東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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7/25付けレス

 本日は『ゴーカイジャー』感想を書きました。

退場とカラオケ

◆iwatakaoさん
 >豪の怨念や獣性とも呼べるものを可視化すると共に、それから母親を庇う豪を描くことで、
 >豪自らがコンプレックスや獣性とケジメをつけようとしたことが分かる
ただの障害物やノルマ消化要員ではなく、物語の中に収まった事で、完成度を非常に引き上げましたよね。ツインヅノーからの一連の流れで、それが伝わりやすくなっている構成もお見事でした。
 >ただ次回予告でギャグ調に見せてその実シリアスなのはライブマンらしさというものなのかなと思い始めたところではあります。
言われてみると確かに怪人のギャグ調とは裏腹に、話の中身そのものはシリアス寄りで、その辺のギャップも、えもいわれぬ消化しにくさになっていたのかもです……。
 >それとカラオケ回だけでなく、涙を流す人形回も似たようなある種ほろ苦い終わり方しているんですよね。
 >これが近年の戦隊(それこそキラメイジャーとか)なら素直にハッピーエンドになってそうだな、という気もします
一昔二昔前の話法、という感じですよね。『ジュウオウ』『ルパパト』のサブ参加回で、荒川さんがちょと、この時代の話法を現在に持ち込めるか、みたいなのを試している節はあったので、『キラメイ』でも一回ぐらいやってくるかも、というのは気にしています。

◆ピンクまさん
 >とにかく一つ一つのセリフがストレートで強烈な、前半のまとめとして美しく決まった傑作回でしたね。
これまでの積み重ねが綺麗に収束されて、一山のまとめとして、お手本、を越える見事な出来でしたね。
 >曽田さん自身が学生運動内ゲバを経験されてるそうで、ストレートに本音を込めたメッセージとも捉えられます。
今回はかなりストレートでしたが、曽田さんの巧さの一つは、こういった根幹にある社会問題への意識からテーマを抽出して、フィクションのエンターテイメントの中に再構成できるところなのでしょうね。
 >「違います、貴方が作った天才なんです! オブラーを作ったのはあなたなんです!」
 >というストレートに相手を傷つけかねない一撃必殺を丈が放てるかというのも少し疑問であり
確かに丈だとここまで言い切れずに母親の愛情に寄ってしまいそうで、これを言えるのは勇介ならでは、でしたね。
 >両者ともシリアスな作風を貫いた点で、井上さんがライブマンから受けた影響は大きかったのかも知れません。
改めてこの時代の作品を見ていくと、『ジェットマン』が決して突然変異ではなく、この歩みの先に生まれたものである事が見えて、面白いですね。
 >精神崩壊という形で罪を親子共に償うという落とし所は視聴者としては大変納得のいくラストでしたね。
ここでもちゃんと母親の存在が効いていて、色々なピースが本当に綺麗にはまった三部作でしたね。
 >こんな適当な流れで登場したブッチーと一瞬で空気と化したギルドスを涙なしには見られません。
ギルドスはホント、あんな真面目に再生ヅノーを作ったのに、大ショックですよね(笑)

◆あきさん
 >個人的に時雨のリップ塗りまくりは、通気の良くないセット撮影での長台詞をアフレコにして口元を隠すためだったのでは?と疑っています
ちょっと演出としてはクドいな、と思っていたのですが、成る程、ギャグっぽく見せながら、そういう工夫をしていた可能性はありそうですね。どうしても面と向かって声を張るようなシーンを削りにくい場合もあるでしょうし、部分的なアフレコ復活はやっていてもおかしくなさそうですね。
 >しかもヒーローから真剣に「ダルマさんが転んだ邪面」という緊張感皆無な命名をされても、
 >キャラクター的にあまり違和感がないのはさすがクランチュラさんですね(笑)
確かにキラメイ側の認識としては邪面師にも見えるな、とそれを受けてもちゃんとクランチュラが面白くなる、のが鮮やかでしたね。
 >ガルザさんの足元に浮いてたダルマはベチャットで予め人体実験したのかと思うと急に冷酷さを感じましたが、
 >いやきっと地球に行く前にうっかり元に戻し忘れただけかなと思い直しました(笑)。
ある意味みんな怪人候補生なので、帰ってからちゃんと戻した……と思いたいですね(笑)
 >クリスタリア人の年齢や経年感覚はわからないですね。
この辺り妙に濁している感じですが、踏み込んだ方が面白いかどうか決めかねているのか、マブシーナの実年齢が何か仕込みなのか……。
 >ゴーカイジャーのアイムやシンケンジャーの姫のように長時間凛としているよう鍛えられている点もあるかもと思いました。
王族としての在り方、みたいなのが支えていた、というのはありそうですね。時に真っ直ぐさが事態を打開する事もある、というのも描き方として良かったなと。
 >あと姫の体は硬くてくすぐりが効かない可能性も(笑)。
その発想はありませんでした(笑) 大変、納得です。
 >マブシーナの株が滅茶苦茶上がって良かったです。ルパパト6話の母子を庇った圭一郎を思い出しました。
割と姫様アクティブではありますが、地球に亡命してきて、マブシーナもまた、キラメイジャーと共に成長しているのも見えて、この目配りは非常に良かったですね。

◆鷹Deさん
 >オブラーが唯一怪人態で人間の姿をしてないことが、人間に戻ることの視覚的効果を出せていた点が良かったですね
初期のビジュアル的な都合が第一だったと思うのですが、そこからの、山場における基本設定の使い切り方が本当に鮮やかでしたね。
 >豪の母親という退場編で出てきたキャラによってバシッとハマった点もお見事で、始まった時点で提示されていた、
 >天才集団という設定も、実は人間の時の犠牲の上に成り立っていたというのが残酷ですね。
最初は回想シーンで軽くパンチを入れ、そこから転落するオブラーの背景に繋げ、最後は罪を共に背負う存在となる、と3話かけて丁寧に描いた事で豪母もしっかり掘り下げられ、それが物語全体のテーマに説得力を持たせる、と連動が素晴らしかったですね。
 >22話はギャグ回なのかな?と思ったらまあまあちゃんとした回だったので、どうしても前回との温度差を比べてしまう部分はありますよね。
落ち着いてみるとゲストの抱えるドラマはシリアスな内容で、それがまた、脳の困惑を広げた感じでしたね……(笑)

◆尚さん
 >本当に、尾村だけの物語に留まららない、前半戦の集大成という感じでしたね。
後半へ向けて世界観を広げつつも、オブラーの退場を通して前半戦をまとめる、という構成が完璧にはまって、早期の幹部退場に納得感も持たせ、本当に見事な一山でしたね。
 >デンジマンで曽田さんが最初に手がけた回がとても好きなのですが、そちらはもっと叙情的にまとめられたお話ながらも、
 >同じように競争社会のあり方へ疑問を投げかける、強いメッセージ性を感じられる回でした。
順調に80年代戦隊が進んでまた最初に戻るようなら、80年代前半の戦隊もしっかりと見ていきたいところです。曽田さんは学生時代の経験もあってか、社会の歪みとどう向き合うのか、といったようなものを個人のテーマとして持たれている感じですよね。
 >ぶっ通しでシリアスだったので、ここらで一度ヘンテコ回でバランスを、みたいな制作陣の意図は伝わった気がします。
脳が消化に戸惑いました、視聴層への配慮としては、必要だったんですかね……(笑)
 >嶋さんのみならず森さんも歌の活動もされていたのですね。ライブマン、歌が上手い戦隊ですね・・・!
こうなると、丈の歌唱力も気になってくるところです(笑)