東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
旧ダイアリー保管用→ 〔ものかきの倉庫〕
特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)
HP→〔ものかきの荒野〕   Twitter→〔Twitter/gms02〕

ちょっとバタバタ

 しており、さくさく気味で。

仮面ライダーアギト』感想・第13話

(※サブタイトルは存在しない為、筆者が勝手につけています。あしからずご了承下さい)
◆第13話「サバがいい」◆ (監督:田崎竜太 脚本:井上敏樹
 知っているか!?
 魚の口に指を突っ込むと、なんとなく鮮度がわかるという!
 翔一くんが自家流の目利きを披露している頃、リムジンの男・沢木は、殺人事件に関して不起訴処分となり措置入院の身の上にあった謎の青年の病室を訪れ……謎めいたキーパーソンが精神病院の中、というのが凄いですが、その青年は、ひたすら紙で船を折っていた。
 「太古の時代……船に乗って、この世の終わりを乗り越えた人間が居ました。君も、船に乗りたいですか?」
 「……いや。俺にそんな望みはない」
 「では、あなたは何を望みますか?」
 「ただ……知る事。人を知る事。自分を知る事。全てを、知る事」
 両者のやり取りは神秘的なライティングに彩られ、今作の方向性といえば方向性ですが、さすがにちょっとくどい見せ方。
 一方、氷川くんに殴り飛ばされた北條さんはなんだか気持ち悪い感じになっており、正面からにこやかに激励されて動揺する氷川くん(笑)
 小沢はレポート提出の名目で、北條を殴った際の顛末を氷川に事細かく繰り返させては喜びを噛みしめ、一発殴られただけで、冒頭から5分以上、場をさらっていく北條透、恐るべし。
 最近すっかり氷川くんと仲良くなっている河野刑事が2年前の真魚父殺害事件の担当であった事が明らかになり、氷川くんに説明する形で振り返られる事件。
 風谷教授の死因はまるでアンノウン犯罪のような不可解のものであったが、事件当日に行きつけの喫茶店真魚父と口論していた中年男性が目撃されており、河野はその男を重要な容疑者と考えていた……が、その足取りは杳として掴めておらず、完全に、初動捜査を失敗しているパターンでは?!
 空き家となっている風谷家を訪れた河野と氷川はそこで真魚と出会い、ほのぼの父娘回想で親子仲の良さを印象づけると共に、真魚ちゃんのヒロイン度を上げていくのが手堅い。
 3人はそこで、柱の中に隠されていたビデオテープと謎のボールを発見し……ここまで回想シーンでは善き父親として描かれていた風谷教授、まさかの、身近な場所にビデオメッセージを隠してしまう系父親だった?!
 だ、大丈夫……? 人倫にもとる超能力実験の記録映像とか残されていない?! と不安が募る中、新たなアンノウン事件の被害者が発見され、伸縮自在の尻尾を伸ばして標的に毒を打ち込むサソリアンノウンの次なる標的は、風谷真魚
 アンノウンの行動基準はいまいちわかりませんが(担当制……?)、いよいよ真魚ちゃんが狙われる緊迫の展開で、翔一くんはアギトに変身するとソードフォームへ。
 手斧を構えたサソリアンノウンと激しく得物をぶつけ合うバトルで、前回のパトカーに続き戦闘シーンにアクセントを加え、空中に飛び上がると必殺の一撃を放つアギトだが、虚空から盾を取り出したサソリにその斬撃を受け止められ、登場2回目にしてまさかの処刑ソングキャンセルを受けた剣アギトは、サソリ毒を打ち込まれて変身解除。
 装備武器が完全にドクトルG(『仮面ライダーV3』に登場する、デストロンの大幹部)なサソリアンノウンですが、前作にもバッタ兄弟が居たので、それを踏まえたオマージュでありましょうか。
 カニレーザーならぬサソリレーザーは残された真魚へとその牙を向け、大ピンチでつづく。