『アサシンクリード オデッセイ』プレイメモ・1
前作『オリジン』(未プレイ)でシステムを一新した、新生《アサシンクリード》シリーズ、第2弾。BC430年――都市国家が激しく相争う古代ギリシアを舞台にした、オープンワールドのアクションRPG@洋ゲーZ仕様。
シリーズの基本として、現代編の主人公が、過去に存在した人物のメモリーにアクセスする事で、ある目的の為にその人生を追体験する、という設定になっており、それが各種ゲーム的なエクスキューズ(例:クエストマーカーなど)を与える形になっています。
初期シリーズしかプレイしていないので、若干、設定が変わっていたりするかもしれませんが、ゲーム的な境界(入れない場所の存在とか)の理由付けを物語に繋げつつ、メモリー内部での体験が現代の主人公にも影響を与えていく、などといった、過去と未来、リアルとバーチャルが絡み合うコンセプト自体は面白いと思う一方、それをゲームに落とし込んだ時に、正直、現代編が億劫という問題点があったのですが、とりあえず今作序盤段階では、ゲームの導入に少し関係するだけで、現代編の存在がストレスにはならない作り。
現代編のストーリーは前作のプレイ前提という事でか、全く説明なく固有名詞などを出しながら進んでいくので、何を言っているかさっぱりわからないのはちょっと困りますが、シリーズの基本設定を知っていれば、とりあえず何をしているのか何となくわかる、といった感じ(逆に知らないと、さすがに不親切な感じですが)。
今作では男女どちらかの主人公を選択する事になり、ストーリー進行にも多少変化がある、との事。
現代編の主人公が女性だったので、とりあえず女性主人公(カサンドラ)を選びましたが、これ、基本の3Dモデル一緒……?といった具合で、腕が物凄く太い。 (なお、横でちらっと見た家族からは「今回の主人公は珍しくイケメン……え? 女性?」というコメントあり)
まあアサシン、崖でも壁でも、ちょっと手がかりがあればひょいひょい登っていけるので(ゲーム的な売り)、腕が太い事そのものにリアリティがあるのですが、なんなら、その辺りに転がっている鉱石も素手で割ります。
……や、多分、素手で割っているわけではないのでしょうが、ゲーム中の映像表現が早すぎて、通りすがりに素手で割っているようにしか見えず。
もういっそ、その辺りのチンピラの頭を、トマトのように握りつぶせそうな勢い。
多分、リンゴは生搾りできる。
主人公は一応、傭兵(という名のトラブルシューター)を生業としているのですが、初期状態から《暗殺》スキルを持っているので、序盤から軽快に暗殺できます。
ゲーム的に厳密には、〔特定の条件下でステルス攻撃を行い、アサシンダメージを与える〕という処理の為、HPの多い敵には、一撃で暗殺できずに大ダメージを与えるに留まるのですが、基本的にその辺りのチンピラでもそこそこ強く、多対一で囲まれるとあっという間にピンチに陥る(そして首をかっ切られる)ので、人知れずアサシン攻撃で死体を積み上げていくのが大変大事、というゲームデザイン。
敵兵の巡回ルート最寄りの茂みに潜み、少しずつ狩り、戦利品を奪い取り、そして死体を隠しに行くのです。
個人的にこの作業が超楽しいのですが、まずここで人を選ぶゲームではあり。
操作性で嬉しいのは、首尾良く暗殺した敵を担ぎ上げるアクションと、それを背負っての歩行が割合と早く、死体隠しにストレスが少ない事。まあ時々、茂みに隠した筈の死体があっさり敵に見つかってしまう事があり、この辺りの案配がちょっとわかりにくいですが……進めていくと、慣れるのか。
案配がわかりにくい、といえば、エネミーと一般市民の区別がつきにくく、平和な筈の木材置き場をブラブラしていたら突然《暗殺》マーカーが出現して、え? と困惑している間に目の前の人間に殴りかかられる事があったり。先日は街を歩いていたらやはり《暗殺》マーカーが出現したので、とりあえず背後から仕留めておきましたが、あれは一体、誰だったのだろう……。
といった感じでアサシンアタックの重要性は確保しつつ、剣や槍を使っての正面からの戦闘あり、弓矢による遠距離からの狙撃あり、と戦闘手段は豊富。また、いわゆるハック&スラッシュ要素が強く、それぞれレアリティやボーナスを持つ武器や防具は、店で買うよりも、敵や宝箱から入手していくのが主、というシステム。序盤からかなり色々と武器防具が手に入り、防具によってちょこちょこ見た目が変わるなど、このゲームはこういう事をしていくゲームです、というのを出し惜しみなく見せてくれるのは嬉しい造り。
現在、プレイ時間が約5時間で、LVは6。
そろそろ序盤の一山が来そうで、この先にどう広がっていくか、楽しみです。