東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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9/15付けレス

 ワクチン接種の副反応ぽいもので少々へばっていたのですが、だいたい戻ってきた感。
 本日は『コスモス』感想を書きました。

神去りし後

◆もりみやさん
 >昔は、なんか防衛軍が悪だから対抗しているチームアイズが正義!……というのを、無邪気に受け入れていたような気がします。
『コスモス』の場合、そこはそういう事にしておいてね、という作風と飲み込んだ方がいいのでしょうが、どうしても引っかかるポイントになってしまっています。
 >『グレート』の、ブリューワー将軍が悪だから対抗しているユーマが正義!
アイズとユーマは、そこはかとなく重なる部分のある印象なのですが、今回の西条と将軍の見せ方は、手法がまんまですね(笑)
 >最後はヒーローがかっこよくヒーローして、生きてる登場人物は大団円!と、井上先生のヒーローもの最終回は気持ちいいですよね。
ラストのラストで、キャラクターと見てくれた人達の為のエンタメでいいよね! となるのが好きです(笑)
 >ただ、そのかっこよさと大団円に振り切れすぎて、北條さんの変心が早いのにはちょっとついていけなかったんですが。
北條さんは、さすがにジェットコースター過ぎたところありましたよねー。時間配分に限界があるのと、悩みを描くキャラじゃない位置づけ、ではあったのでしょうが。
 >個人的にはやはり、真魚ちゃんに最後までヒロインで居て欲しかったですが(笑)
実際のところ、真魚ちゃんルートの想定として、アギトに覚醒しそうになる……はあったのではと思うのですが、思い切り持っていかれましたね……(笑)
 >新しいことをやる枠と、過去ファンに目配せをする枠とで分かれていたという印象は、ありますね。
クウガの後継としてのアギト、メカ系ライダー要素を持ちつつ《メタルヒーロー》の流れも取り込んだG3、昭和ライダーに寄せたギルス、と3ライダーの配分も巧かったですよね。
 >過去シリーズファンの本格的な離別が始まったのは、明確な悪人まで「仮面ライダーを名乗る」ようになった『龍騎』からだった印象です。
今でこそ人気作として確固たる評価を得ていますが、スタート当初はかなり嫌がられていた記憶が、私もあります。
 >書ける人を酷使し過ぎて結果的に使い潰してしまう感じになってしまう
響鬼』辺りでさすがに反省したのか、しばらく減少傾向でしたが、近年またちょっと気に掛かる形になっているのは、不安なところですね……。
 >どこかモヤモヤした終わり方になったり、尻すぼみになったり、何らかの概念的な戦いになったり……。
器は倒したけど、真の悪の魂は不滅だ! みたいな作りですよね……それはそれで、考えさせられる部分はありましたが。『アギト』は割と、それに近いイメージを狙った感じですよね。
 >そもそも、今作の敵が神や天使なのも、いかにも石ノ森氏が好みそうなモチーフを選んだという印象ですし……
私もあまり石ノ森さんは通っていないのですが、『クウガ』の次に何をやるのか、において、一度、石ノ森さん的なモチーフを真っ向から取り込む、という意識はあった感じですよねー。
 >「“神(原作者石ノ森氏)”亡き後の世で、今後“アギト(新たに生み出される仮面ライダー)”が
 >“人々(視聴者)”に受け入れられるかわからないが、それでも私達は“生きていく(作品を作り続ける)”」
ああ、『アギト』の構造そのものが、メタ的に見た時に「《平成ライダー》宣言」になっているのでは、というのは成る程、大変面白い見立てです。この見立てを、虚淵さんの石ノ森作品への意識があったという『鎧武』に適用すると、またちょっと面白いですね。