東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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9/17付けレス

 本日は『ファイブマン』感想を書きました。配信『アギト』の次は『ディケイド』が始まり、どうやら『龍騎』は来年の30周年合わせ? になったようなので、空いた1コマで録画関係を追いついていければ、と思います。

「ムサシ……ハイパームサシ……」

◆Gimmickさん
 >わざと対立を激化させてるのか、本気で脚本を練った結果がこれなのか、防衛軍が絡むとほぼ毎回??な展開で困っちゃいますね(笑)
どうにも今作、「アイズが他者に活動の理解を求めていく」描写が不足しているので、この世界では当たり前……かと思うと、そうでもない、みたいな話も出てきて、アイズ関係者だけが自分たちの理念を当然の正義として行動しているのが、あまり感じ良く見えないですよねー。
 >アイズも防衛軍も、真面目に慎重派の人材を増やすべきだと思います(笑)
ままあるとはいえ、隙あらば撃ちたい、みたいな人ばかりなんですよね……(笑)
 >ウルトラマンだけいれば防衛隊いらなくね?という命題に、アイズの活躍や精神性でカバーしきれてないどころか、上層部とゴタゴタ…
シリーズの基本的な命題な上で、根本的にアイズの戦力では守りきれない(他組織と協力しなくてはいけない)ものまでコスモスが守ってしまうので、バランスが悪いんですよね……。そもそも、物語として揉める部分がズレているというか。
 >余談ですが、ナガレを演じたのは『ブルースワット』のショウこと正木蒼二さんです。
おお! 微妙に見覚えのある雰囲気だけど帽子を目深に被って顔がわからない……と思っていたのですが、ショウでしたか! さすが、堂に入ったミサイルランチャー捌きでしたね(笑) そして現れるゴールドイクリプス……。

◆もりみやさん
 >考えてみると、前作の『ガイア』が、多角的に物を見ることにこだわっていたのに、今作のものの見方は極端に一方的ですよね……
直近の『ガイア』が印象強い&出来が良い事もあって、悪目立ちしますよねー。新機軸だからこそ肯定の純度を高めたのかと思うのですが、結果的に骨組みが弱くなってしまった感じで。
 >人的被害や物的被害を防ぐことよりも、怪獣保護を優先するカルト集団と思われていても、おかしくなかったと思うんですよね……
割と市街地などに近いところでやらかすので、ええ……? となりますが、作っている側はその部分は「シリーズの要請」として割り切っているのが、見る側とのギャップになっている感じありますよね。今回なんかは、その修正を図りたい意図はあったのでしょうが。
 >「普通の怪獣保護ならEYESだけでも成功していたが、カオスヘッダーが絡んでくるのでコスモスが立ち向かう」
「人知を越えた悪意」が怪獣保護の障害になり、それでも諦めない心に「超越的な力」であるコスモスが助力する、のは釣り合いが取れますが、何故かそれを防衛軍に向けるので、噛み合わなくなってますよね……。
 >むしろ、そのためのカオスヘッダーさんだと思ったら、出番の無い回の方が多いという……
この辺りちょっと、設計図としてわからないところですよね……本当はそういう作りにしたくなかったが、縦軸の存在を要求されて仕方なく、とかだったのかもですが。

