東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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4/29付けレス

 『ターボレンジャー』クールダウン中に付き、本日レスのみ。
 ……そういえば、『ライブマン』の簡易総括を書くと言って書いていない内に『ターボレンジャー』が終わってしまった(つまり半年経った)わけで、さすがにどうかと思うのだ私よ。
 一つ『ターボ』を見終えて思ったのは、『ライブマン』は「ヒーロー」と「悪」の設定、『ライブマン』における「ヒーロー」とは何で「悪」とは何か、がしっかり構築できていた事が物語における劇的対立を鮮やかにし、相互に補完を繰り返す事で、テーマと結合した積み重ねをエピソード単位から年間単位へとスムーズに反映させる事に成功していたのが、出来の良さとして光るところだったなぁと。

未来にアクセル

◆ガチグリーンさん
 >2万年も苦しんできたヤミマルの心の内を考えれば急に愛せとか使命とか言われても拒絶するのは当然の帰結だと思いますし
ここを外すと致命的にぐだぐだになりかねなかったので、この点をどさくさ紛れになぁなぁにせず、ヤミマルの強い意志として貫いてくれたのは、さすがの判断でしたね。
 >まあ子供の頃はヤミマルも早く仲間になれや!くらいの感覚で観ていた気がするんですけど(笑)
今見ると、この“面倒くささ”が持ち味ですが、面倒くさいといえば、実に面倒くさい男ですからね……(笑)
 >当初は単純明快を目指した『ターボ』の作風からは乖離してしまいそうで難しいところではありますが…
終盤に入ってどうしても、シンプルな筋立てを貫きたい部分と、それはそれとして悪のドラマも盛り上げたい気持ちとが、作品としてちょっとジレンマになってしまった感じはありますね。
 >どうでもいいけど、この封印、流れ暴魔がいなかったら、どう解くつもりだったんだろう…と気になりました(笑)
嫌がらせに流れ暴魔を指名しただけで、人間50人、とかでも代替にはなったのかな、と(笑)
 >まず最初にキリカの事かよ!ヤミマル本人はついでかよ!
まあヤミマルには、随分げしげしと蹴られましたからね……(笑) 力との因縁も、ヤミマルとキリカに分散してしまったところはありますよね。
 >(鈴木Pによると)枠移動がなければ登場しなかった「流れ暴魔」設定、森下さんが演じなければ、もっと扱いが小さい予定だったキリカ等
孤高の喧嘩番長としてのヤミマルのポジションが強調されてキリカがそこに並ぶほどではないとなると、力×ヤミマル、のライバル関係に注力しつつ暴魔と戦っていく感じの想定だったんですかねー……その方向の野球回はちょっと見たかったです(笑)
 >まあ武部Pの特撮次回作に期待するとしましょう!(また白倉Pが駆り出される状況になるようではまずいので)
この辺りのコネクションが現役の内に、期待したいですねー。
 >それでも充分に綺麗で、何度も観てる『セブン』『Q』ですが、毎回新たな感動があります
画質が良くなったり画面が大きくなったりすると、これまで見えてなかったものが急に目に入って、これはそういう意図だったのか! というのが、腑に落ちる事ってありますよねー。地デジ化に際してTVを新調した時は、好きな作品を見返して色々と感動があったのを思い出します。

◆Gimmickさん
 >「『ターボ』と『ファイブマン』はマンネリの極致」なんて言われてますが、思ったより、寧ろ期待以上に面白く観れたので概ね満足です。
あまり話題に出ない印象の作品なのでハードル低め設定だったのはありますが、身構えていたよりは私も全然面白く見る事が出来ました。後、ことマンネリという点に関しては、意識的に変化を加えようとしているのが随所に見えて、これも90年代へ繋がっているのだなーと(設定的には、いわゆる杉村ファンタジー戦隊の先駆けといえますし)。
 >ただ、改めて『ライブマン』の完成度の高さを実感しましたね。
ライブマン』がまさに、「ヒーロー」とそのネガとしての「悪」の対比がバッチリな作品だったので、差が目立つところは出てしまいましたね。
 >まぁ、変に復活されたら余計に話がグダつきそうなので英断だったかもしれませんが。
石橋さん好きとしては残念でしたが、あそこにレーダまで盛るのは、諦めて正解ではありましたよね(笑)
 >28話にて、夜の街をパトロールしてた時に少しだけ流れてたのを覚えていますでしょうか。
あの時の挿入歌でしたか。スペシャル感と爽やかさが出て、良かったですね。
 >来週からは初『ファイブマン』か、80年代最初に戻って『デンジマン』か、どちらに転んでも管理人様の感想を楽しみにしてます。
ありがとうございます。どうせなら『ファイブマン』も見たい一方、久々に80年代初頭の刺激も欲しかったりしています(笑)
 >細かい訂正で申し訳ないのですが、ズルテンの声は「梅津秀行」さんですよ。
うわっと、ありがとうございます! 梅津さんと宇垣さん、たまに脳内で仕事が混ざる事がありまして……。

