東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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10/11付けレス

 本日は『ゴーカイジャー』感想を書きました。消費カロリーが高くて、今日明日に分割で。

ララバイララバイおやすみよ

Beniさん
 >ギルドスやブッチーの正体についてもう少し踏み込んでいくと、「作られた存在の悲哀」だとか「人とロボットを分けるものは何か」といったところにも行けそうに思え。
急に出てきた正体でありながら、作品のそこまでの要素と上手く繋げていく事で違和感を減らし、テーマ的な奥行きも垣間見せるレベルで持ち込んでくるのは、曽田さんの豪腕ですよねー。
 >特にコロンさんは、ゼロワンより余程シンギュラリティに到達してないだろうか、と思う今日この頃です。
サブ的なテーマが、メインテーマにしている作品よりよほど噛み合ってしまう、というのはたまにありますが、「科学」「命」というテーマとコロンさんの存在の繋がり方は、今作の厚みに貢献度高いですね。

◆ピンクまさん
 >そこを救うのが聖母めぐみ(この表現は非常にしっくりきます笑)というのが初登場回を拾いつつ納得の流れ。
ライブマン』の「救う」面を体現して、それに上っ面でない説得力を持たせているのが、めぐみさんは素晴らしいですねー。
 >そもそもブッチーは登場の時点でライブマンの空気にそぐわないキャラで好きではなかったし
違和感があったのをそのまま宇宙の天才として散らせるのではなく、違和感があって当然だった、というのを物語として成立させたのは、実にお見事でしたね。ギルドスとの対比も上手くドラマ性を盛り上げましたし。
 >しかし、都市が破壊される映像のバックにパラダイス銀河は確信犯としか思えない(笑)。破壊は喜劇だ!
脚本陣もさる事ながら、山田監督が抜け、前作に続いてほぼ二人で回している鬼のような状況で、長石-東條、両監督の演出がテンション落ちないのは、非常に大きいですね。
 >このような当時の人気曲がちらほら流れる本作ですが、最後は尾崎豊の卒業が流れることを期待したい!
今回、一足先にブッチーがビアス様から卒業する、という形で描かれたのは作品のテーマを補強して良かったですよね。

◆ヘイスタックさん
 >生きているのと同じならばそれもまたライブマンの救うべき”命”である、という事なのでしょうね。
元々、豊かな感情を見せるキャラクターでありましたが、その感情ゆえに「記憶」「涙」「命」が上手く繋がって、どこの小林靖子だ、みたいな(笑)
 >「競争社会に参加すらさせてもらえず、非行に走る落ちこぼれ」と再定義する事によって物語の枠内に収めてみせ
 >(単なる流行り物便乗だったローラースケートを暴走族に繋げてくる発想にも脱帽)
ここで改めて、ライブマンの土台にあるエリート性が引きずり出されたり、青春の負の側面が炙り出され、そこから「音楽」で壁を突破しようとするめぐみとか、この辺りが今作はホント冴えますね。
 >相変わらずどんなネタであろうと必ずメインテーマに繋げてしまう手腕には感服させられます。
ライブマン』は物語の軸が強く、どうすれば『ライブマン』になるのか、を早めに確立できたのがやはり大きいですが、そこへの繋ぎ方が本当に巧妙ですよねー。

◆鷹Deさん
 >私は世代の戦隊だったので何度か周回してましたからちょくちょく見ながら感想だけ読んでましたが、新鮮で面白かったです。
ありがとうございます。最終的には、食わず嫌いを克服して見て良かった作品になりました。
 >ウェンディーヌとフラビージョに関しては生きていて、VSアバレンジャーで再会というものになってます。
なんか中途半端だな……と思ったら、そういう事でしたか。この時期の、恒例の仕掛けだったのですね。
 >シュリケンジャーは今のところ唯一の変身前の生身が登場していない追加戦士な訳ですが
素顔を隠している、というのはどうしても、基本、キャラに親近感を持たせていく戦隊の作劇とは相性があまり良くない感じですよね……ある意味、シュリケンジャーのあらゆる面を進化させていくと、ゴセイナイトになるのかもですが(笑)
 >...一応赤レッドもシュリケンジャーライン...なのかな?w
善玉サイドではあるものの、素顔(?)を見せないので微妙な距離がある&完全に信用していいいのかたまに不安になる、というのはちょっと似てますね……(笑)
 >2つの戦隊を最終的に繋げるというのがコンセプトにあったことが御前様がしっかりストーリーに繋げられたかなという印象です
今作はある程度のゴール設定が初期からあった分、最終的にその媒介として御前様が収まったのは、大きかったですね。
 >ノリは前作より抑えてストーリーは前作よりガッチリした感じになったかなと。
この辺りはシリアス成分を付加したゴウライジャーが上手く機能したところで、(主に一甲が)面倒くさい部分はありつつ、皆が一斉に同じ方向に走りすぎずに、適度にストーリーを引き締めるスパイスになった感じがありますよね。
 >管理人さんはそちらではない感があったので、合うかな?と心配でしたが楽しめたようで良かったです
嗜好からいうと外れている部分はありつつ、色々と見所があって総合的には思った以上に楽しめて良かったです。

