東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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6/8付けレス

 本日は『チェンジマン』感想を書きました。最終回はなるべく早めに見たいと思っています。

行く手を阻めば火傷じゃ済まない

Beniさん
 >デザインの素晴らしさもさることながら、おっしゃる通り、やはりキャスティングが何倍にも魅力を増幅させていたと思います。
表情や一つ一つの仕草が、ただの悪女にとどまる事のない、脚本以上?の奥行きをキャラクターに与えていて、ホント素晴らしかったですね。シリーズとしてはゼノビアの発展系といえるのでしょうが、見事に凌駕してきたなと。
 >個人的には、曽我町子高畑淳子両氏と並んで特撮三大女王に数えあげたいところです。
それは納得のメンバーです(笑)
 >これ、今だったらチェンジケルベロスとかに変身してるところですよね……
多分、2クール目あたりで正体明かして変身してますよね(笑)
 >シーマやナナちゃんともあわせて、宇宙人組の戦闘シーンがちゃんと描かれているのも抜かりがなく、総力戦という趣を強くしていると思いました。
ここで伊吹長官だけだとジョーカー感が目立ってしまうところを、シーマやナナと合わせて描く事で、共に戦う仲間の一人として溶け込ませつつ、決戦の雰囲気も出る、というのは綺麗にはまりましたねー。

◆島縞さん
 >何故ダイレンジャーの導師は伊吹長官のように落としこめなかったのだろうと羨ましくなる完成度の高さに驚きます。やはり積み重ねは大事ですね。
導師カクはホント、戦隊史の中でもトップクラスの大事故ですよね……。
 >時折特撮に現れる狂ってしまった悪役は子供向けで大丈夫なのかと心配になるレベルで心を抉ってきます…
最後に残ったアハメスの執着が「家に帰りたい」という普遍的でわかりやすいものなのがまた、突き刺さりますよね……。
 >ヒーローの諦めの悪さと社会を守る責任の両立は答えが出ない所でもありますが、司令官ポジションの存在の大きさを感じています
「割り切れる」のが「強さ」なのか「弱さ」なのかは、物語によって変わってくるものではありますが、ではそこから「ヒーロー」とは何だろう、というのが『リュウソウジャー』でも上手く抽出されてくると良いですね。

◆さやまきさん
 >ちょっと調べたらこの回がチェンジマンで最高視聴率だったそうでやはりアハメス様人気の為せる技ww
今見ても凄くいいキャラですけど、やはり人気あったんですねー。
 >スーパーギルークだけでなくバズーも参加しての挟み撃ち獣士化
こういった、細かい部分でのキャラの格の見せ方も、今作の通して巧いところですよね。
 >ヒース星人としての長官もなかなか良いなぁと(この姿に補助線を引っ張って行くとドギー署長に行き着くのかなぁとも)
思えばデカマスターのカラーリングは、ヒース星人への意識があったんですかね……?
 >そこにシーマやナナを組み合わせる事で正に宇宙人同盟的な図式になって見えるのは本当に上手いです
ここで「伊吹長官は宇宙人だった!」だけではなく、シーマ&ナナと組み合わせる事でそれぞれの要素の意味が物語で補強されて、それを映像でもきちっと見せる、というこの基本に丁寧な積み重ねがホント、今作の真骨頂ですよね。
 >そのアハメス様によって今までチェンジマンや他の隊員や長官、果てはゲーター一家までお世話になった家である基地が破壊されて行く様は壮絶の一語でした
ああ成る程、見落としていましたが、これも「故郷を取り戻そう」とするアハメスが、「他人の家を破壊する」という、因果の対応として、象徴的になっているのですね。

◆尚さん
 >伊吹長官が滔々とアースフォースについて語る場面で「※独自の研究です」というフレーズが自動的に頭をよぎるようになってしまいました(苦笑)
ありがとうございま……す?(笑)
 >恐ろしい支配者を前に、本来の目的がいつの間にか歪められてしまった姿を容赦なく浮き彫りにしますね。
そこで己を貫けるのがヒーロー、と逆説的に描かれてもいて、アハメス様の使い切り方は本当にお見事でしたね。
 >そしてアハメスがあれほど繰り返しバズーに訴えかけているのに、バズーの側のリアクションがワンカットも入らないところが、
 >この悲劇も支配者にとっては取るに足らない出来事なのだと見せつけられるようで、何とも残酷な描写でした。
アハメス様がここまでやっているのだから、ちょっとぐらいバズー様のリアクション欲しいなぁとついつい思ってしまいつつ、でもそれが無いのが徹底して残酷、という見せ方が本当に強烈でしたね。