東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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8/13付けレス

 本日は『ゼロワン』感想を書きました。

人と神様の間

◆橘まことさん
 >丈役の西村さん、最初は当時のようなボーダーのシャツを着たのですが、流石に今の風体とは合わないと無地のシャツに替えられたそうです。
あのボーダーは当時でもちょっと微妙感あるので、良かったですね(笑)
 >一方で変身後の姿になることについては、スーツアクターを勤められた赤田昌人さんでなければ、と最後まで葛藤されていたとか。
二人三脚で作ってきたキャラ、という思い入れが深いんですね……。
 >同時に苦しまれて感想を書かれているのも伝わってきて、流し見している自分が申し訳ない気持ちに(笑
読み物としては面白く書きたいとは思うのですが、正直、ここまで分解作業の限界を感じる作品もなかなか無く……。
 >総集編に対してキャストが自身の動画でフォローを入れたエピソードも含め、もう少しノリの比重を落として欲しい感はありますね。
そんな事があったのですか……今作に限りませんがどうも、1年物に期待する真摯さや誠実さよりも、瞬発的なウケ狙いのノリが選択される、みたいな傾向は気になりますよね。
 >ニンジャミセンとリボルバーマンモスの登場で「コンセプトは存在したのか?」というところから疑い始めた記憶が蘇ります(笑
シュリケンジャー関連はホント、なんでこんな突発的な思いつきみたいなネタばかり突っ込まれていくのでしょうね(笑)
 >もはや言及するまでもないですが、バスの屋根のシーンもめぐみ本人です(笑
体当たりすぎて、もう、どうしたらいいのか……(笑) ご本人ブログの中で、楽しかった思い出として語られているのがホッとしますが。
 >キャストの存在感だけで押し切られた感があり、またそれが非常に心地よいという、実に困ったお話でした。
筋は荒っぽいのだけど、なんかまあ、楽しかったなという(笑)

◆iwatakaoさん
 >自らの意思で滅亡迅雷に参加したヒューマギアがいた上、彼らはゼツメライザーもなしにマギア化したのが大問題なわけで、
 >これはすなわちチェケラと同様に(アークは関係なく)自ら人間への殺意に目覚めるヒューマギアがいるということに他なりません。
そのまま受け止めると丸ごとどうしようもない上に、ゼロツーが剣で殴ると「正気に戻った」みたいな描写も意味不明で、どういう意図でやったのか、本当に困ったシーンでしたね……。
 >製品としては問題外ですし、ヒューマギアを新しい人種とするなら共存どころか泥沼の戦争しか展開が見えません。
結局この、スタッフ的には「怪人の素材」だけど、視聴者からすると「この世界に流通している製品」という部分が、作品としてずっとギャップがあった感じですよね……。
 >そして或人の闇落ちですが、よりにもよってこれが一番「ゼロワン」という作品の中で積み重ねがあり、筋も通った展開なんですよね。
初期から孕んでいたテロリスト的心性が行き着くところまで行ってしまったというか、ヒューマギア無罪とか夢無罪を振り回してきたツケだと思うと、これに筋が通ってしまうのがホントなんだかなですよね……。
 >今回のスタッフブログにおいて「ゼロワンはこれまでのライダーとは全く異なる終わりにする」という文言まであり
『ゼロワン』公式を読んでいると、大森Pはなんだか、現状の弁解をしている内に自己暗示にかかる傾向があるように見えて、「問題作」「異色作」で正当化する結末にはならないよう祈りたいですね……。
 >仮に或人の闇落ちを最初から組み立てていたのなら悪趣味という他ありませんし
アルトの人間への興味の薄さが計画的な仕込みだった上に、中盤で他者に修正される事なくここまで持ち込むのが狙いだったとしたら、おっしゃる通り、「悪趣味」の一言に尽きますよね。
 >ヒューマギアという存在そのものの限界を示していたようでもありました。
ヒューマギアが「人間との交流を通して進化する」のは、裏を返せば「人間と交流しないと進化できない」という事で、その基本設定は納得のいくところだったので、そこを誰も掘り下げてくれなかったのが、惜しまれます。

