東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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4/10付けレス

 本日は『ワールドトリガー』21巻の感想を書きました。……ハイ、コミックス発売をすっかり見落としていました。

迫るザイアー

◆藤村さん
 >「ヒューマギアにとっての仮面ライダー」として迅が立ち上がるのはなるほどと思いました
あああ成る程! 「ヒューマギアの自由を守る為」戦う仮面ライダー迅、なのですね! ……どうも私、悪役サイドの「仮面ライダー」は「便宜上の仮面ライダー」としてしか見ていないようで、そこの重ねに全く気付いていませんでした。
 >一応「AI」と「仮面ライダー」を活かしたしっかりとしたテーマは考えてたんだなと
この目標地点が見えていたのなら、「ヒューマギアとは何か」の掘り下げが肝要だったのに、お仕事対決編の間にむしろぐちゃぐちゃになってしまったのは、残念なところですね……。
 >関係ありませんがキラメイレッドは無事退院したそうで、安心しました
 >二、三週「レッドの変身が解除出来なくなり声も変わった」という展開をやったりするんですかね?
まずはホント良かったですね。レッドの入院のみならず、濃厚接触認定で他メンバーも自主隔離になっている可能性もありますし、TV業界全体でドラマ撮影中断の動きになっているようなので、場合によっては1ヶ月ぐらい休止があるかもですね……。

◆インザファイトさん
 >まるで原作に追いついた少年漫画原作のアニメの引き延ばしみたいな感じだったのかなあ、と邪推してしまいます(^^;
内容的にはそんな事は無いのでしょうが、結果として作りは確かにそう見えますね(笑) そして原作ストックの余裕が出来たので、滅亡迅雷ネット復活、みたいな。
 >大体天津やZAIAスペックの使用者がヒューマギアを挑発する→「許さねぇ!絶対許さねぇ!」のワンパターンに陥ってしまっているので...
この手のパターンだと敵サイドの魅力が必要ですが、どだい前後編退場のゲストキャラ(人間)だと、そこが難しいですよね。今思うと不動産屋はそれを考えて極端なキャラ付けだったのだな、とわかりますが、あれはあれで今作世界のリアリティを破壊してしまいましたし。
 >流石に約1ヶ月もの間或人が天津にあまりにもしてやられっぱなしですし
物語上のたわみ、というのも必要だとは思うのですが、ヒーローフィクションとしての見せ場、というのを同時に用意する必要はありますよねー。そこのところあまりにも無神経というか、本分を見失いすぎた感じで。
 >ゼロワンのストーリーのテーマとして大きな意味を示すであろうメタルクラスタ編をサブライターが手掛けていること自体がおかしいとは思うのですが(^^;
私もてっきり、ギャグ寄りのインターミッションとして婚活編を挟んで、メインライターを一休みとばかり思っていたらそのままひとまとめのエピソードまで担当は驚きましたが、見事な大惨事で二度ビックリ……。
 >またイズから教えられた規制音付きの暴言をマッチが言うシーンも、子供受けを狙っているのが露骨に出てしまったかなーという形。
この辺り近年の諸田監督との個人的な相性の悪さを改めて感じましたが、この路線で続けて起用されているので、内部的にはこれで良い、という事なのでしょうね……。

◆中吉さん
 >もう少し孤門と憐が互いに影響を与え合う関係だったらな…と思いました。姫矢から孤門へ、そして憐へ…という意志の継承、みたいなものも見てみたかったです。
孤門がもっと能動的に周囲を“変えていく”キャラでも良かったのではないか……というのはありますよね……姫矢も憐も副隊長も割と我が強いので、どちらかというと孤門が“変わっていく”のをやりたかったのでしょうが、結果的に、周辺キャラとの距離感が曖昧になってしまったなと。
 >天津社長はここで特に崇高な理想とかは持たない完全なマッチポンプ系悪役であることが明言されていたんですね…。
 >なら余計にお仕事勝負みたいな回りくどい対決を見せられても盛り上がれないな、と思ってしまうのですが(笑)。
いっそこのタイミングで、お仕事勝負を御破算にして急展開、という手もあった気はするんですよねー。
 >私の愛読書である塩野七生さんの「ローマ人の物語
おお、そうでしたか! 最近はご無沙汰なのですが、一時期、塩野さんの著作はあれこれ読んでおりました。

