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12/7付けレス

 本日は『ウルトラマンG』感想を書きました。最終回。

鬼滅の呼吸

◆久仁彦さん
 >終盤まさかの展開に著者・読者ともに翻弄されるライヴ感を堪能できる1冊でした。この辺雑誌連載しか読めない味ですね。
あの辺りを著者が素直に告白した事で、終盤に一段上の面白さになりましたよね。
 >とりあえず「力道山許さん!」というメッセージを胸に刻んで生きていきたいと思います。
力道山は本格登場した途端に、イメージの悪い話から始まる、とか、バイアスの掛かり方はいっそ潔かったですね……(笑)
 >夢枕獏東天の獅子
夢枕獏の格闘小説は、未体験ジャンルでちょっと気になっているので、いずれ読みたい棚に入れておきたいと思います。明治ぐらいまで遡ると、フィクションとしての距離も取りやすそうですし。

◆ひらりぃさん
 >私も鬼滅は原作未読でテレビシリーズのみを視聴したのですが凄く嵌るほどではないけど丁寧に作られてて面白いという感想です。
企画として、どこまで視野に入って動いていたのかわかりませんが、非常に腰を据えた作りで、アニメが原作と向き合っている感じが滲み出ているのは、いいところでしたね。
 >今年に入ってからは幼児~小学生までに人気が広がって社会現象化してて凄いですね。
先日出先で、たぶん煉獄さんの法被を着た少年を目撃して、おおぅ、と思いました(笑)
 >キッズに受けた理由として、子どもから見て魅力的なアクションや技が沢山あるからという分析があるのですが
修行の段取りをじっくり描いた割に、技は結構システマチックに出るんだな……と見ている時は思ったのですが、シンプルな魅力になっている部分はあるんですかねー。
 >それって戦隊やライダーはできていなかったのでしょうか
この辺り、なりきりアイテムのスペシャル感で売ってきた玩具のゴテゴテ路線が、“刀”という、新聞紙グルグル巻きで代用できる元型的ガジェットからの広がりに負けた部分はあるのかもですね……。
 >(バンダイの方はDX日輪刀が売れているのでウハウハでしょうけど)
なんだかんだ、バンダイに余裕が無いとあれこれ困るので、お金が回るのはいいことですね……!

◆インザファイトさん
 >子供に受け入れられやすいように過剰でも顔芸やギャグ描写
児童層にウケている、と聞くと、顔芸路線というのはやはり有効な手法なのだな、と改めて納得を。
 >それ一辺倒にせずしっかり幕間にほのぼのとしたシーンを入れることで空気を緩和させ
シビアな展開が続く一方、緩急をしっかり付けてくる辺りは、確かに印象的でした。
 >深いメッセージ性(特に命や心、絆など人間の根幹的な部分)のあるドラマを構築するにあたってどうしてもシリアスな要素は必要になるのかなと。
やり方はそれぞれありますが、「死」の影をはっきりと描く事で「生」の輝きもはっきりとする、というのはありますよね。その苛烈さと向き合っているのは、今作の魅力の一つなのだろうな、と。
 >倒すべき存在として周囲から認知されている禰豆子(ヒューマギア)を炭治郎(或人)が守り、
 >人々に受け入れられるように解決策を探すために戦う物語、と言い換えると話の構造としては似ている気がするのですが...
『ゼロワン』の場合はそうなぞらえると、いつ人を襲うかわからない鬼をなんとなく野放しにして、人々もなんとなく流していて、いざ問題が起きると無惨様に全責任を押しつけて言い逃れする、みたいな作品なので、やはり根本的に「社会の中の鬼」に対するシビアさが足りなかったんですよね……。しかも『ゼロワン』世界では、鬼を産み出したのは無惨様ではないというおまけ付きで。
 >クウガや鬼滅はグロンギや鬼を基本話し合いの通じない敵とすることで、その辺りをすっきりさせているところもあるのかなと。
クウガ』の場合は特に、そこにこそ作品のテーマを置いているので、設計図の上手さだなーと改めて。
 >その主人公サイドと敵サイドでの話し合いからの裏切り展開を書いた「チェンジマン」、更にそこから踏み込んでラスボスすら説得しようとした「ライブマン
戦隊の場合はやはり、シリーズを重ねている事で「基本フォーマットから派生したパターンの試行錯誤」がやりやすいのが、強みだなと思います。