◆myouさん
 >毎週、ターボレンジャーの感想を楽しく読ませていただきました。お疲れ様でした。
ありがとうございます!
 >流れ暴魔の扱いで話をどちらにも転がせるようにしておいたら、話があやふやになり劇的さが物足りなかったターボレンジャー
後年の作品でもままありますが、もう少し早く、流れ暴魔との融和路線を決め打ち出来ていれば……というのは惜しかったですよね。
 >どちらもいい所があるのでほんのり好きな作品ではあります。
なんとなく、『ターボレンジャー』は『マスクマン』を下敷きに意識する部分があったのかな、と思っているのですが、個人的にどちらも、大手を振って人にお勧めする程ではないも決して嫌いではない、というそんな位置づけになりました。
 >最終回は前の3作がほろ苦い終わり方だったのもあって、明るくて希望にあふれた終わり方を見れたのは満足できる最終回でした。
ああ確かに、ビターな部分のあるラストが続いていた中で、エンディングの明るさと爽やかさは、当初のコンセプトを貫いた感じで、最後に今作を象徴する形になって良かったですね。

◆尚さん
 >主人公サイドは長らく腹が決まってなかったためにここで存在感を発揮することができなかったのはもったいないポイントだなと。
なんとか人間の心を取り戻させようとずっと呼びかけていたわけでもないので、ターボレンジャー側の心境の「変化」が劇的に描けなかったのは、残念でしたね。
 >別にヤミマルとの三角関係的な意味合いではなくこの二人の交流もこれまで丹念に描けていたら
力との劇的対立の相手として、ライバルとしてのヤミマルと、ヒロインとしてのキリカに、ウェイトが分散してしまったところはありましたよねー。作品コンセプトとして、掘り下げにくさもあった感じで。
 >キリカ相手にかなり早い段階で「俺たちの青春は終わった!」
あれはかなり、いきなりそれなの?! なインパクトが強かったですからね……(笑) なかなか上書きが難しかったなと。
 >ヒーロー適性が高く、このあたりは80年代戦隊らしさだなーと思います
ヒーロー側の未熟さをドラマとして意味づけていく、というのが戦隊で出来るようになるのは、90年代に入ってから、というのはやはりあった感じですね。
 >この頃の戦隊の「青春」というものへの共通テーマ的な意識はどこからなのかは、確かに気になるところです。
昭和スポ根文脈の継承を含め、時代的なものもあったのかもしれませんが、同期の《メタルヒーロー》シリーズとも一線を画しますし、今見ると面白い部分ですよね(笑)
 >山口先生とのあれこれやもっとメンバーの学生生活で物語を広げていくのも新鮮だったかも知れませんね。
舞台設定の割に山口先生の出番が少なかったのは意外だったのですが、戦隊文法と学園物の噛み合わせはなかなか難しいところはあったのかもですね……後の『メガレン』でもいまいち使い切れない感じがありましたし。
 >登場人物には基本的に好感は持てましたし、明るめの作風自体も悪くなくて。
エピソード単位のまとまりは良いですし、基本さっぱり系の味付けは、嫌いではない作品となりました。
 >マンネリとも呼ばれるこの頃の作品の様々な試みも、後のシリーズに確実に生かされてるのだろうなと感じます。
青春と並ぶ軸であった「科学」から距離を取って、伝奇・ファンタジー要素を押し出したのは、90年代前半への影響は見えますし、そういう試みの部分も面白かったですね。