◆chi-chanさん
 >アズが或人に渡したアークワンのキーは35.5話で滅亡迅雷.netのシンギュラリティデータを組み込んだもの
これに関しては、結局使った気がしていなかったものが伏線で成る程、と思いましたが、急にアークが「概念的な悪」扱いになったのは、キーに内蔵されているから、という事だったのですね。
 >でもこのまま或人が堕ちたままだと、ゼロツー(6月玩具発売)が3話分しか登場しないというコロナ不遇筆頭に(汗)。
さすがに玩具の売り方としてどうかと思うので、ゼロツーはなんとかなってほしいですね……。
 >…劇場版で出るといいなと言うか、今回の展開で劇場版の構図が見えなくなりましたが。
公開がTV後までずれ込むようなら、「イズの死ななかった」IFエンドとかありそうですかね。
 >つまりこれまでの或人は自覚してなくても「人工知能と人を救う神様気取り」だったんだなと。
今回、アズが物語に持ち込んだ「神様」は割とクリティカルで、アルトが「無意識に神様気取り」だったと考えると、ヒューマギア無罪の根っこは「自分を信仰する民が罪を宿しているわけがない」思考の産物だったんだな、と綺麗に繋がるんですよね……そしてその無原罪性を、人間にも拡大適用しようとしていた、と。
 >自分の神官の喪失に耐え切れず別の神(アーク)の神官に利用され、結果的に自分の信念も救済経験からの信仰も捻じ曲げてしまうという酷い構図ですよね。
「あなたを崇めてあげるから、ちょっとうちの教義に寄せてね」って話ですものね……。
 >「或人はイズがいるせいで他人に相談しない」が完全に今彼を独りにしていて
不破さんが格好つけて「そっとしておいてやろう」みたいなムーヴしたのが大きな運命の分岐点でしたが、結局、それを飛び越えて不破さんが敢えて声をかけてくるだけの関係を、何よりもアルトが望んでこなかったツケなんですよね。
 >「全人類はメルル星人(チェンジマン)の戦意喪失ビームを浴びろ!そうすればヒューマギア内のアークは覚醒しない!」ってことになりますものね…。
結局、アルトの理想を突き詰めるとこの「人間性」否定の危険思想に繋がってしまうんですよね……フィクションとしての理想論は勿論あっていいと思うのですが、そこの落としどころをアルトには探して欲しかったな、と。
 >只これだと滅が犠牲になればアークワンである必要性もなくなり、人間社会的にはテロリストロボを倒してハッピーエンドという凄まじく皮肉な勝利になるんですよね…。
内実はともかく、表向きこういう構図が成立してしまうので、アルトの憎しみをどう拡大させていくのかは、次回に期待しています。
 >彼に関しても今回いきなり登場したZAIA幹部との接点がきな臭いんですよね…。
『ゼロワン』名物、本当に悪いのはこいつだ! にされないといいのですが……。
 >割りと納得のいくオチだとは思いますが、それで或人が死んだ場合滅達が危険機械扱いになってバッドエンドですよ…。
Twitterにとりあえずメモ的に書いてから、少し冷ましてみてそれに気付きました(笑) ヒューマギアへ和解案を出せるキャラが残らないんですよね……不破さんがアルトの夢を引き継ぐ、みたいな展開はあるかもですが。
 >「人間」なら機械でも人間でも殺せば罪扱いなので、今の彼は「アークとアズの人質」とも見えるんですよね。
ああ、わざわざ「人間の器」に宿った理由としては、そう解釈すると成る程です。そこで不破さんの「アークは俺が倒す」宣言の意味が重くなってくるとちょっと熱いかもですね。
 >或人の家族は本編開始時既に皆他界していて、本編前の友人も話ですら「相方に逃げられた」以外は全く出てこないってある意味異常ですよね…。
今作においては、社長室=家、という都合もありますが、確かに、イズが迎えに来るところから始まって、ずっと横にはイズしか居ない、というのは意図的だったかもですね。