お宝」を餌に「お宝」を奪い返す、と界賊らしい活躍で、形勢逆転。
 「「「マンガ版も合わせて!」」」
 「「「「「機界戦隊! ゼンカイジャー!!」」」」」
 二次元と三次元が並ぶ揃い踏みから、さすがに迫力が足りないと思ったのか今作では珍しい挿入歌戦闘となり……普通に戦える、マンガ(笑)
 そこに乱入したシーザーが、前回使い損ねた胸からバズーカの邪皇咆哮撃を不意打ちで放つもあっさりとかわされ……何故、温存した必殺兵器みたいなものを雑に消費してしまうのか!
 君のダメなのは、そういうところだぞ!!
 「いまいちカッコはつかないが、おまえを倒す」
 マンガ白と紫が激突し、ちょっとここのマンガ戦闘は長すぎてくどくなりましたが、その間に金が単独でマンガワルドを撃破。巨大マンガワルドはゼンカイ恐竜に噛み砕かれ、
 「好きなマンガの最終回、見届けたかったマンガー!」
 悲壮だ……。
 その頃トジテンドのイジルデは、コールドスリープ状態で保管された介人父から新たな発明に繋がる知識を引き出そうとしており、閉じるギアを始めとした各種発明は、五色田夫妻由来である事が、ほぼ確定。
 五色田夫妻-ゼンカイジャー、と、イジルデ-ステイシーが、スーパー戦隊》の知識を用いて善玉と悪玉に分かれている構図が明確となり、“魂の継承”の在り方を問うところに白倉Pらしさが顔を覗かせますが、そのコピー&魔改造であるツーカイジャーは、まさに、海賊版
 「10年も凍らせていれば、脳に刺激も無く、底も尽きるというもの……やや? 待てよ。脳に刺激か! いーひゃふふふふふふ……」
 白いキラメイストーンの干渉によりひらめキカーーーイしたイジルデは大変不穏な笑い声を立て、邪悪の気配を知るよしもないカラフルでは祝勝会の真っ最中。
 「でも、家族の為なら、大事なお宝もばらまけちゃうんだね」
 「当たり前だろ」
 ゾックスの優先順位をもって最初と最後を繋げるのが手堅く、戦闘の途中から姿を消していたブルーンが拾い集めていた至高のマンガを巡るどたばた騒ぎで、つづく。
 次回――地獄テニスはじまるぞーーー!