東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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ひとやすみ

 やはり、なんだかんだ一つの作品を最終回まで見終えるとクールタイムが必要な感じで、『キラメイ』と『ゴーカイ』は週末にずれ込みます。
 ところで最近、今頃になって偶然――TVをつけたら『イタリア語講座』をやっていた――から知ったのですが、「デストラ」ってイタリア語で「右」の意味で、デストラさんは文字通りにドグラニオの「右腕」という事だったのですね。では「左」は……? と思ったら、ゴーシュがフランス語で「左」という事で、放映から数年越しに深く納得。
 本日、以下レスのみとなります。

4/23付けレス

◆インザファイトさん
 >如何にもシリアスなドラマが好きそうな高年齢層向けの要素を前面に押し出しておいて
“こういうの”をやりますよ、と仕掛けておいて、“こういうの”と“ヒーロー物”を上手く融合できずに“こういうの”だけを見せる形になってしまったのは残念でしたね……。
 >憐編に入って多少なりとて作品の雰囲気がやわらぎはしたものの、シリアスな作風を貫き通した、という点は評価したいです。
確かにそこのところは、最後までこだわりぬきましたね。よく突っ張ったな、という面もありますが、この辺りも、映画や雑誌展開を含めた企画だった、というのがあったのでしょうね。
 >個人的に好きなエピソードを挙げるとするなら、11話。あの回はリコの行く末はともかく、数々のホラー演出が面白く
確かにあの回は小中監督の得意方面が存分に発揮されて、相手の居ない電話や、残された絵など、印象的で面白い演出でしたねー。さすがにあれ以上は、そっち方面に行けなかったようですが。
 >「ハリケンジャー」3話を見たのですが、まんまMPの役割をする黒子が現れてタイミングに笑いました(笑)
『ハリケン』では完全にギャグでしたが、あまりにあまりのタイミングに、ネタにしたものかどうかしばらく悩みました(笑)

◆ヘイスタックさん
 >何故か本作は「最終的にこうなる」という所だけを先に決めてどうやってそこまで至るのかを考えていた形跡が無く
背後のあれこれを聞くと、「これだけはやらなくてはいけないポイント」というのが幾つかあって、それに合わせた図面がどうにもこうにも上手く引けなかった、というのが一番近い状況だったのかもですね。
 >憐編に関してはNRを完全に無関係な蚊帳の外に置いたのは問題だった気がします。
状況立て直しの為に、「掴みやすい主観人物とその周辺描写」から「孤門くんとの関係強化」を重視した結果、NR関係を切り捨てて進めるしかなかったのでしょうね……。
 >孤門とイラストレーター以外のNRにはそれが一切フィードバックされず、いつまで経っても積み重ねは相変わらずゼロのまま。
結果としてその歪みを矯正する機会のないまま最終章に突入してしまい、姫矢編で掘った大穴を埋めきれないまま、姫矢編と同じ失策の繰り返しになってしまった部分は、残念でしたね。
 >最終回の「先達のイメージカット→各人の担当するフォームへチェンジ」というのは上手い見せ方だと思いました。
これは今作らしい集大成になって格好良かったですね。この点においては、劇中最後の変身者が孤門である事の意味も納得ではあり。
 >それとノアの背中の突起ですが、自分にはエヴァの肩アーマーのように見えました。見た目も外骨格っぽいですし、
 >ウルトラマンのシルエットすらもエヴァに寄せてしまったのかなーと。
ああ確かに、シルエットはそれっぽいですし、ウルトラ的には逆輸入とはいえますが、今作に漂う、如何にもなポスト『エヴァ』作品感もイメージを後押ししますね。

