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恋とはどんなものかしら

地球戦隊ファイブマン』感想・第17話

◆第17話「文矢の交際宣言」◆ (監督:長石多可男 脚本:藤井邦夫)
 北極の空に銀帝軍敗北のメモリーを映し出した皇帝陛下は、星川兄妹の信頼と団結を崩せ、と命令。
 「奴ら兄妹は互いの弱点をカバーしあっている。付け入る隙は滅多にない」
 「隙がなければ、作り出すまでよ」
 かくして一策を講じたドルドラは地球人に変装すると、蛍光グリーンのジャケット姿になった文矢(今回から5人とも夏服に)と後楽園ゆうえんちで偶然の出会いを演出し……
 「ミドリ……母さんと同じ名前」
 エグいよ!!
 というわけで、女性敵幹部素顔イベント回で、文矢の籠絡をはかるドルドラさんが割とノリノリで遊園地デートできゃっきゃうふふし、普段の格好が格好だけに、え? これ、ドルドラの変装だよね……? となってしまったのが、良かったのか悪かったのか(笑)
 まあ勿論、この手のイベント回は、折角なので女優さんの綺麗なところを、という狙いがあるでしょうし、長石監督らしいスタンスでもありますが、それはそれとして、「死に別れた母の面影を感じる」という口説き方はどうなんだ、文矢。
 場合によっては秒で30メートルほど間合いを取られるところだったものの、思惑通りのドルドラミドリは地球人女性になりきって文矢と遊び回ると、油断したところにクモルギンをけしかけて子蜘蛛を取り付ける事に成功。
 その夜、マグマベースに戻った文矢は子蜘蛛を通してクモルギンの操り人形と化し……先日、ファイブマンのアジトを探して大騒ぎしていた事を考えると、これを使って基地の場所を探り出せた気がしないでもないのですが、社長命令が最優先です!
 子蜘蛛に操られる文矢は表向きは全くいつも通りだったが、20年の歳月を共に過ごしてきた兄妹はその行動の端々に違和感を覚え(Aパートに布石あり)、その夜――ナイフを握りしめた文矢が学に襲いかかり、場面が切り替わると一夜が明け、うつろな表情の文矢は岩壁に立つミドリに、兄妹を始末した証拠として変身ブレスを手渡す。
 「さあ、今日はどこに行こうか」
 「……そうねぇ……この海の向こうに行きましょうか」
 ミドリの手を離れたハンカチーフが吹き付ける強風に煽られて舞い、ミドリ=ドルドラの悪意が明らかとなり、文矢の洗脳も十中八九解けているであろう茶番劇でありながら、台詞回しも映像も恋人同士の睦言として成立させているのが、物凄く長石多可男×藤井邦夫!
 凄いよ!
 「この海の向こう?」
 「行ける?」
 「……行けるさ。行けるに決まっている」
 文矢はぼんやりと崖っぷちへ向けて歩んでいき、背後でほくそ笑むミドリであったが、飛び込んできた健がブレスを回収。文矢も既に子蜘蛛に操られてはおらず、洗脳文矢が癖までは再現できなかった事から異変に気付けたのだと家族の絆を示す種明かしは、文矢が末っ子というのも効いて、綺麗に着地。
 ……まあ、兄妹が云々というよりは、ほぼほぼ親目線ですが。
 初の挿入歌バトルで個人武器をアピールしながら戦闘員を蹴散らし、改めて揃い踏みを決める変化球から、なんだかいつもより顔色の悪い気がするザザを蹴散らすと、残った蜘蛛は変幻自在のコンビ攻撃から一斉射撃でビクトリー。
 ゴルリン15号が召喚され巨大クモルギンが誕生すると、いつの間にか黒がセンターに収まっているダイジェスト作劇から「兄妹の絆の力を知れ!」で超次元ソードが炸裂して、ドルドラのハニートラップ作戦は失敗に終わるのだった。
 兄妹は5人揃って海を見つめると幼い日の事を思い出し、回想にアーサーが出てくるならアースカノンを使って欲しかった部分はありますが、兄妹の絆を強調するエピソードだったので、コンビネーションアタック優先になった感じではありましょうか。
 女性幹部の変装回としては、オーソドックスな内容と出来でしたが、ドルドラの、セクシー系ではないが、どこか妖艶な要素を纏うキャラクターは引き続き面白いところ。
 次は是非、ビリオンも地球人に変装して数美姉さんのナンパを!