東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
旧ダイアリー保管用→ 〔ものかきの倉庫〕
特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)
HP→〔ものかきの荒野〕   Twitter→〔Twitter/gms02〕

熱いハートとクールな魂

仮面ライダードライブ』感想・第9話

◆第9話「どうすればクールボディになれるのか」◆ (監督:金田治 脚本:三条陸
 「俺、分析しながら敵を攻撃してるぞ。何も考えないで、両方出来る!」
 それは、受け入れちゃ駄目なやつじゃないかな、進ノ介……。
 不審な広域出火事件を調査していた特状課は、電気を操るボルトミュードと遭遇。子供を苦しめるボルトに対して怒りが頂点に達した進ノ介は、クールにタイプテクニックを発動する事に成功し、緑色に。
 タイプワイルドを経ているのでだいぶ慣れてきましたが、かなり大胆なデザインのフォームチェンジが続きます。
 胸部というか喉元にタイヤが嵌まっているせいで首の動きが制限されるのか、シフトカーの交換がし辛そうだったり、あまり、技巧派には見えないものの、瞬時にメカの構造を見抜き、精密機械のように判断・行動できるタイプテクニックの力により、ドライブは器用に背面撃ちしながら子供の救出に成功。
 逃げるボルト&助手ミュードの退路をテクニックトライドロンが塞ぎ、マジックハンドで車投げ。
 「折角の試運転だ! もうひとっ走り付き合えよ」
 緑ドライブはロードローラーを用いると、ボルトを重力の檻に閉じ込めてドア銃を撃ち込むが、「僕は……僕は、死なないよ……」と不審な言葉を残してボルトは爆発。
 逃亡に成功した助手ミード103はハートのもとにたどりつくとボルトから受け取った謎パーツを託して消滅し、次回――ハート様、降臨?!
 うーん……どうも全然入ってこないエピソードだったのですが、『ドライブ』全体の演出ラインと金田監督の作風が噛み合わなかったというか、ある種のお約束である「金田監督回なので生アクション多め」も、メタ前提を飲み込んだ上でなお浮き気味になってしまい、進化前とはいえロイミュードと正面から格闘する霧子、は幾らなんでも無理があった感。
 また、くどめの顔芸連発もテンポを著しく破壊し、なんだか無理してやっている気配さえ漂って、あれこれ雑味が多く感じてしまいました。