◆鷹Deさん
 >所々に入れ込んでくるアクションが唸るものがあるので、これはヒットするわなぁと思いながら見てました。
鬼の特殊能力の見せ方の面白さと、基本の技を炭治郎が色々と「工夫」して使っていく、という構図が鮮やかで、成る程の凝り方でした。
 >基礎フォーマットが王道ながら時々スパイスのように独自性が入ってくる作品はヒットしやすいというのが個人的持論です
今作、コア部分のテーマ「家族愛」が普遍的かつ、それを丁寧に描いた上で、作品独自のスパイスを入れていく案配、というのが良く出来てますよねー。
 >なので特撮ヒーローもストーリーも当然大事ですが、アクションも負けずに頑張れと思いましたねw
もしかすると、『鬼滅』が児童層にもヒット、というのは、特撮ヒーロー作品における「ガジェットをどう売るか」の部分の見せ方に、変化を与える事もあるかもですね。シンプルな装備品と、工夫した見せ方、というか……そう考えると『ルパパト』のビークルは改めて、ロボの武装にするより人間大で装備している時の方が映えたなぁと。

◆藤村さん
 >家の近くに小学校が多い関係上秋口は毎休日に大音量の紅蓮華が聞こえてきてノイローゼになるかと思いました(笑)
そ、それは、災難でしたね……。短期間にどかっと見たので、私は現在、OPのサビの部分だけ、頻繁に脳内でリピートされています(笑)
 >序盤は展開が遅くて大丈夫かと思いましたが、そのお陰でアニメの尺だと丁寧に作れたのかも知れないですね
企画的にどういう皮算用(初期時点でどこまでやれるのか)だったのかわかりませんが、人気キャラを出すために序盤を駆け足、みたいな事がなく、炭治郎-禰豆子の関係性をじっくりと描けたのは、アニメとしても巧く行った感じでしたねー。
 >「無体に強い敵を根性で倒す」というあたりの熱さとシンプルさが子供にも受けたのかなと思います
戦闘中、“頭を使う(「考え続ける」と「諦めない」を繋げる)”事にこだわりつつ、トリッキーな頭脳バトルにまではしない辺りのバランスも巧かったですね。

◆ログラムさん
 >少年漫画の王道とは何か、王道が何故王道として愛されるのか、を凄く分かっており、
 >その上で作品独自の芯をしっかり持っていたという点では評価に値する作品だと思っています。
きちっとした作りの作品でしたが、芯のテーマが「家族愛」というのは、少年マンガ、として以上に広いフックになりやすい面はあったのでしょうね。そこの描き方が非常に丁寧で、好感の持てる作りですし。
 >柱の出番が増えるに連れてだんだん炭治郎達の掘り下げは消化不良に感じていったところもあり……。
その辺りは、週刊連載マンガは生き物って感じですね……
 >同じufotable制作の『Fate』シリーズは大好きな作品で、制作会社の功績が大きく取り上げられがちなのも割と納得だな、と……。
Fate』関係はノータッチなのですが、良い評判は聞きますし、そういう経験と実績があったのですね。
 >12/9(水)から12/23まで『超劇場版ケロロ軍曹』一作目がyoutubeで配信されます。
情報ありがとうございます。3は面白かったので、タイミングが合えば、見てみたいと思います。

◆尚さん
 >モノローグがむちゃくちゃ多いのも、シリアスな局面なのに思いきった崩しが入るのも
ぱっと見の印象で、主人公は寡黙なタイプかと思っていたので、アニメでちょっと驚いたところです(笑) あと、崩しの入れ方が、割と懐かしい少年マンガ感ありましたが、原作もそういうテイストなんですね。
 >妹を救おうと必死で土下座したらいきなり罵声を浴びせられるのも、原作そのままです。
あそこは掴みとして強烈でしたね。こういう物語です、という見せ方が鮮やかだったなと。
 >原作だと淡々としてたり静かに見えていた場面でもだいぶウェット寄りだったりドラマチックな描写になっていたりして
感情の起伏をかなり明確に描く作品でしたが、その辺りはアニメ版の味付けが結構出ていたのですね。
 >バトル場面は原作で伝わりづらかった動きがアニメでわかりやすくなっているという意味はわりと目にする気がします。
視点の移動とか、スピード感とかは非常に、アニメの醍醐味を活かしている感じでしたね。
 >炭治郎の生真面目さと素直さゆえに、基本的にとてもやさしいのにたまに結構ひどいことを言ってたりするのはわりと好きです(笑)
柱会議前の、(こいつ、知性も理性も感じなかったのに、ゴリラじゃなかったの……?!/意訳)とか好きです(笑)
 >原作のエッセンスも決して損なわれていないアニメなので、人気になったのもやはりまずは原作の魅力があってのことだろうなぁと感じます。
アニメ後の原作の売れ方からしても、原作の魅力と、腰を据えて作ったアニメの出来と、実にいい化学反応だったのでしょうねー。