◆ガチグリーンさん
 >「だったらもっと皆と仲良い感じで演じたかった!」と後に語っているのですが…(笑)
健がちょっと突っかかりポジションだったのは、隠し設定もあっての事だったのですね。結果としては、兄弟間のアクセントになって良かったかな、とは思いますが……役者さんは辛いですね。
 >今回の話を観て、この辺りまでは、この設定が生きていたんじゃないかなーと思いました 
最終盤に秘密を爆発させるつもりだったら、そのステップとしてこういうエピソードを置いておくのは、曽田さんはやりそうですねー。
 >元のスーツとの一体感もありつつ、肩などのシルエットの違いで瞬時に強化を理解できるデザイン
最低限の追加アーマーで、シルエットを変える、というのは巧く出来てますよねー。V模様の押し出し具合も好きです。
 >でも話の内容が凄まじすぎて、これではファイブテクターが凄いのか、健が方が凄いのでは…ってなりますよね(笑)
ぶっ飛んでいて面白かったけど幾ら何でも……! とは思いましたが、宇宙人設定が存在していた事を聞くと、その布石だった可能性はありそうですね。
 >普通に良い先生をやっているのが最高ですよね!ここだけで大好きな回です(笑)
イデアとしてはギャグ寄りで、話の展開も粗めながら、銀帝軍幹部のポテンシャルを活かしてくれただけで十二分に面白かったから
いいか! 的な(笑)
 >自信満々に説明するシュバリエ、素直に従う幹部、納得するメドー様の3連コンボ
一応、「真面目に仕事してんの?」と確認しに来たものの、丸め込まれてしまうメドー様は大変面白かったです(笑)
 >5くんは商品化されましたが、こちらは玩具展開は一切行われなったものの
マックスマグマを押しのけてまで登場したので、ギリギリだけど玩具展開あったのかな……? と思ったら、それは無かったのですね。タイミング的には、00年代後半ぐらいからの、最終追加装備の先駆けになっているのも面白いですね。
 >村上克司さんの「戦隊デザインはシンプルであることこそが身上、余計なものをつけ始めたら後戻りできなくなるぞ」
実際、近年のスーパー化も、ごてごての方向性がシンプルな面白みを削ぐ部分は少なからずありますが(今年は開き直ってますが……)《ウルトラ》シリーズなどを見ても、追加アーマーのバランスは考えさせられますね。
 >この後しばらく空いて『ギンガマン』の「獣装光」
こちらは、必殺技と一体化させる、という使い方が巧かったですが、しばらく空いたのは、「パンドラの箱」への意識があったんですかね……その間の模索が追加戦士の方向に花開いた要素もありそうですが。
 >山本先生の参加自体は嬉しいんですが、内容は色々と残念な感じで…
ベテランとはいえ、ただでさえ特撮参加経験が少ない脚本家に、中盤を越えてから、シリーズの鬼門である防衛軍絡みのエピソード、は条件もだいぶ悪かったですよね……もしかすると、昭和的な“悪の軍部”をこそ期待してオーダーが出ていたのかもですが、00年代にこれはどうか、となってしまった感じもあって。
 >(そして『コスモス』も今回のみ、当時はアニメも多く担当していたので仕方ないが残念!)
防衛軍を離れて、別のテーマでもう1本は見たかったので、残念ですね。
 >「統合防衛軍」の描かれ方はちょっと極端なんですよねー 悪役としての分かりやすさ優先というか…
もっと全体が露骨に「腐った軍部」なら話はまた違ったかもですが、言行を見ている限り、使命感による視野狭窄っぽい上で、そこはアイズも割と似た感じのところがあるので頭から否定しにくい割に、描写は雑、という厄介な事になっていますよね……。
 >『コスモス』があったからこその、ネガとしての『ネクサス』なんですよね
いきなり『ネクサス』から見たので、どこに行きたいのか不明瞭な感じがだいぶ引っかかりましたが、今作の流れで見ると、『ネクサス』の初動も、ちょっと違った印象を受けるかな、とは思いました(誉められるかは別にして(笑))
 >副隊長こと西条凪に受け継がれていますし…そう言えば苗字が「西条」なのは偶然だろうか…?
言われてみると、ちょっと怪しいですね(笑)
 >前回が前回だったので2連続の事故感はどうしても出てしまいましたよね(笑)
大火事に消火器で立ち向かってみたけど、やっぱり火事は火事のまま……という(笑)
 >基本フォームのルナはともかく、コロナの存在理由が無くなり(コロナに出来る事は大体エクリプスにも出来る)
ああ、なんか、そんな気はしていたのですが……まあコスモスさん的には、打撃で解決、の一歩先に進めたので、修行の成果が出た感じではあるのでしょうが。
 >名前が名前だけに新作で大きく扱われる機会も無さそうで、可哀想なコロナモード、今までありがとうコロナモード!
今となっては、「ほぼ確実に会議で駄目って言われる名前」になってしまいましたものね……ありがとうコロナモード!(模様は割と好きなんですが)
 >ステイシーが絡めば、カオスなだけじゃなく、本筋のストーリーもグッと進めてくれそうですよね!ホント便利なキャラだ(笑)
悪の組織サイドの事情にがっつり関わっているにも拘わらず、自らヒーローサイドの玩具になりに来てくれるステイシー、凄いぞステイシー……!
 >因みに『仮面ライダー』出演オファーの役どころですが、一応ライダーに変身する役だったそうです
インペラー的な、小市民がライダーの力を得るが……みたいな感じだったんですかねー(はまりそうなイメージとして)。
 >主演のドラマ『昼のセント酒』(簡単に説明すると『孤独のグルメ』の銭湯巡り版、原作者も同じ)
銭湯に縁のあるキャスティングだったのですね(笑)

◆尚さん
 >普通の姿で先生になりきるシュバリェはなるほど確かにダイ!という感じでしたね。
ようやく、同一人物だと納得できました(笑) おっしゃる通り、元ヒーローだけに余計に悪辣な感じが出て、作戦は無茶ながら、メタ的な仕掛けが、大変面白かったです。
 >それにしてもきょうだい先生の都市伝説としての名の馳せっぷりが増しているような(笑)
「きょうだい先生」だからフリーパス! みたいな、謎の存在になってますよね……(笑)
 >後半に女心を弄んでいそうなビリオンが映ったことで、井上先生だ!と確信しました(笑)
同じロマンスでも方向性の違いというか、そっちへ行くと、井上敏樹感が増しますよね……(笑) この辺り、藤井邦夫から、井上敏樹荒川稔久に継承されていく時代の節目、という感は面白いなと。
 >とはいえこの展開で巨大戦まであるとソーラに残酷すぎますから、この回だとやはりなさそうですが。
もしかすると、アイドル企画回的な側面もあったのかもですが、諸々巧く落とし込んだエピソードでしたね。
 >ここまでカラーが強く打ち出された回がファイブマンで既にあったことに驚きましたし、次作への流れも感じますね。
定番を外しつつ、きちっと別のテーゼを打ち込んでくる、というのは実にらしさが出ましたが、次へ向けた動きの中で出来たエピソードだったのでしょうね。
 >「最期に想い人の傍にいることはかなわなかった女と、そこに寄り添うやさしい男」
そう言われると、ヒーローの言葉は届かないながら、学兄貴はきちっと、ヒーローとして看取っているのですね……そしてそれは恐らく、井上敏樹の“いい男・いい女”テーマに繋がっている、と。