『ワールドトリガー』(葦原大介)21巻、感想
21巻が4ヶ月前に出ていた?!という大失態に数日前に気付き、慌てて近傍の本屋を探し回り、5軒目でようやく入手。
以下、面白かったポイントをかいつまんで。
・そういえば居なかったゾク(諏訪さんとは仲が良いのか悪いのか)が登場。キャラの引き出しが広いというか引き出しの見せ方が上手いというか、そこまで独特のキャラ付けというわけでもないのですが、それが、“B級最後のエース”として登場する事でポテンシャルが大きく引き出される、というのが実に巧い。
・カバー裏によると、弓場さんは初期段階から設定されながらこれまで温存されていたとの事ですが、成る程納得。いきなりの表紙登場も納得。
・これまた今まで居なかったガンマンクイックドロウスタイルが格好いい。
・そして、果てしなく濃くなっていく19歳組。
・同意見多数かと思いますが、○○歳組ごとの短編が読んでみたくなります。
・そんな弓場さんの前振りとして登場した、お喋りニコニコ眼鏡が現在ナンバー1ガンナー、という見せ方も巧い。
・烏丸×二宮隊服はえぐい、えぐすぎる……。
・濃いメンバーが次々と登場する中、B級ラスボスの貫禄を保つ二宮さんも改めて良いキャラ。なんだかんだ、「人が撃てない」鳩原さんをチームに入れて使い続けていた(そしてスナイパーを補強していない)辺りの感情面(リーダーとしての性質)の掘り下げも、期待したいところ。
・今回の好きな台詞:「前の試合で奥寺をコナゴナにしてたじゃねぇか。一発かましときゃ度胸も付くってもんだろうよ」。……前巻-今巻と、本人の全く知らない所で重要なキーパーソンになっていて、おいしいな奥寺(笑)
・そして生駒隊……。生駒隊によって生じる緩急の落差は、癖になる凄さ(笑)
B級編ラストバトルという事になるのか、観客席にギャラリー多数出演のサービスも良く、乱戦がどう転がっていくのか、次巻も大変楽しみです。……楽しみです、とか言っている割に新刊発売を見落としていたのは、新刊発売を待つ期間がストレスにならないようになるべく忘れるようにする自己暗示が効果を発揮しすぎた為です!