東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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体温調節がややこしい季節

 『チェンジマン』第36話は見たのですが、感想は明日にでもという事で、本日レスのみ。

4/6付けレス

◆もりみやさん
 >ウルトラマンの登場もノルマだから出しただけでストーリーに関係無い感じですし。こういう話を最低でも年に1回はやるのが、実に円谷的というか。
いかにも1年物のウルトラシリーズならでは、というイメージのエピソードでしたね。
 >『ガイア』世界だと、ウルトラシリーズには珍しく、宇宙人も異世界人もここまででまだ実在を証明出来てないというのは大きいかな? と。
ああ確かに、永田の宇宙人発言が、ウルトラシリーズとしては真実として有り得そうだけど、『ガイア』世界ではなんともいえない、というのも雰囲気を出す上で、効果的になっていましたね。
 >この回のノスタルジックな雰囲気が、何を懐かしんでいたか、なんとなくわかった気がします。
年嵩の吉田が、永田に対して「共感」はしないけれど一定の「理解」を示したのに対し、我夢は最後まで「え?」で終わる辺りも、示唆的というか、色々と考えさせる含みでしたね。
 >脚本の太田愛さん
私は『∀』でしか知らず、今作で結構面白いものを書く方だなぁという印象になっていますが、参加脚本陣の中でも、「変化球ポジション」を自覚的に取っているのが、上手い具合に噛み合っていますよねー。
 >「ここではないどこか美しい場所へ行きたい」とか、「都会に俺の居場所は無かったから田舎へ帰るぜ」みたいな感じですかね……違うか(笑)
普遍的な「ここではないどこかへ」テーゼはベースにあるのでしょうね。その上で、例えば扇澤脚本と比べると、世間から浮いてはいるがそれ自体を気に懸けない永田の姿には「何かを探している間の楽しさ」というものが部分的に描かれているようにも思え、そこが役者の夢を追いかけ続ける庄司と重なり合っている部分なのかな、とも。
 >原田監督との打ち合わせの中で、ハーキュリーズの方が面白くなるという意見が出てこうなったとか。
原田監督は、ハーキュリーズ好きですよね(笑)
 >主に原田監督作品で作品の垣根を越えて度々登場しているお遊び的な小ネタだったりします。前のウルフガス回で被害に遭った清水さんも働いてます。
ああ! 頬に妙にくっきり爪痕のある人は何……? と思っていたのですが、あれが清水さんだったのでしょうか。

◆chi-chanさん
 >確かに「アースフォースに選ばれし戦士だ!」と言われて戦っている訳で、それを説明したのが誰かというと…。
最初に思い切り刷り込みましたからね……(笑)
 >まあ軍隊なんだから対アハメス用新装備開発・改造(バズーカ・ロボの出力向上等)等で支援してもいい気がしますが
ゴズマ襲来による支持率の低下にともなう政権運営の混乱で、今期の国防予算が……(以下略)
 >どんどん強化イベントが増加してますからね(前に読んだ鈴木武幸Pの証言ではそうしないとマンネリ打破しずらかったらしい)。
どうしても、目に見える追加武装など無しで毎年、ドラマ上の苦戦と逆転勝利を描くのは、メリハリを付けるのに限界が出てきますよね。やりすぎると今度は逆に、勝利の手段としての強化イベントから、強化イベントをする事が目的化してしまう、というのが難しいところですが(今度はそれを感じさせない為のドラマ作りを要求されるというか)。
 >これから配信されるだろうドラゴンレンジャー登場回はチェックしてみたいなと思います。
ああそういえば、勇馬の役者さんなんでしたね。そこはちょっと見たいですね。

◆さやまきさん
 >再度の奇蹟を全否定してしまう驚愕のオチと
本当は地球さんも、ちょっとぐらいフォースを出したかったのではないかという気も少々……。
 >結局パワーアップも何もしてなかったという更につづくにしてる展開でした
散々盛り上げた末、終わってみると、心構え以外の何も変わっていないんですよね(笑) 良くも悪くもこれは素直に凄かったなと。
 >多分現代なら(商品展開の都合とかありそうですが)普通にパワーアップ出来ましたハイ逆転勝利~で済ませてしまうと思うので
ビジュアル的なわかりやすさというのはやはり効果的だと思うのですが、あまりに連続すると今度は説得力が弱くなったり、とかくこういうのは、バランスが難しいですね。
 >振り返りパワーバズーカというのもヤケになるでなくキッチリと各個撃破を狙って仕留めてるので
 >プロ集団としての電撃戦隊を上手く演出してました
事前に打ち合わせしていた、という辺りから凄くチェンジマンらしくて良かったですね。

◆タイキさん
 >これを最初見たとき、管理人様が「ダイレンジャー」感想でネタにしていた「気力が足りねえ…!」のクスリネタを連想してしまいました。
実は感想的にまさしく、そのネタを入れるかどうかしばらく悩んでいたのですが……上手い隙間が見つからなくて断念しました(笑)
 >第一話でたまたま一回きりのアースフォースが発動したという外的な要因で戦士になれたにも関わらず自分達の力だと
 >勘違いしているみたいな…だから今回って他力本願に対する戒めという側面がかなり強く出てますよね。
次の回とセットで考えると、「外の力」「内の力」というのをテーゼの中心として、どう描いていくのか、というのがあったのでしょうね。作劇としては時代的なものもあってか、今見るとスポ根ものを引きずっているような感じはありますが。
 >その奇跡で得た力をものにしていく過程がちゃんと描かれてないからだなと。
ここで、追加で奇跡が起こるか、むしろそれを自ら否定するのか、というのはハッキリ毛色が変わって面白い部分になりましたね。
 >「アースは君だけの力ではない。道具のように使い捨てるものでもない。星から借り受けし力、それは無限だ。
 >そのアースを生かすも殺すも、後は君の心次第だ。立て! 自分の心でアースを掴め!」とかは
今回を踏まえて見ると、これはホント凄く、チェンジマンの苦戦展開の中でやりたかった事を、10年の時を経て、より洗練して描いてみせた感じがありますね。「何をもってヒーローとするのか」というテーマにも繋がっていく要素を、90年代になるとより、“ヒーロー未満”のところからでも始めやすくなっていたのかな、という背景も含め。