◆中吉さん
 >00年代戦隊ではどちらかというと評価は下位になりそうですが、前作次作と比べると印象は悪くないみたいですね。
“追加戦士を含めた新たな商業展開の模索”が『ガオ』『ハリケン』『アバレ』を三部作めかしているとは思うのですが、大雑把にいうと『ガオ』は突き抜けすぎて、『アバレ』はひねりすぎて、『ハリケン』はその中間ぐらいの案配が見やすかったのかなーと。
 >私も焼き鳥回やアイドル回レベルの単発日常回が終盤前にもう一本ほしかったなと思いました。
折角の職業設定が中盤以降にほとんど消えてしまいましたし、もう一押しあると良かったですよねー。
 >御前様とシュリケンジャーに物語が圧迫されて終盤はキャラ一人一人に手が回りきらなかったのが残念
後半、御前様とは? シュリケンジャーとは? の方向に偏ってしまって、キャラ回をやりきれなかったのは惜しかったですね。この辺りは“謎”で引っ張る物語の難しさも感じるところです。
 >おっしゃる通り『ハリケンジャー』としての魅力は十分詰まっていたと思うのでそこは嬉しかったですが。
最終的に、今作の面白いところはどこか、というのを外さずまとめてくれたのは、非常に満足でした。

◆もりみやさん
 >やるべきことはやりきった最終回に、エピローグは大変さわやかで良かったですね。
『ハリケン』のいいところが濃縮されて、消化不良感が無く気持ち良く終わって良かったですねー。
 >特に、前話ラストで大いに盛り上げておいて、いざ敵地に突入するとあっという間に敵地壊滅、という流れは2話連続でしたし…。
ここは前後編作劇の悪い形が出てしまって、ちょっと残念でしたね。アレを見上げる旋風神の勇姿は格好良かったんですが。
 >ゴウライの生存&救援などは欲しかった展開ですし
ある意味で、わかりきったゴウライジャー復活をどう描くがポイントでしたが、そこが凄くはまったのが良かったなと。
 >暗黒七本槍の勢揃いに関しては、視聴者/スタッフも、一度は見たかった/やりたかった絵でしょうし、もう少しここに焦点が絞られても良かったな。
敵関係のやり残し感がこれでだいぶ解消されて、さっぱりしたのが良かったですよね。七本槍内部の因縁と同じく、ハリライジャーから因縁もすぱっと断ち切ったといった具合で。
 >タウ様は逆に、見慣れない着ぐるみに変わるし声も変わるしでキャラクターの連続性が失われてしまったのは惜しかったなぁ、とは。
基本置物系でキャラ的な掘り下げは特に無いまま最終回のドタバタの中で話のついでみたいに始末される、一昔前のラスボス像というか(笑)
 >『ハリケンジャー』という作品世界としてはここで亡くなっている…と、受け取っています。
御前様に殉じた、という解釈も美しくありますよね。最後の最後、私怨へのこだわりよりも、若者達に未来へ繋がるスイッチを押させる事を選んだ、と見るとまた格好いいですし。
 >ハリケンの3人は社会人という表向きの顔を持っていたことが一定のストッパーになっていたように思われ
確かに、劇中世界の「忍者」関係のディテールを序盤に固めた事で、鷹介たちが、ただのはしゃいでいる連中、にならなかったのは今作の一線として機能していましたね。そう考えると、吼太が凄く真面目に働いていたのは、割と大きなポイントだったのかなと。
 >まともに見えるのが社会人してる兄貴しか居らず、他はどんどんやばい人達になっていった小津兄弟との印象の違いに表れているかな?
『マジ』は末弟の学生生活に触れてしまった事で、じゃあ他のメンバーは? となってしまったのが、『ハリケン』とは逆に、序盤のディテールの描き方を失敗した部分はありますよね。
 >そのシーンの撮影時に実際に中に入っていた人は宇都宮孝明プロデューサーだったというどうでもいい話が出てきました(笑)。
スタッフによるエキストラ出演はしばしばあると聞きますが、そんな仕事をしていたとは……(笑)