◆Nさん
 >さすがに近々で6本も見ると、こういう演出は不得意なのかなという面も見え隠れはしましたが、上堀内監督ファンとしてはたまらない期間でした。
ハッタリのかけ方がマイナスに出る場合もありますが、どうすれば映像で劇的に出来るのか、の工夫を張り巡らせていて、やはり面白い監督ですね。
 >今回、今作における悪としての立ち位置が明確になったのは良かったと思います。
悪い人は悪い人として、天津がどういう悪かわからないので立ち向かうアルトもふわふわしていた部分が、改善されたのは良かったですよね。
 >今作、ZAIAと天津社長は原点(初代仮面ライダー)における秘密結社と首領を下敷きにしているのだろうとは思うのですが、
 >彼があまりにも公の人すぎて、それビジネスどうこうより捕まるのでは?という疑問が
そうなんですよねー(笑) 裏で暗躍して前線指揮は行動隊長に任せながら「ふふふ」とか言っているなら良かったのですが、自分の口から悪事を全部公開(イズ絶対録音してる)した上で暴力事件を多数起こしている人になってしまって、企業イメージ……。
 >で、そんな天津社長を、或人にしても不破さんにしても野放しにしっぱなしというのがまた猛烈に引っかかるんです。
この辺り、ZAIAが「世界的大企業」かつ「悪の秘密結社のイメージ」な点が作り手の中で都合良くミックスされてしまっているのでしょうが、「財力とコネクションで色々と握り潰せる」(と思われる)点が誰も確認しないまま劇中事実扱いになっているのかなと。本来なら、
 >事実を知った或人君がまずなによりもやるべきだったことは、更なる真相究明と天津及びZAIAの告発だと思うんですよね......
を(不破の協力を得たりしつつ)試すエピソードが必要でしたよね。それに失敗した上で、仕方ないから五番勝負に乗っかる……とかだったらまだ説得力が上がったと思うのですが、第2部入っての設計上の問題が直撃した部分だなと。
 >前提でつまずきすぎて、面白いのに面白くないみたいな印象の回でした。
前回あまりに色々と消し飛ばしすぎて、個人的には今回は再出発・再整理として見る事が出来たのですが、基本的には、まとめるほどに粗が目立つ事になってますよね……。

◆hokage8ryuさん
 >個人的な印象としてザイア社長ってもしかして先代社長と勝負でもしたかったのではと思いました。
屈折したライバル意識、みたいなのはありそうですよねー。ここはもう少し、掘り下げがあると良いなと思うところです。
 >仮面ライダー=兵器って言葉ビルドにも出てきましたけど大森Pってビルドでやりたかったことのリベンジがしたくて
大森Pの中での『ビルド』評がわからないので、『ビルド』の雪辱なのか、『ビルド』の“次”のステップなのかはなんともですが、「仮面ライダー」をどう捉えるのか、という点で『ビルド』でやった事への意識自体はあるのかな、と思っています。

◆ヘイスタックさん
 >孤門と他のNRでは物凄い温度差がある筈なんですが、その辺の個々の情報量や感情の違いといったものが碌に考慮されず一緒くた
姫矢編における突然の、隊長の孤門派鞍替えの流れで、そのまま最後まで押し切ってしまいましたね……。
 >姫矢編でもこれまでの憐編でも「孤門以外のNRとデュナミストの関係」なんてそもそも全く描くそぶりすら無かった訳で…
姫矢が“ああいうキャラ”のまま2クール引っ張った事により、デュナミスト個人との関係性を構築できないままだったのは物語全体のダメージになりましたね。それもあってか憐自体は表向き人なつっこいのですが、時既に遅しの部分もありで。
 >そこからどう「防衛チームとウルトラマンの共闘」展開に持って行くか何も考えてなかったし何も思いつかなかったんじゃないかと疑ってしまいます。
「俺達の仲間だ!」はいいとして、そこに向けてどう組み立てるか、という肝心要の部分を構築できませんでしたよね……孤門のカウンターとしての副隊長とか、アンチウルトラマンとしての溝呂木とか、使えそうな素材そのものはあったのに、特にこの両者は全然活かせなかったのが残念です。