◆ひろさわさん
 >毎回の初見での詳しい感想、ほんとうにありがとうございました!
お楽しみいただけたならば幸いです。一応、アニメ『GRIDMAN』は録画はまだ残してあります。
 > <福添准とは、またナンバーツーにふさわしい名前>という感じのご記述です。
まさかの『ゼロワン』感想でしたか! 高橋さん(大森P?)も、この手の言葉遊び的なものを取り込むのが好きそうな感じですよね。
 >あからさますぎると思ったのか、それとも単なる誤植だったのか、20話ぐらいから石「堀」と、土へんになっています。
「石掘」ってちょっと変わった字をあてているなぁと思っていたのですが、成る程、「ハンド」の示唆が入っていたのですね。そして、途中から表記が変わっていた事には全く気付いていませんでしたが……ダークザギさん、この為に記憶と記録を改編して回った……?(笑)
 >名は体をあらわすどころか、名前に生身の身体がおまけのように付属している、言霊とモヂカラ(文字禍?)の支配する神話世界だからだ。
『ネクサス』は、こういう視点で捉えた方が面白い見立てになる作品かな、とは思うところはあります。前半戦には伝奇テイストへの志向は見え隠れしますが、もっと思い切りやっても良かったかもですねー。
 >名前については、ひじょーに長くなりそうなんで、どっか別のブログに書いて、URLをこちらのコメント欄に貼り付けてもよいでしょうか?(泣
では、お待ちしております。
 >姫矢准×根来甚蔵 「臣」の部分が共通しています。ネクサスです。 これは、孤門一輝×和倉英輔 の「車」と同様です。
ネーミング的には隊長は、孤門と絆を深めていく想定が仕込まれていたのですね……なら本編の描写はどうしてああなった、というのはありますが(笑)
 >弧門→arc(弧・虹)→ark(箱舟)→ノア(Noah)→ウルトラマンノア(NOA)と、神話的存在にかわった・・・はずです。
ああ、虹は「異界への架け橋」なので、孤門の「孤」が「虹」に転ずる、というのは面白いですね。最終的に、向こう側と道を繋いで、輝く存在であった、と。
 >イザナギの黄泉の国脱出(殺された母の名はナミ)も、ものすごくインスタントに終わっちゃいました。
成る程、闇からの脱出を、そう掛ける構想だったというのは腑に落ちますね。そして禊ぎから、新たな神が生まれる、と。
 >空気隊員が裏切者・・・なまじ親しくすると観ている子供のトラウマになるかもしれないからですかね?
これは落ち着いて考えると、多分そういう意識が働いたのでしょうね……この点については個人的に、ミステリ読みとしてのこだわりが出ています(笑)
 >ネクサス世界の怪獣は、吉良沢くんがその不完全な予知・探知能力で怪獣の性質を探知し(←これにもっと早く気づいていれば、
 >ビーストの名前も「名が体をあらわす」と楽しめたのに!)コードネームを命名するわけですが
あああ、イラストレーターは毎度、いまいち唐突に名前を付けるな、と思っていたのですが、あれは名付けによって概念を縛り付けていたのですね。故に「イラストレーター」――真に「絵」にしていたのは、作戦ではなくビーストそのもの――であった、と。
 >吉良沢というもう一人(あるいはそれ以上)の予知能力者が居るので、未来が揺らいだのだ、とか考えました。
終わってみると、ダークザギとネクサス(ノア)のみならず、ダーク石掘とイラストレーターがかなり濃厚な対比関係にあったという事になりましたが、中盤ぐらいからここをもっとわかりやすくする、という方向性もあったかもですね。この構図が最終回まで見えないのは辛かったところで。
 >これは本当に映画「ULTRAMAN」を観ているかどうかで変わってくるポイントですね~ 
成る程、テーゼ的に劇場版から引っ張った要素なのですね。アプローチには興味のある作品なので、世相が落ち着いた辺りで近所のレンタル店を探してみたいと思います。
 >自分の中には、光に対する疑惑と、闇の大切さが浮かび上がってきました。
今作における「闇」を「絶望」と捉えると、それもまた世界を構成する要素の一つである、という考え方はありそうですよね。その点で、ダークザギを倒して万事解決にせず、1年後の世界にもビーストは存在している、というのは割と好きな部分です。
 >鮫島博士は地球のことを考えていたわけではないが、結果として久保田博士に倒せる形にしてくれたのだと。
ジャビウスという認知不可能な超次元の存在を、結果的に人間の手の届く形にした、というのは面白い解釈ですね。
 >脚本には、予算管理の一面がありますからね~その反動で、命名に趣味を込めたのかもしれません。
制作事情としては色々制約もあった様子なので、そこに出た部分はあったのかもですね。
 >自分としては「左」翔太郎(仮面ライダーWの左の人)が、最高の命名! だと思います。
あれは良いネーミングでしたねー。直球で行って、ちゃんと似合う名前になっているのはお見事でした。