◆五月サツキさん
 >それでも前を向いて立ち上がる明るさも最後まで変わらず、確かな成長が見えて良かったです。
弱気をきちっと自分たちで乗り越えて、ラスト2話は、成長の要素が上手く繋がって大団円に、というのが良かったですね。
 >最終話で共に戦い続けるところに辿り着けたのは感慨深いです。
霞兄弟はもう一押し欲しいな……と思っていたので、最終回で改めて拾ってくれたのは嬉しかったです。
 >なんでもカブトスピアーはクワガ持ちになる筈が名前を考慮し兄者所持となってしまった為だとか……。
セットでキャラが立っているといえばいえますが、個人で見ると、一鍬はちょっと不憫枠でしたよね……魔剣でぐれる回でもう少し独自路線が出せれば良かったんですが。
 >シュリケンジャーの生死についてですが、私は未見なのですが10 years afterでは二代目が出ているので、個人的には殉職した派ですね。
成る程、そちらで触れていたのですね。
 >実は45話の大場さん演ずる烈堂のみ本物が出ていないことから、シュリケンジャーの正体は彼だったのでは?はという説があります。
言われてみれば、ですが、館長とおぼろさんの会話や態度からすると、おぼろさんと同期ぐらいだったのかなーというイメージが個人的には。後やはり、強さのイメージは合わないですよね(笑)
 >あ、蕎麦屋の人はスーツアクターの三村さんです。
ありがとうございます。割と小柄な方だったのですね。
 >チュウズーボ退場からマンマルバ退場まで20話近くかかっていますし……。
その間にサタラクラは空気になって、むしろサーガインが存在感を増したり、という辺りはちょっとドライになりきれなかった感じはありますよねー。結果として、サーガイン好きにはおいしくはなったのですが……。
 >サタラクラは仮面が外れそうになって焦ったり、嫌がったりする素振りが1回でもあったらもっと良かったなと。実際素顔は本当に不気味でしたし。
サタラクラとサンダールに関しては、この手の振りが用意できなかったのが、惜しまれますね。他の七本槍同様、キャラ配置としては悪くなかっただけに。
 >中盤は本当、三味線にマンモスと販促にやや振り回され気味になりましたね。
色々バタバタやった末に、三味線!? マンモス?! という斜め上もあまりイメージの良くないところで(笑)
 >風雷丸はゴーカイジャーの方が活躍しているような(笑)。
私、ゴーカイオーの“大いなる力”で一番印象深いの、風雷丸なんですよね……(笑) 出番が多いイメージもあります。
 >最終決戦で破壊され、修理されるにあたってハリケンゴウライにシュリケンジャー要素を入れたのだと思うと納得です。
つまりあれは、宇宙統一風雷丸……!
 >おまけコーナーの闇深さには同意です(笑)。
概ねその回の死者の、生前の姿をやたら明るく語るという……。
 >疾風の迅雷の関係だったりと纏めるところはきちんと纏めてくれて、久しぶりに見ましたが改めて面白かったと思える作品でした。
最終的に、コア部分がまとまり、鷹介を中心した若者達の物語性も爽やかに収まって、気持ちのいい一作でした。
 >すっかり可愛いキャラになっていたのでサリー爆散は本当にショックでしたが
今作屈指の、えぐい最期になりましたよね……跡形も残さない爆発そのものが、腹の中に収めたからという伏線になっているのもまた。
 >バスコという役は色々と、主に子供たちからの評判が大変だったそうですが最後までやり切ってくれた細貝さんには感謝しかないです。
あー……(笑) しかしホント、存在感のある悪役で、そこに様々な奥行きをつけてくれて、素晴らしいキャストでしたね。
 >サリーは最後はゴーカイジャー側につきましたが、多分バスコのことはそれでも好きだったんじゃないかなとも。
赤き海賊団を含めて、あの辺りの関係は、主義主張の決裂と、好き嫌いはまた別にある、みたいな複雑さが奥行きを増してましたよねー。
 >それがマーベラスの自立となり、そんなマーベラスを認めたバスコが呼び方を変えと関係性の変化が一気に進んだ回になりましたね。
ある程度、初期時点から完成したキャラだと思われたマーベラスの地金が終盤に見えた上で、その自立が描かれる、という構成は綺麗にはまりましたね。