◆igomasさん
 >初めてコメントを書かせていただきます、igomasと申します。
はじめまして、ありがとうございます!
 >石刈アリエの「実は黒幕で最初から操られてました」という展開が肌に合っていない感じだったので、石堀もそうなりそうな気は薄々していました。
そうなんですよね……アリエさんの事は書きながらちょっと思い出していました。「操られている」の込みでキャラになっているのは良いのですが、真相が明かされた途端にそれまでのキャラクターがこちら目線から「居なかった事にされる」のがどうも苦手で。
 >ネクサスがなぜ凪を選ぶのか、という部分が描かれないのと同じくらい、ザギが石堀を選ぶ理由も説明がなく、
 >そこでも石堀の「誰でも良かった」感が増してしまい残念な所なのかな、と。
最悪、突然の真犯人発表でも、そこの部分の掘り下げがあって、キャラクターとしての在り方に納得できるところがあればまだ良かったのですが、石掘なりザギなりの個性が見えてこなかったのは、残念でしたね。
 >最終的に「ウルトラマンを忘れた世界」から「ウルトラマンや防衛隊が人類の希望の象徴となる世界」への転換をする、
 >という着地点にはズドンと降り立った感はあり
憐編の締めとも繋がって、これは綺麗に収まって良かったですね。姫矢や憐の苦しい戦いも、未来へ繋がった感が強くなりましたし。
 >基本ウルトラマン畑なのですが、現在ゼロワン感想、楽しみに読ませていただいてます。
ありがとうございます。なかなか追いつけきれずにいますが、5月中には何とか出来ればと。
 >アニメグリッドマンは、長谷川圭一脚本で、かなりネクサス色の強い作品ですし、比較すると面白いかも知れません。
録画はまだ残してあるので、タイミングが出来れば……と思っております。

◆輝剣さん
 >CDだけでなくカセットも売っているあたりが「売れない演歌歌手」というイメージを補強していた気もします。
演歌ジャンルは、長くカセットテープ販売が生き残っていたジャンルではあるので、リアルですね(笑)
 >この外見で声が郷里さんなのに知性派というのがなんとも意外でした。
言われてピンと来たのですが、黒めがね+図体でかい+性格に難あり+なんだかんだ指揮官、てバスク・オム(『Zガンダム』)……?
 >仮に記憶が失われていなかったとしても、ハリケンジャーとしての能力込みでの人気なので
まあ確実に、色物芸人扱いになりそうですよね……(笑) どちらにせよ館長が怒りそうな。
 >地下を進むだけで(作戦意図とは全く関係なく)ライフラインに甚大な被害を与えていく描写がある意味斬新でした。
街の被害はあくまで副次的な要素、というのは確かに面白い見せ方でしたね。
 >矢的が隠さないといけない正体が増えただけ
秘密のヒーローのドタバタ劇的なお約束を想定していたのかもですが、三重生活になったのは、ちょっとややこしくなりましたよね。お陰で生徒達から不信任決議案を提出されてしまいますし。
 >主演の長谷川氏は学園ドラマのほうにより演じがいを感じていらっしゃったようです。
やはり、そういう役として受けた、というのもあったんでしょうかね。王道の主役職業でもありそうですし。
 >当時のPTAの方々にとってはウルトラマンが先生ということがお気に召さなかったようで
そんな事があったのですか……まあ、怪獣相手とはいえ、最後は暴力で解決が基本とか、当時の世相とか色々あったのでしょうが……。